アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識は、小中学校の子供から熟年者までが知っている知識とすれば、誰でもが知っている筈の常識です。
とは言え、問題を聞いた時に咄嗟に考えが頭に浮かばない事もしばしば起こります。
良く考えれば、誰でも知っている筈の常識問題が、第10回のナイアガラの準決勝で出されていました。
問・「いす」「せんす」「しょうじ」を漢字で書いた場合、共通する字は何?
答・「子」
解説 「椅子」「扇子」「障子」。小中学校の漢字テストで出される普通の当用漢字ですね。
しかも、準決勝ですから挑戦者は勝ち残って来た強者揃いです。とは言え、クイズ形式がお馴染みの「通過クイズ」です。
早押しクイズで3ポイント獲得で、通過問題にチャレンジする権利が与えられます。
ここで、問題をクリアすればニューヨークの決勝戦へ進出。これを阻止しようと他の挑戦者も必死の構えです。
条件が緊迫しているだけに、迂闊に早押しボタンを押せないのがこのクイズ形式でした。
本日の裏話は、日本語の当用漢字に関するクイズ問題からクイズ形式によっては緊張、早押しボタンを押し難い場合の話でした。
日本語の漢字は確かに難解ですね。音読み、訓読み、重箱読みなどがあり、文章によって読み方が変わる事が有ります。
しかも、日本語の文字は平仮名、カタカナ、漢字と種類も多く欧米のようにアルファベットで表現出来ません。
世界中の言語で、日本語は難解の上位にランクされています。それなのに来日する外人観光客は上手に日本語を話します。
言葉に関する考え方が、日本人と異なるのでしょうね。
日本人は、小学校から英語を学習するのに英語の苦手な国民と言えるでしょう。
結論は、言語の捉え方でしょうね。英語でも会話より「文法」に重点を置き、間違える事を極端に嫌います。
言葉には目上の人との会話に必要な「丁寧語」と親しい仲間の「ため口」があり、これも使い分ける必要があります。
言葉使いで「人格が評価」されるので、学校でも会社でも社会生活でも正しい言葉で話しましょう。
言葉は、意思を伝えるのが重要な役割です。従って自由に会話が出来る授業の英語教育を文部省に願いたいもので~す。