日本神話の故郷とは?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人なら誰でも知っているべき常識を基本に創られていました。

常識中の常識と言えば、日本の国の成り立ちであり、それは日本神話に書かれているのは誰でも知っている筈です。

第5回のエルパソで、日本神話の基本に付いての問題が出されていましたが、当然正解出来る易しい問題です。

問・日本神話で、天照大神は、何処に住んでいた?

答・高天ヶ原

解説 天照大神(あまてらすおおみかみ)は、この地ですべての神様を支配していたと日本神話には書かれています。

神様が住む所ですから、地上ではなく天高い場所と考えられますが、一方地上だったという説を唱える人達もいました。

現在の地上では、我が故郷こそ「高天ヶ原」だとの説は数説あります。第一が出雲地方です。

神々が集う「出雲大社」が有名で、暦の神無月(かんなつき)は神在月(かみありつき)と呼ばれていますね。

また、奈良県御所市高天。古くは金剛山の全面で高天ヶ原と呼ばれ、神々が住んでいたと伝えられています。

次に宮崎県の高原町。後方に高千穂峰がそびえる事もあり、神々の降臨の地と信じられていました。

また、宮崎県の高千穂町との説も有り、この地には天の岩戸天香具山、高天原等、日本神話の舞台が揃っています。

何れの地も千年以上も前から、我が故郷こそ神様の住む地との伝説が伝わったもので、これは歴史学者も断言出来ません。

本日の裏話は、日本神話のクイズ問題から、神々の故郷に関する各地の伝説のお話でした。

そこで結論!

日本神話そのものが伝説ですから、我々はそのロマンを信じ真実の地は此処と判定する必要は無いでしょう。

それよりも、神様にお願いしたい事は、ただ一つしかありません。コロナ騒動が一日も早く収まりますように~、ですね。

海抜の基準水面とは?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本人の常識と思われている知識が基本ですが、時には新しい知識もあります。

一般には知っている積りでも、実は詳しい事は解らずに済んでいる事象もあるのですね。

第3回のニューヨークの決勝戦で、知っているようで詳しくは知らない問題が出されていました。

問・山の高さを示す時に使う「海抜」の基準水面は日本の場合はどこ?

答・三浦半島油壷湾

解説 油壷湾と言えば関東地方では、ヨットハーバーが有名で夏の優雅なレジヤー地として知られています。

その油壷湾が、日本の「海抜」の基準水面になったのは明治27年の事でした。

最初の水準基準地は東京湾の霊岸島付近の平均海面でしたが、東京湾に出入りする船が多く、測定作業が出来なくなったのです。

そこで、関東地方の静かな湾と言う事で、油壷湾が選ばれ今日に至っています。

一般的には海抜の水準原点は、日本の海なら何処でも同じと考えられそうですが、正確な場所が必要だったのです。

誰でも知っている常識にも実は盲点があり、その事実がお話としては面白いですね。

本日の裏話は、山の高さを測る「海抜」の基準水面という耳慣れない日本語のお話でした。

日本には、海抜より低い地はあまり聞きません。処がアメリカには海抜マイナス八六mとの地があります。

第7回で我々も訪れたデスバレーです。最高気温57度C、息をするのも肺が痛くなる過酷な環境。

思考も正常に働かない中で、延々とクイズをする訳ですから、我々はサド集団と呼ばれるかも知れません。ウヒヒ……。

今を去る三十五年も前の番組ですが、本当に過激で馬鹿馬鹿しくもあり、視聴者も挑戦者も笑える愉しい番組でした。

 

常識の盲点は面白い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人なら当然知っている知識が基本で創られていました。

一口に日本人と言えば、子供からお年寄りまで幅は広く、全員が知っている知識は理想的な問題と言えるでしょう。

家族でテレビを観ていて、全員が答えられる問題は誰が正解しても、その問題に付いての会話が広がります。

ただ、その様な問題は難易度で分けると「易しい」に属し、この他に「中程度」「難しい」「超難しい」と分けていました。

我々は、家族で楽しめる番組を目指していたので、これ等の問題を上手く配分して出題していたのです。

「易しい」或いは「難しい」の中間に位置する「中程度」の典型的な問題をご紹介しましょう。

第4回のイエローストーンで出された次の問題です。

問・カシ・ナラ・クヌギなどの堅い実の事を何という?

答・どんぐり

解説 最近の子供は兎も角、昭和時代の子供達にとって「どんぐり」は遊びや童謡でお馴染みの木の実でした。

どんぐりころころ,どんぐりこ、 誰もが幼い頃に歌った懐かしい童謡ですね。

でも、どんぐりが何という樹の実なのかは、ほとんどの子供達が知らずに育ったのでしょう。

実は、問題にあるようにカシ、ナラ、クヌギなどの実を総称して「どんぐり」だったのです。

今、改めて知った日本語の知識だった方も、結構いるでしょう。正に常識の盲点といったところかも知れませんね。

こうした常識の盲点は、過去の書籍などの知識から得た問題ではありません。

実は、クイズ問題の作者が自分で「何故?」と思った事象を調べて結論を導き出した問題なのです。

クイズ問題には、作者名と出典を明記するのが決まりで、出典の欄に「自分の発想」と書く事になっています。

問題に新鮮味が感じられるのですね。

視聴者が「面白い問題」と感じるのは「自分の発想」の問題で、他のクイズ番組では見られないのが我々の自慢でした。

尚、樫(かし)楢(なら)橡(くぬぎ)は文字で書くと区別出来ますが、それぞれ材木として特徴を生かして使用されています。

本日の裏話は、日本人が子供の頃に親しんだ樹の実に関するクイズ問題から、常識の盲点のお話でした。

子供の頃、どんぐりの実を食べると「どもりになる」との噂がありました。

一方、どんぐりを食べると背が高くなるとの噂もあったとか……。こんな噂なんて、面白くもないどんぐりの背比べですね~。

 

伊藤博文さんは偉かった

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人としての常識を問う問題を基本に創られていました。

基本的な常識は、小中学校で習いますがそれよりも高度の知識は高校、大学、その他の専門学校で身に付けるのが一般的です。

更に日頃の新聞、雑誌、その他のメディアから情報を得る事もあるでしょう。

クイズ好きの皆さんは、それぞれの分野にアンテナを張って、より多くの知識を吸収しているようです。

前置きはさて置き、小中学校の授業で得られる初歩的な常識問題をご紹介しましょう。

第5回のヒューストンで出された、日本人としての基本的な問題が次のクイズです。

問・日本初の総理大臣となった伊藤博文は何藩の出身?

答・長州藩

解説 明治維新の時に、最も活躍したのが鹿児島県の薩摩藩山口県の長州藩でした。

伊藤博文は山口県の萩市の出身で、吉田松陰の私塾「松下村塾」で子供の時代に学びました。

明治維新が成功した暁には、先輩の多くがすでに死去していたため、長州藩の代表的な存在で日本初の総理大臣に選ばれました。

総理大臣としての組閣は四回行い、その後は朝鮮総督など活躍しましたがハルピンで暗殺されてしまいました。

何れにしても、伊藤博文は明治天皇の信任も厚く、近代日本の基礎を築いた重要人物でした。

長州藩出身の政治家は、明治、大正、昭和を経て現代の安部晋三首相まで、多くの総理大臣を輩出しています。

処で、伊藤博文と言えば、肖像画が千円札に描かれている事で顔は誰でも知っている日本の有名人でした。

そこで、千円札の歴史を少々調べたのでご紹介しましょう。

戦前は兎も角、戦後初めての千円札は、一九四五年に発行された日本武尊(やまとたける)でした。

この紙幣の寿命は短く、一九五〇年には聖徳太子が千円札で登場し、13年後には伊藤博文のお馴染みの札になりました。

彼の千円札は一九六三年~八六年まで23年間も続きました。とはいえ偽造紙幣が多発したため、肖像画が変更されています。

正面から横顔に変更されたのです。その後は夏目漱石、野口英世と変わり次の二〇二四年には北里柴三郎に変更予定だそうです。

本日の裏話は、日本初の総理大臣・伊藤博文のクイズ問題から千円札の歴史に話が及んでしまいました。

千円札も聖徳太子さまの頃は、大変な価値があり子供がお子使いとしてもらえるような事は有りませんでした。

それが、伊藤博文の時代にはまだ価値ある存在でしたが、夏目漱石、現代の野口英世となると小学生でも喜ばないようです。

お金の価値は時代と共に変化するのですね。小学生でもスマホで情報交換! こんなの親が甘すぎるのだ~、ですよ。

 

アメリカの原点とも言える小説

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、旬の話題から造られている事が多く、挑戦者も事前に準備して記憶しています。

従って、現在に昔の問題を振り返ると、懐かしい時代背景を思い出されるのが、番組の特徴と言えるでしょう。

クイズ問題には、必ずといって良い「ご当地問題」との枠がありました。

これは、アメリカ各地を日本人に紹介するとの番組の企画意図があり、そのため合衆国の観光局の協力があったのです。

そのお陰で、ニューヨークの五番街を封鎖して「マラソン・クイズ」のような無理難題とも思える企画が実現したのです。

話は「ご当地問題」に戻ります。第10回でアトランタを訪れた時に、アメリカの原点とも言える問題が出されていました。

問・アメリカの奴隷解放運動のきっかけになったストウ夫人の小説のタイトルは何?

答・アンクルトムの小屋

解説 この作品は、悲惨な奴隷の生活をつぶさに見て心を痛めたストウ夫人が、一人の奴隷を主人公に書いた作品です。

一八五二年にこの本が出版されるや、たちまち大反響を呼び奴隷解放を叫ぶ南北戦争の導火線になりました。

アトランタはマーガレット・ミッチェルの名作「風と共に去りぬ」の舞台でもあり、南北戦争の激戦地でした。

戦争は南軍が勝利し、英雄のリー将軍をはじめとする四人の将軍の像が巨大な石の塊に彫られています。

因みに、この巨大な石はオーストラリアのエアーズロックに次ぐ世界で二番目に大きな石と言われています。

リー将軍は、アメリカの戦争史上最高の司令官とも呼ばれていますが、時代で戦争の規模も異なるので比較は難しいですね。

本日の裏話は、アメリカの原点とも言える小説のクイズ問題から、南北戦争の英雄のお話になってしまいました。

アメリカは歴史の浅い国だけに、全国各地に新しく造られた名所が存在します。

アトランタは、その中でも目玉的な名所が多いので、アメリカ旅行が出来るようになったら一度行かれる事をお勧めします。

その前に「コロナ騒動」が収まらない事には、世界中が身動き出来ません。結論は「コロナよ、消えてくれ~」ですね、本日も。

アメリカ横断!ウルトラクイズの裏話