日本語の使い方は難しい

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本語に関する常識的な知識を問う問題が時々出されていました。

常識的なので、ゆっくり落ち着いて考えれば誰でも正解出来るでしょうが、咄嗟に聞かれると混乱する事もあります。

そんな典型的な問題が、第11回ロスアンゼルスの「1対1戦車ロシアン・ルーレット・クイズ」で出されていました。

問・「騒ぎ」「ていねい」「力」「正直」これらの言葉に共通して頭に付く二文字といったら何?

答・バカ

解説 日本語の「馬鹿」とは知能の働が鈍いこと。もう一つ、はなはだしいとの意味もあります。

はなはだしく力がある。はなはだしく正直。誰でも通常使う一般的な言葉ですね。

多くは接頭語的に、名詞の上につけて会話が成り立ちます。こうして説明すると、日本語って難しいのが良く分かります。

一般に「馬鹿」と言われて喜ぶ日本人は居ないでしょう。でも同じ意味の「はなはだしい」は、褒め言葉に使えます。

「キミははなはだしく、仕事が出来るね」「はなはだしく礼儀正しい」。本来は「馬鹿者」と怒りたい時は言葉を変えて下さい。

言葉の使い方一つで、コミニュケーションが良くも悪くもなるのが「馬鹿」という単語の中にありました。

これを馬鹿馬鹿しいと思わず、一度試してみるのは如何でしょう? 馬鹿にしてはいけません。

本日の裏話は、日本語は使い方一つで人間関係が変わる場合がありますよ、との言葉の一例をご紹介しました。

大空での体験が小説に!

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、文学とのジャンルがあり、日本に限らず世界の文学もクイズになっていました。

世界の文学となると、全編を読破するのも大変です。そのため粗筋だけを紹介する書籍で知識を吸収した方もいるでしょう。

ウルトラ・クイズでは、その位の知識で正解出来る問題を用意し、挑戦者の士気を高めていたのです。

前置きはさて置き、世界の文学としては比較的全編を読まれている人気作品の問題がありました。

第16回のキャメロンパークで、出題された問題です。

問・「星の王子さま」の作者、サン・テグジュペリのもう一つの職業とは何?

答・飛行士(飛行家でも可)

解説 1,920年、彼は兵役で航空隊に入り、除隊後は民間の航空会社に入社しました。

彼は自らの飛行経験を基に「夜間飛行」「南方郵便機」などの作品を発表、中でも「星の王子様」は大ベスト・セラーでした。

日本でも、噺家の先代三遊亭円楽さんが自らを「星の王子さま」と名乗り、流行語になりましたね。

飛行機のパイロットは、大空を飛び回り多数の乗客の生命を預かっており責任も重大です。

その間に様々な思い、空想などが頭の中に浮かぶ事でしょう。

そうした体験を、小説にして作家デビューした方が日本にも居ました。

元・全日空の機長で「航空ミステリー作家」と呼ばれた内田幹樹さんです。

彼は全日空を退社後、自らの体験を基に書いた小説「パイロト・イン・コマンド」が第14回サントリー・ミステリー大賞を受賞。

その後、「機長からアナウンス」「操縦不能」「拒絶空港」などの作品を残しています。

彼は、多くの読者に期待されながら、2,006年66歳の若さで亡くなられています。

大空を飛びながらも、多数の乗客の生命を預かる責任感。パイロットは憧れの仕事とはいえ大変な日常と言えます。

そんな経験者が書いた小説だけに、人々の心に訴える力があるのでしょうね。

本日の裏話は「星の王子さま」の問題から、体験から生まれた世界の小説家の発想の原点を想像するお話でした。

 

 

語源を辿ると面白い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、特定の分野の専門用語を問うようなクイズがありました。

と言っても、その言葉は一般にも使われているもので、多くの人達が日常に使う事もあります。

第14回のレバノンで、次の問題が出されていました。

問・芝居用語。ストーリーが急転し、意表を突く形で終末を迎えることを何という?

答・どんでん返し

解説 芝居に限らず、小説でもテレビ・ドラマでも「あっ、と驚く」結末を、どんでん返しと表現しますね。

元々は、芝居の場面展開の時、大道具を次の大道具と取り換える為に急にひっくり返す事でした。

それが、急展開の意味で、芝居関係者の間で使われ、一般社会の言葉となった経緯があります。

そういえば、事件が「どんでん返しで解決」とか「試合がどんでん返しで勝負がついた」のように多くの場面で使われています。

最近はクイズ番組に限らず、日本語の語源や、漢字の成り立ちなど知識を競うバラエティー番組が増えています。

視聴者も知識欲が満たされるので、人気があるのでしょうね。ワイドショーでも言葉をテーマのコーナーが多いですね。

学校では勉強が嫌いだった人が、今テレビで一生懸命勉強をしている面白い光景と言えます。

人間は年齢に関係なく、知識欲が旺盛だという証明でしょう。

本日の裏話は、言葉の語源は様々な分野の歴史が見えて来ますよ、とのお話で言葉の語源を辿ってみましょう。

 

 

戦争の歴史はクイズの宝庫

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、世界の出来事をテーマに創られたクイズがありました。

世界の出来事で、大きいのは何と言っても戦争でしょうね。何の為に何処と何処が戦ったか?

これは世界史の基本的知識であり、多くの人達が高校教育で学んだ筈です。

これを興味を持って記憶しているか? 或は無関心でサッパリと忘れ去っているか、クイズの分かれ道ですね。

第15回のロサンゼルスで、話題の多い有名な戦争の問題が出されていました。

問・白衣の天使ナイチンゲールが、自ら志願して従軍したのは何戦争?

答・クリミア戦争

解説 クリミア半島は昔から「世界の火薬庫」と評される位、紛争の震源地として知られています。

地形的には黒海の北岸にあり、昨年の11月にもウクライナ海軍の戦艦がロシア海軍に拿捕され、両国間の緊張が高まっています。

問題のクリミア戦争は、1,853年~1,856年に起こり、イギリス、フランス、ロシアが参戦しました。

ナイチンゲールは、38人の看護婦を率いて従軍。敵味方の区別なく傷病兵を看護し、白衣の天使と呼ばれたのです。

因みに、ナイチンゲールはイギリス人で(1,820年~1,910年)看護教育者、統計学者、近代看護教育の母と評されています。

90歳まで長生きし、イギリスのポンド紙幣にも描かれている英国を代表する偉人と言えるでしょう。

看護師が敵味方なく傷病兵を看護するのは、美しい行為です。しかし、それよりも重要なのは先ずは戦争を無くす事です。

戦争のない平和な世界こそ、ナイチンゲールが最も望む理想の世の中だった筈です。

本日の裏話は、戦争のクイズ問題から世界の偉人の足跡をご紹介しました。

「世界の火薬庫」なんて呼び名は早く消えて欲しいものです。

歴史好きの愉しみ

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、知識の奥行きや深さを探る形式の設問が多数ありました。

例えば、表面だけの知識ではなく、その項目に関して何処まで詳しく知っているのか?

例えば文学にしても、作者と作品を結びつけるだけでは、単純すぎます。主人公は誰か? 冒頭の文章は?

このような細部の知識は、少なくとも「作品」を読んでいなければ正解する事は無理ですね。

歴史に関しても、同じように「人物」や「時代背景」が解っていると正解率も高くなります。

日本の外交に関しての、基本的な問題が第11回のデビルスタワーで出されていました。

問・魏・呉・蜀の三国のうち、卑弥呼が使いを出したのはどこ?

答・魏

解説 魏志倭人伝によれば、卑弥呼は倭国の王(女王)で、日本は耶馬台国に都を置いていたとされています。

時は弥生時代の事であり、これは紀元前3世紀~紀元後3世紀の中頃、とされているので2,000年も前の話なのですね。

日本に天皇家が登場するのは、古事記や日本書紀に記されているものの、神話と重なっており実在は何時からか?

歴史家によって、諸説あるので線引きが難しいのが現実です。

その点、耶馬台国は天皇家が登場する以前のお話です。福岡県説、奈良県説などが有名です。

耶馬台国の所在地にしても、幾つかの説があって論争が繰り広げられ、歴史好きにとっては楽しみが多いですね。

処で、謎に包まれた「卑弥呼」とはどの様な人物だったのでしょう? 伝説では以下のような話が伝えられています。

彼女は生涯を独身で貫き、身内には弟が1人いただけです。従って子供や子孫はありません。

宮殿にこもり、神のお告げや祈祷で1日を過ごし、お告げは弟に託し民や宮殿の者に伝えられていました。

お告げは次々と的中。干ばつには「雨乞い」の祈りをすると、たちまち大雨が降る。正に神のように崇められていたと言います。

これだけの人物ながら、弟以外に顔を見たものが居ないというベールに包まれた人物でした。

卑弥呼が君臨している限り、戦いも無く平和な時代だったと伝えられています。

お伽話のような、夢のある存在だったのですね。

本日の裏話は、歴史上の謎の存在とも言える「卑弥呼」について少々突っ込んで調べて見ました。歴史って面白いですね。

 

 

 

アメリカ横断!ウルトラクイズの裏話