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公平性を守る厳格なルール

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、現代に通じる問題が時々見られます。

今年は中学3年生の天才棋士、藤井聡太四段の連勝記録達成が連日話題になり、将棋ブームと言えそうです。

「藤井聡太」の画像検索結果

ブームとなれば飛びつくのが大衆心理。テレビでは将棋関連の企画が続出し、基礎知識が解説されています。

将棋は囲碁と共に、古くから伝わるゲームであり、子供の頃から親しんだ人も多いはずです。

ルールを理解している人もあれば、全くの門外漢もいるでしょうね。

そうした人のために、番組では面白いルールの解説をして、将棋への関心を高める努力が見られます。

そんな現代に通じる問題が、第11回の準決勝で出題されていました。

問・将棋で、勝負を翌日に持ち越す場合、その日の最後の一手を指さずに手紙に書いて、次の日まで立会人が保管する事を何という?

答・封じ手

解説 これは勝負の公平さを保つ、将棋の優れたルールと言えるでしょう。

対戦相手が最終局面を読み、翌日まで時間をかけて次の一手を考えてしまっては不公平です。

これを防ぐため、立会人に手紙で書いて保管し、翌日は書いた一手から再開するとの決まりです。

頭脳のゲームだけに、頭脳を使って厳しい厳格なルールが出来上がっているのですね。

これに対しスポーツでは、審判や審査員の不公平な判定が時々話題になります。

日本古来の将棋では、判定で揉める事は絶対にありません。ルールに曖昧さが無いからですね。

スポーツのルールも、曖昧さが無いように徹底する事が選手、ファンに不満を残さない事になるのでしょう。

将棋ブームで浮かび上がったスポーツのルール、関係者には厳格さに関し、一考を願いたいものです。

俗説の真偽を問う

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、知識を問うのが目的で、森羅万象の中から創られていました。

世の中には正しい知識と、逆に常識と信じられていたものが、実は誤った知識だったという事があります。

特に昔からの伝説、お呪い、のように口から口へと伝えられた知識の場合、真実と科学的に反するものが混在しています。

例えば、漢方薬などは医学が無い時代から、身体に良い薬草、毒草を巧みに選別し、病人を治療していました。

現代の「化学」で分析しても、効能が正しかった事が証明されており、薬品の原料になっていたりします。

古代人の不思議な感覚で、人間に限らず野生動物も本能的に、こうした能力を持っているそうです。

話を「伝説」の真偽に戻します。

これから真夏への、人気食品の伝説に関する真偽の問題が、第4回のグアムの〇×問題にありました。

問・かき氷とアイスクリームでは、かき氷の方が温度が低い。〇か✖か?

答・✖

解説 かき氷を一気に食べると、頭の芯が痛くなる。この経験者は多いと思います。

これは氷の温度の方が低いからであり、氷はゆっくり食べるように、親から教えられた知識でした。

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でも実は、氷とアイスクリームを比較した場合、温度の低いのはアイスクリームの方なのです。

かき氷は0℃~-3℃。対するアイスクリームはー18℃~ー22℃。

アイスクリームも、一気に飲み込めば頭が痛くなる筈ですが、その様な人は皆無でしょう。

こちらは、口の中でゆっくり味わいながら食べるのが常識で、そうした「癖」が自然に出来ているのでしょう。

「伝説の誤り」の典型的な例ですね。

昔から伝わる伝説も、時には疑って見る。この疑り深さこそクイズの達人の条件です。

素直じゃない嫌な奴、と思われますよね。

そうです。これぞ、クイズ王の資格なのだ! 

同類の我々が言うのですから、間違いありません。

 

母親の名前を知る事は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、知識の奥行きが深いほど、正解率が高まります。

知識を広める手段の一つに、出来事の源流を辿るという方法がありますね。

例えば人物を知る場合、出身地や家系、先祖、本人の経歴を辿るのが一般的な調査方法でしょう。

その第一が母親は誰か? から調べるのが、効率的な進め方かもしれません。

と、なると兄弟は誰か、人物の周辺が見えてきます。

さて、偉人を生んだ母親で、世界で最も有名な女性は誰? と聞かれた場合、キリストの母を挙げる人は多いと思います。

母親がマリア様で、生誕の様子は旧約聖書で詳しく伝えられている通りです。

では、世界4大宗教で、他の宗教の開祖に関して、その母に関する知識は如何でしょう?

日本人の多くは、宗派は別にして「仏教徒」が多いはずですが、開祖であるお釈迦様に関して、どの程度の知識があるのでしょう?

我々はこれを、日本人の知識の盲点と考え、クイズ問題を創って見ました。

第5回のエルパソで出題された問題です。

問・キリストの母はマリア。ではお釈迦様の母の名は?

答・摩耶夫人(まやふじん)

解説 仏教の熱烈な信者、或は住職なら当然承知している知識でしょう。

でも、普通の日本人の場合、この問題は盲点であろうと我々は考えました。

摩耶は梵語で、「幻の意」の音写で、摩訶摩耶と尊称されると辞書には書かれています。

王の妃で、釈迦を生み、七日後に没したとの伝説が残されています。

我々は、クイズ問題の担当者として、挑戦者の盲点を探す作業も行っていました。

難問の狙いは「えっ、こんな事も知らないの」とクイズマニアの優越感を満足させる「番組の味付け」だったのです。

日本の名工は凄い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、知って面白い話題が紹介されていました。

最近のテレビ番組で「世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ‼ 視察団」という番組が話題を呼んでいます。

日本人の凄い部分を、各分野で紹介しようとの狙いで、最初は深夜のバラエティーで放送開始。

それが、現代では土曜日のゴールデン・タイムへ格上げされ、人気を呼んでいます。

世界の同業者が日本へやって来て、専門分野を視察する構成で、日本人も知らない凄い技が紹介されています。

個々には、日本の番組で紹介された場面もありますが、改めて日本人の気質、真面目さ、丁寧な仕事ぶりが外国の同業者を驚かせています。

そんな日本人の名工を問う問題が、第16回のキャメロンパークで出題されていました。

問・新選組局長、近藤勇が愛用したことで有名な刀の名前は何?

答・虎徹(こてつ)

解説 日本の「刀鍛冶」の技術は、世界的に評価されています。

その名工の中でも、伝説的な人物が江戸時代の長曽禰(ながそね)虎徹と言われます。

刀鍛冶の中では、名工の日本代表のような存在ですね。

「虎徹 刀」の画像検索結果

江戸時代、名工の刀だけに、権力のある大名達が競って欲しがったという伝説があります。

中でも「今宵の虎徹は血に飢えている」との台詞で有名な近藤勇のお芝居で、幕末から明治時代には虎徹の名が庶民にも知られるようになりました。

しかし、鑑定団的には、虎徹は偽物も多いので、真贋のほどは判定が難しいようです。

日本の職人さんは、時代を超えて作品を後世に残す人が多く、この気質こそ我が国民の自慢と言えるでしょう。

 

天気予報の進化は凄い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、時代の特徴を掴んで創っていました。

そうした感覚で現代を見ると、テレビでの天気予報の進化には、目を見張るものが有ります。

時間毎に変化する雲の動きをコンピューターで計測し、映像で見せるのは序の口で、世界の気候の動きも全て計測してしまいます。

地球の温度の変化、京都議定書や地球の温室効果、アメリカと中国の身勝手な振る舞い、これ等も天気予報の中で紹介されています。

それだけに、気象関係の知識が次々と解説され、視聴者の知識も年を追う毎に増えている事でしょう。

昔、学校で習った知識は忘れ勝ちですが、それを思い出す様な解説が時々あります。

第11回のグアムで、次のような問題が出されていましたが、現代なら誰でも正解しそうです。

問・つむじ風が成長すると竜巻になる。〇か✖か?

答・✖

解説 つむじ風と竜巻は、似て非なるもので成り立ちが全く別ものです。

つむじ風は、風が建物などにぶつかって、渦のように巻いた現象を言います。

一方、竜巻は上空の空気の不安定が原因で起こる現象で規模も大きいのが特徴です。

「竜巻」の画像検索結果

アメリカなどでは時々発生し、中には家や車など重量のあるものまで、空中に巻き上げてしまいます。

台風や地震と並んで、自然災害の恐ろしい現象ですね。

このような災害も、実は「温室効果」の影響があるらしく、環境破壊の1位、2位を占める米中両国の動きが世界中の注目を集めています。

天気予報で、世界の動きまで解説する、凄い進歩に驚かされます。

アメリカ大好き人間の番組、「ウルトラクイズ」としては悩ましい問題ですね。

こうした問題も含め「何んとかしてよトランプさん」と言いたい昨今です。