アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識の中でも、難易度が有って上、中、下の三段階に分け、クイズのスタートは易しい問題を連続して出していました。
要は、挑戦者の全員が正解出来るように、早押しボタンの競争です。つまり、番組の勢いが付くので視聴者も引き込まれます。
やがて、中程度、難しい問題、とレベルを上げていくのが我々の問題配列のパターンでした。
但し、易しい問題でも誤答する人は出て来ます。問題を読んでいる途中に、先を読んで答る人が居るのです。
そんな時は「最後まで聞いて」とMCの福留さんが、注意をするのですが、毎回こうしたそそっかしい挑戦者がいました。
本題に入ります。日本人の一般常識で難易度の高い典型的な問題をご紹介しましょう。
第10回のアトランタで出された次の問題です。
問・金閣寺を建てた足利義満と義持。その時代の文化を何と言った?
答・北山文化
解説 公家の伝統的な文化を吸収した武家文化で、義満が建てた山荘が京都の北山に有ったので、北山文化と呼ばれていました。
金閣寺は1,397年の建立なので「室町文化」或いは平和な時代の象徴で「元禄時代と勘違い」元禄文化の誤答も予想していました。
この「北山文化」を正解した人は、少なくとも金閣寺に興味を持ち、更なる設問でも正解出来る知識があったでしょうね。
学校の試験のように「金閣寺を作った人は誰?」「造った時代は何時?」のような表面だけの知識では勝てない番組でした。
処で、日本は英語でジャパンと訳されています。この語源は金閣寺にあったのをご存知でしょうか?
あの「東方見聞録」のマルコポーロが中国の東にある島国は「黄金の国」(ジパング)との記事を書いたのです。
彼は日本来たわけでも無いのに、中国人の噂で「金閣寺」の話を聞き日本に金で作られた家があるように大ボラを吹いたのです。
その噂を信じた航海者が、競って日本へやって来たのが室町時代でした。オランダやポルトガル、スペインなどです。
種子島の鉄砲伝来など、西洋の文化が次々と輸入され、戦国時代の戦に飛び道具が加わったのです。
特に、当時の覇者だった織田信長は西洋かぶれで、ワインを愛用したり服装でも洋服を着るなどドラマでお馴染みの姿ですね。
本日の裏話は、金閣寺のクイズ問題から日本(ジャパン)の語源まで、金閣寺に纏わるオモシロ情報のご紹介でした。
日本へやって来る外国人観光客が楽しみにしているのは、フジヤマと、京都と言ったところでしょう。
その京都の目玉と言えば、有名な寺院は数々ありますが一際輝いているのは「金閣寺」ですね。
現在は、国内旅行も難しい時代です。でも「コロナ騒動」が収まった暁には好きな土地で好きな食べ物を遠慮なく食べた~い!
その時にはやっぱり京都は良いですね~。