アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、単に知識の競い合いだけでなく、知って驚く世の中の面白い出来事を紹介する目的もありました。
例えば、知っている人には常識でも、初めて知った人には「面白い!」と思える現象を探し、クイズ問題に仕上げるという作業をしていました。
第7回のニューヨークの決勝戦で次のような問題が出されています。
問・高い山の上で雲や霧に自分の姿が大きく映って、頭の部分に7色の光の輪が見える現象は?
答・ブロッケン現象
解説 山登りが趣味の人にとっては、理解されている言葉で、実際に体験した人は少ない不思議な現象です。
ドイツのブロッケン山で、しばしば観測された事から「ブロッケンの妖怪、又はブロッケンのお化け」と呼ばれる不思議な現象です。
高い山で、朝日や夕陽を背に受けた時、前方の雲や霧に自分の姿が投映され、頭の部分に虹に似た光の輪が現れる数少ない現象です。
登山者の中には、一度は見たいと願う人も多いのですが、中々体験出来ない貴重な出来事と言えるでしょう。
現代では、こうした不思議な現象も科学的に解明されますが、昔の人が「お化け、妖怪」などと呼んだのも解る様な気がします。
クイズの問題を楽しむ、我々の番組が力を入れて探していたのは、こうした興味深い情報だったのです。