興味の強い問題

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、一般の人が興味を持つ知識を主題に創られていました。

興味を持つからには、関連の知識も豊富だろう、と考えますが、実際はそれほどでもない場合が結構あるのです。

我々は、知識の幅を諮るような設問を考え、クイズ問題に仕上げていたのです。

何時の時代にも、テレビのワイドショーで視聴者の興味を引く問題に有名人のゴシップがあります。

中でも「恋愛の噂」「離婚の噂」は視聴率を上げる題材であり、一度火が付くと同じ話題が各局で競って取り上げられていますね。

視聴者も、関連の知識が豊富のはずとの考えで出題された問題がありました。

第7回のロスアンゼルスで、次のような問題がありました。

問・夫婦がお互いに話し合って、納得ずくで離婚届を出すのは何離婚?

答・協議離婚

解説 この問題は、超が付くほど易しい問題と言えるでしょうね。

若し、離婚の種類を取り上げるなら、協議離婚の他、調停離婚、審判離婚裁判離婚などがあり、その方式を設問にした方が問題が難しくなります。

因みに協議離婚は、夫婦が話し合って条件を出し、同意すれば離婚が成立します。勿論、証人が2名必要等細かい取り決めは有ります。

一般の日本人の場合、90%がこの協議離婚で成立しているのが現状だそうです。

「離婚理由」の画像検索結果

当事者の話し合いで成立しない場合は、家庭裁判所などが中に入り、調停離婚や審判離婚、裁判離婚などと変化して行きます。

著名人の場合は、子供の親権、財産分与など複雑な問題が絡んで、ワイドショーの視聴率に寄与しているようですね。

諺で「他人の不幸は蜜の味」と言いますが、洋の東西を問わず、著名人の離婚問題はニュース・ネタとして駆け巡る性質があるようです。

ご当人にとっては、迷惑千番の話でしょうが、有名人には凡人に計り知れない苦労があるのですね。

権力に立ち向かう勇気

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、世の中の動きに合わせたタイムリーな問題が、時々出題されていました。

現代の世の中だったら、ピッタリという問題が第16回のハワイで出されていました。

平成4年の番組ですから、24年前で現代に世相に似ていたのかも知れません。

問・至難のわざのたとえ「猫の首に鈴をつける」で、ネコに鈴をつけようとした動物は何?

答・ネズミ

解説 これはイソップ物語の寓話から出た話として世界的に知られた言葉ですね。

何時の世の中にも、絶大な権力者がいるものですが、それに立ち向かうのは勇気がいるものです。

ネズミにとって猫は天敵。その天敵に立ち向かうのは大変な勇気がいるもので、勇気なくして改革は無いという教えでしょう。

現代では、東京都の小池百合子知事が、都議会自民党のドンと名高い権力者に立ち向かった事が今年の話題の第1位になりそうな勢いです。

「豊洲 土壌汚染」の画像検索結果

テレビでは連日、築地市場の移転問題に関連し、小池知事の動向が報道されています。

その他、東京オリンピックに関連した予算の膨大な膨らみ方も見逃せません。これも権力者の影がちらついていますね。

今まで知られる事が少なかった東京都議会が、これほどテレビで脚光を浴びた事はありません。

権力者のドンの力の凄さも、今まで闇の中で、噂にもなっていない不思議さです。

一人の勇気ある女性政治家の挑戦が、闇に紛れた権力者の真の姿をどこまで明るみにする事が出来るのでしょう?

奇しくも本日は都議会の開催される初日。小池知事と都議会の初顔合わせです。

今年の秋は、東京都政から目が離せない日が続きそうですね。

歴史は繰り返される!

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、世相が反映される事象が毎回出題されていました。

20年~30年も前の番組ですが、点検すると今の時代に通用する問題も結構見当たります。

即ち、当時の世相と現代に共通点が見られるという事です。謂わば歴史は繰り返される、と言う事でしょうね。

第11回ですから、29年前の後楽園球場でのチャンピオン・エキビジションクイズの問題です。

問・ファミコンをやり過ぎると近視になりますが、昭和30年代、やりすぎると腸捻転になるといわれたおもちゃは?

答・フラフープ

解説 昭和30年代に、大人も子供も夢中になって遊んだゲームにフラフープが有りました。

「フラフープとは...」の画像検索結果

熟れて熟練すると、長時間プラスチック製の輪を回せるので、公園や道路で競って練習をする姿が見られるようになったのです。

社会現象といえる状況です。丁度マイカー・ブームが始まった時代で、ドライバーにとっては邪魔な存在です。

通妨害を収めるために、故意か偶然か、腸捻転になるという噂が広がり、一気にブームが沈静化しました。

噂の発信元は警察庁か、厚生省の陰謀との噂もありましたが、真実は闇の中でした。

現代、これに近い危険なゲームが世界中で大ブームになっていますね。

「ポケモンGO」の出現です。

スマホ用のオンライン・ゲームですが、公園で遊んでいるのは良いとして、フラフープ同様、道路でも熱中する人が増えています。

危険な歩きスマホですね。

中には車の運転中にゲームに興じ、大事故に発展した例が世界各地から報告されています。

勿論、運転中のゲームは、道路交通法の違反で取締りの対象ですが、監視の目を搔い潜る不心得者は後を絶ちません。

最近は、当初に比べ少し沈静化した、との話も聞きますが「歴史は繰り返す」典型的な例と言えますね。

携帯が手放せない、現代人の世界的な風潮ですが、将来21世紀の人類の特徴として、この習性がクイズ問題になる時代が来るのでしょうかねえ。未来が見たいです。

 

夢の島々のお話です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの番組では、太平洋に浮かぶ島々でロケを敢行しました。

定期ルートのグアム、ハワイの他、第13回ではニュージランド,第14回ではタヒチにも行きました。

太平洋に浮かぶ島々は、憧れのリゾート地であり、視聴者も挑戦者も、景色を大いに楽しんで戴けたと思います。

我々は、当然の準備として毎回ロケ地の歴史や成り立ちを調査いたします。

その中から、ご当地問題のクイズも創られます。

タヒチを訪れた時に、民族的な分類ではポリネシア人とされていますが、ルーツを辿ると実はアジア人であるという説に行き当たりました。

ポリネシアの3角形を、ポリネシア・トライアングルと呼ばれているそうです。

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主だった島、ハワイ、ニュージランド、イースターを結んだ3角形がこの様に名付けられました。

歴史的には、アジアから丸木船に乗ってフィージー、サモア、トンガへ渡って行った人達が最初の移住です。

その子孫が、3世紀頃からマルケサㇲ諸島へ渡り、その後、ハワイ、タヒチ、イースターへと移り住んで行ったと考えられています。

彼らは根っからの海洋民族で、気質は底抜けに明るくお人好し。訪れる人は歓迎し、貝殻や花で創った首飾りを掛けてくれます。

大航海時代、ヨーロッパから訪れたキャプテン・クックは「カヌーに満載した贈り物、打算の無い宴会、全ての水兵を悩ませた官能的な娘たちの踊り」と、記録に残しているそうです。

未だに、ハワイやタヒチにはその伝統が色濃く残されていますね。

一度訪れた人達が、何度でも行きたくなる魅力がこれ等の島々にあるのは、先祖の気質を受け継いでいるからでしょう。

全ての人々が、このポリネシア民族のようになれば、世界は一気に平和になると思うのですがねえ。

本日の裏話は、ロケ地で思い出した憧れの島々のお話でした。

身体の仕組みの不思議

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、一般的な常識と、常識では測り知れない事実を取り交ぜて創っていました。

人間の身体の仕組みは、医師の専門分野ですが、でも臓器の基本的な働きは我々も義務教育で勉強しています。

中でも複雑なのは「脳」の働で、特に最近では高齢者の認知症が話題になり、テレビでは専門家が詳しく解説する機会が増えています。

動物の場合も,脳の働きが生きる上で重要な役目を担っているのは想像できます。

その様な視点で考えられた、傑作な問題が第8回の後楽園の○×クイズで出題されていました。

問・カメレオンは目かくしをされると、身体の色を変えられない。

答・×

解説 人間の場合、普通は目で視た状況が脳に伝わり、脳の指令で、他の器官に反応する事が解ります。

交感神経副交感神経で、自律神経系を形成し身体の働をスムーズにしている、素人の健康に関する常識はこの辺りでしょう。

カメレオンの場合も、この様な神経の働きで体の色が変化するのだそうです。

「カメレオン」の画像検索結果

但し、視神経だけに頼らず、光、温度、湿度なども加わり、環境の変化を察知して変化が起こる仕組みになっています。

従って、目隠しをしても、危険を察知すれば体の色は変化するのだそうです。

自然界に生息する生き物は、自分の身を護るために、様々な仕掛けがあり、創造主の偉大さが垣間見られる事象と言えるでしょう。