脚光を浴びる将棋のルール

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、時流に乗った旬の知識と、常に変わらない不変的な知識の2種類がありました。

昔から日本人の娯楽であった将棋が、今年は天才中学生藤井聡太君の登場で、ブームになっています。

日本人の大多数が、子供の頃に将棋で遊ぶとの経験があるようで、多少はルールを知っている事でしょう。

将棋のルールは、日本人には不変的な知識の範疇に入るかも知れません。

否、全くルールを知らない人であっても、今年の旬な話題ですから、多少興味を持たれた人もいるでしょう。

今から30年以上前の第12回に、将棋のルールに関する問題がありました。

東京ドームでの第1次予選、〇✖問題です。

問・将棋の対局中、相手側に回って将棋盤を眺めるのは反則である。〇か✖か?

答・✖

解説 当時の調査では、加藤一二三9段は相手側に回って盤を見る事がある、と説明されています。

「加藤一二三」の画像検索結果

面白いのは、今年の将棋ブームのルール解説でも、この件が話題となり、当の加藤名人が直接説明していました。

加藤名人によると、相手にプッシャーをかける等、勝負の戦術の一つでもあったようです。

尚、加藤名人は昭和54年14歳7カ月で史上初の中学生プロ棋士となり、62年間第一線で活躍してきた重鎮です。

それが奇しくも、藤井聡太君に敗れたのをきっかけに、引退を発表しています。

将棋でも、相撲の様なスポーツでも、勝負の世界ではどんな強者も、引退を迎える時がやって来ます。

史上初の中学生プロ棋士が、現代の天才中学生に敗れるというドラマ・チックな戦い! 今年の重大ニュースになるでしょうね。

今年の旬な話題、将棋界の記憶に残る名勝負を振り返って見ました。将来クイズ問題になりそうな題材として。

 

 

元祖!真夏の夜の愉しみは?

 

 

 

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の常識を問う設問が多くありました。

日本人の常識の定番で、真夏の夜の愉しみに「怪談話」がありますね。

娯楽の少ない江戸時代に、暑い熱帯夜にゾクゾクと寒気を呼ぶ手法として、怪談話は最適です。

数多い怪談の中で、元祖と呼ばれるのは「四谷怪談」でしょうね。

日本人の常識、「四谷怪談」に関する問題は第13回のクイーンズ・タウンで出されています。

問・江戸・四谷怪談の田宮伊右衛門の妻は誰?

答 お岩さん

解説 日本人の常識として、「四谷怪談」の粗筋くらいは知って置きましょう。

「四谷怪談とは」の画像検索結果

そもそも「四谷怪談」とは、元禄時代に実際に起きた殺人事件をモデルに創られたお話です。

一つは鶴屋南北という戯作者が書いた歌舞伎のお芝居で大当たりしました。

もう一つは三遊亭圓朝の落語でした。

共に、実在の事件をモデルに創られていたので、リアリティーがあり、江戸っ子達に大人気だったのです。

事件は江戸の雑司ヶ谷・四谷町(現・豊島区雑司が谷)が舞台です。

基本的なストーリーは「貞女・岩が夫・伊右衛門に毒殺され、幽霊となって復讐を果たす」というものでた。

田宮伊右衛門(31歳)と妻のお岩(21歳)が四谷に新居を構え新婚生活を送っていました。

ところが伊右衛門は田宮家の婿養子の身でありながら、上役の娘と重婚して子を儲けてしまったのです。

その事を知ったお岩は発狂、後に失踪(実は伊右衛門によって毒殺されていたのです)

その後、お岩の祟りによって伊右衛門の関係者が次々と死んでいき、最終的には18人が非業の最期を遂げたとのストーリーです。

この芝居や映画を作ると、お岩の祟りで関係者が次々不幸な事故や災難に遭遇するとの伝説があります。

於岩稲荷田宮神社3.jpg

従って、現在でも作品化する時は、関係者が「お岩稲荷神社」にお参りをするのが恒例になっているのです。

真夏の夜向きの、サスペンス・ドラマの元祖は「四谷怪談」だったとのお話でした。

常識の不思議を覗く

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本人の常識を試す問題がしばしば登場します。

常識とは、誰でもが知っている知識と解釈しますが、中には知っているようで、実は知らない事もあります。

この様な事象を集めて、常識の不思議との書籍も各分野で多種出版されています。

日本の常識、世界の常識、各分野の常識、それぞれ多数あり、音楽で覗いて見ると面白い記事がありました。

日本人が知っている童謡でも、実は知っているようで謎が多いのだそうです。

第4回のコロラド・スプリングスで、次のような問題がありました。

問・童謡「七つの子」でカラスは何と鳴く?

答・可愛い、可愛い

解説 〽可愛い 可愛いとカラスは鳴くの、可愛い 可愛いと鳴くんだよ~

常識の不思議は、この設問でスタートしたいと思います。童謡「七つの子」は日本人に尤も親しまれた唄と言えますね。

「童謡、七つの子」の画像検索結果

野口雨情・作詞、本居長世・作曲。1921年(大正10年)に発表された名作です。

カラス 何故鳴くの カラスは山に 可愛い七つの子があるからよ

誰でも知っている詩ですね。でも、七つの子とは、7歳の子なのでしょうか? それとも7羽の子なのか?

子供に質問されたら、どちらともハッキリ断言出来る人は少ないと思います。

批評家は、雨情の私生活との関連で、無事に七歳まで育ってほしい親心を託した歌だ、等と解釈。

また、別の研究者は、子供の頃の淋しさを思い、7人兄弟でにぎやかな家族を望んでいたはず、との説を唱えたりしています。

雨情ご本人は、七つの意味を述べていないようです。

そこで、鳥類の研究者に尋ねると、カラスは卵を一度に7個も産まない。7羽の子の説はダメ。

7歳まで元気に育つ説は? カラスの寿命はそんなに長くないので、非現実的で論外との事。

という事は、正確な結論は出ないのです。

要は、常識の不思議であって、それぞれの解釈で心温まる説を子供達に伝えるのが親の努めでしょうね。

童謡は、昔は子供が弱年の頃、親が唄って聞かせ、親子の絆を深める役目をしていました。

でも現代では、アニメやゲームが取って代わり、童謡を子供に唄って聞かせる親も少ないでしょう。

世の中の移り変わりは、見方によっては「無情」と言えますね。また、年寄りの冷や水ともいえます。

実現不可能だった秘境の話

 

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズのロケ地は、南北アメリカ大陸の珍しい場所を探して行われました。

番組開始当時、アメリカは日本人の憧れの国でした。従って基本コンセプトはアメリカの魅力を探るでした。

当時、映画やテレビ・ドラマでアメリカ人の生活は紹介されていました。

でも、現在のような旅番組も少なく、我々はアメリカ各地を紹介するという目的も持ってスタートしたのです。

アメリカ政府の「観光局」の協力も有り、希望する場所は、ほとんど問題なく撮影許可が下りていたのです。

そんな中で、唯一ロケ地として実現しなかった秘境がありました。

第14回にアタックして実現しなかった場所です。

この回は、西海岸のオレゴンから東海岸のニューヨークまで、全行程を飛行機を使わず、車で移動する初の試みでした。

スタート間もないオレゴン街道で、その秘境を問う問題が出されたのです。

問・オレゴン州とアイダホ州の州境にあって、アメリカで最も深い谷は?

答・へルズ・キャニオン

解説 またの名をスネーク・リバー・キャニオンと呼び、深さは2600mの峡谷です。

「へルズキャニオ...」の画像検索結果

現在では、ジェット・ボートに乗って、川下りをするような冒険ツアーもあるようですが、30年前には観光客も寄り付かない秘境でした。

我々がロケハンを申し込むと、道路も険しく片道1日、往復2日で、宿泊設備も無いのでパスした方が良いとの意見でした。

では、この秘境とは如何なる場所なのでしょうか?

当時のメモでは、オレゴン州とアイダホの州境にあるヘルズ・キャニオンは、スネーク川が掘り下げた北米最深のキャニオン。

崖上から川面まで標高差が約2,400m。スネーク川を見下ろすと、広大な斜面が見えるらしい。

対岸は遥か遠く、地の果てまで来てしまったと感じるだろう。地獄谷とは絶妙の名前との評判である。

この様な状態では、限られた期間のロケハンは諦めざるを得ませんでした。

最近は、旅をする日本人もいるようで、ブログで記事を読む限り、道々野生動物に数多く遭遇したそうです。

広いアメリカ大陸ですから、まだまだ日本のカメラ入り込まない場所も多いはず。

もしも、ウルトラクイズが復活! などの話があれば、ロケ候補地は、まだまだありそうですよ。

これって不可能な夢。解っています。

 

日本人に欠かせない野菜

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、食品と呼ばれる分類がありました。

衣食住は、人間の生活に欠かせない3大要素。クイズの題材としては是非とも知りたい知識です。

食品の中で、日本人に尤も関わりの深い食品は? 勿論個人の趣味趣向があるので、一概には言えませんが、大豆は欠かせない食品と言えます。

昔から味噌醤油は、日本の食卓には欠かせない調味料でした。その原料が大豆なのは、誰でも知っている常識です。

調味料の他、納豆、豆腐など大豆を原料にした食材は数えきれないほど多岐にわたります。

その様な中で、知っているようで知らない盲点がクイズ問題になっていました。

第11回のデビルスタワーで、次のような問題が出されていました。

問・枝豆が熟したものを何という?

答・大豆

解説 夏の夕食前の「枝豆にビール」日本人の大好きな定番ですね。

「枝豆とビールの...」の画像検索結果

とは言え、あの枝豆が成長すると大豆になるとは、意外な盲点でした。

クイズ問題の選考会議でも「ナタ豆」「インゲン豆「えんどう豆」など珍答が続出し、大豆と知っていた人間が皆無だったのです。

まさに盲点だったのですね。

あの柔らかい枝豆が、成長して硬い大豆に変化する、イメージが重ならないのが面白い発見でした。

日本語の辞書には「未成熟で青いうちに枝ごと収穫した大豆を、枝豆と呼ぶ」と記されています。

枝豆は、枝毎切り落として収穫するので、その状態のまま「枝豆」の名が付いたと言われます。

植物や魚類など、成長するにしたがって名称が変わる食品は数多く存在し、クイズ問題になっています。

この「枝豆と大豆の関係」も、今が旬の代表的な面白い例として、本日はご紹介しました。