世界の国の意外な一面

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、世界の習慣、風習、行事など我々が知らない事が、問題になる事があります。

一般の人が知らなくても、知識欲の旺盛な人は、本で読んだり映画で見たり、ドラマで知るなど知識を蓄積する癖があります。

挑戦者、視聴者に共通してクイズ大好き人間は、一度記憶した知識を大切に保存するので、当然正解出来ます。

そんな多くの知識を必要とした、典型的な問題が第7回のグアムでありました。

問・バイキングの故郷、ノルウェーでも「食べ放題」の食事形式の事をバイキングと呼んでいる。〇か✖か?

答・×

解説 この問題に必要な知識は「バイキング」とは、一体何者か? を知る必要があります。

ズバリ言えば、8世紀末~11世紀にかけて、ヨーロッパ各地を襲った海賊の事なのです。

海賊ですから、船を操るのは専門。しかも、情け容赦なく他人の金品を略奪するのですから、剣術にも長けているでしょう。

この連中は、北ヨーロッパの土地を次々と略奪し、建国して行ったのです。

この地方を、スカンジナビア半島と呼び、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドとロシアの一部で北欧との呼称もあります。

時代によって、事情は大きく変貌します。

今では、サンタクロースやムーミンの故郷として、夢のある国になっていますね。更に福祉国家として世界の憧れでもあります。

さて、話は戻って16世紀以来、スウェーデンで料理を全てテーブルに並べ、各人が取り分けて食べる習慣がありました。

この風習を知った日本人が「合理的で良い」と真似をしたのがバイキングの始まりでした。

時は高度成長期の頃からなので、50年前といったところです。

バイキング形式は旅館やホテルでは、合理的なので採用している店が多く、客も多種類食べられるので受けているようです。

本日の裏話は、料理のクイズ問題から派生して、夢のある北欧の国の歴史を覗いてしまいました。

世界の憧れの福祉国家の祖先が、その昔は海賊だったとの意外性にはビックリ仰天! クイズ問題って面白いですね~。

 

夜空の星は夢の世界

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、普段人々が気にも留めていない事柄が問われる事があります。

気にもしないので、問題が出されると「えっ、何のこと?」と一瞬面くらってしまいます。

こんな時は、冷静になって考えると意外や、運が良ければ正解に辿り着く場合があります。

第12回のサンパウロで、次のような問題が出されていました。

問・秒速約30kmで、太陽の周りをグルグル回っている惑星は何?

答・地球

解説 我々は太陽系の惑星に関しては、義務教育の中でしっかりと学んでいますね。

太陽に近い順から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の順になっています。

地球は太陽から3番目に近く、1億4,960万km。1年かけて太陽の周囲を1周しているのは、教科書で習いました。

その1周する速さが、秒速約30kmと言うのですから、目が回るほど恐ろしい速度です。

でも、地球上に住んでいる動物も植物も、そんな事には気が付かないので安心ですね。

学問上、この様な事実が解っているだけで、人々の生活には何ら変化はありません。

また、惑星にはそれぞれ、惑星を周回する衛星がそれぞれあるのです。地球の月と同じ存在です。

夜空には数多くの星が輝いていますが、太陽系だけでなく、太陽と同じように光や熱を放つ「恒星」とその惑星が混在しているのです。

宇宙には、そんな星が無数に存在しているのですから、人間と同じような知識を持った宇宙人が居ても不思議ではありません。

果たして、UFOが地球に来ているのか、スピルバーグ監督の映画のような事もあるかもね~。

本日の裏話は、クイズ問題から派生して宇宙の謎を少し覗いて見ました。

星空を眺めていると、限りなく夢が膨らんできます。これから暖かくなるので、時には夜空を眺めましょう~。

変形のクイズ形式で知った事

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、時々問題そのものが変形の事がありました。

具体的には、答えが2つあり、対の両方の言葉を答えなければなりません。正解には同時に2つの知識が必要という訳です。

第14回のオレゴン街道で、その代表的な問題が出されていました。

問・江戸時代、江戸八百八町の水道の源となった二大上水といえば?

答・神田上水と玉川上水

解説 「神田上水」は我が国初の水道事業で、江戸幕府開設に伴い工事が行われました。

水源は現在の吉祥寺にある、井の頭公園の池でした。今では桜の名所として、酔った若者が飛び込む事で話題になっていますね。

この上水は、江戸の北部方面に配水され町民たちの貴重な生活用水になっていたのです。

一方の玉川上水は、多摩川の水を新宿の大木戸まで50kmの用水路を作り、昭和40年淀橋浄水場の廃止まで使われていたのです。

この水は、江戸の南部方面に配水されていたのです。

思えば、江戸幕府開設は1,603年ですから、今から416年も前の事で、そんな昔にこれ程の事業を完成させたのです。

我々のご先祖様が、如何に優れた民族だったかが解り、世界中に胸を張りたいくらいです。

最近は、北朝鮮や韓国が、既に解決済である筈の第2次世界大戦中の保証金を請求する裁判を起こしています。

そんな連中に教えてあげたいですね。我々の国は昔から文化国家だったのよ。歴史を正しく勉強しましょうね、と。

本日の裏話は、変形のクイズ形式の問題から、江戸時代の優れた文明を知る事になりました。

その結果、無礼なお隣さんへの嫌味の言葉が出てしまいました。

 

 

昔と較べ現代人は働き過ぎだ

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、誰もが日頃気にもしていない事柄から出される事があります。

気にしていないので、一般には知られていない事象が多く、視聴者も挑戦者も知らない事だけに、面白い知識と言えるでしょう。

第5回のサイパンで、その代表的な問題がありました。

問・江戸時代から日曜日は休みと決められていた。〇か✖か?

答・×

解説 日本で、日曜日が「休み」と決められたのは明治9年からなのです。という事は江戸時代には、曜日感覚が無かったのです。

とは言え、人々が休みなく働いていたわけではありません。庶民の休日は毎月、1・15・28と決められていました。

また、働く時間は午前8時が仕事始め、夕方6時に終了です。また午前10時と午後2時に30分の休憩。昼休みは正午の1時間。

結構休みも、休憩もとっていたのですね。現代のサラリーマンよりずっと楽な勤務状況だったようです。

また、長期の休暇は正月休みで、12月25日~1月9日までなので、奉公人は里帰りも出来た事でしょう。

更に、節句節供と呼ばれる年中行事があり、桃の節句、端午の節句、七夕などがありますね。

また、各地で豊作を祝う伝統的な祭りがあります。全国各地で脈々と受け継がれています。

今やこれらの祭りは、世界的に知名度を高め、欧州からもアジアからも外人観光客が参加目的で来日しています。

文化的な芸術も多く、能楽、歌舞伎、浪曲、講談、落語など数え上げたらキリが無いほど、多数の芸能が盛んでした。

本日の裏話は、江戸時代の休日の問題から始まって、日本人の昔の生活を覗いて見ました。

その結果、我々のご先祖様は、欧米諸国に較べ少しも見劣りすることなく、文化的な民族だった事が解りました。

だから我々は、胸を張りましょう。ご先祖様は偉かった~。

奇跡的な場面を振り返る

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、何時の時代にも通用する問題が多数あります。

この反対で、その時代だからこそ問題になるタイムリーな問題がありますね。

我々は「タイムリーな問題」と時代に関係なく「不変な問題」を半々の割合でクイズを創り、出題していました。

中にはタイムリーな問題も、時代が変わって再びタイムリーになる事があります。

例えば、流行に関する場合、何年か後に再び似たような事象がリバイバルする事もあります。

それに似たような現象が、クイズ問題になっている例をご紹介しましょう。

第7回ですから、今から36年前の問題です。後楽園球場の第1次予選で、次の問題が出されていました。

問・台風か熱帯性低気圧かは、風の強さで決まる。〇か✖か?

答・まる

解説 台風は風力八(風速約十七m以上)。それ以下は熱帯性低気圧と決められています。

この時代は、大型台風が幾つも日本列島を襲っていたので、タイムリーな問題でした。

また、昨年から今年にかけては、熊本、広島、大阪などの各地で台風の大被害が出ていました。

特に大阪では、吹き飛ばされた屋根と、自転車とカラスが同時に空を飛ばされているショッキングな映像がありました。

恐らく普通の人は、人生でこんな場面は2度と見られない光景でしょうね。

お年寄りの中には「長生きをすると飛んでもない経験をするものだ」と驚いた方も多いと思います。

台風や地震のような自然災害に対しては、普段から避難訓練や対策が必要なのは言うまでもありません。

また、各人が恐ろしい記憶を忘れる事なく、日頃から心の準備をする事でしょう。

「災難は忘れた頃にやって来る」昔の人は良い教えを残してくれたものです。

本日の裏話は、クイズ問題の一問から、災害の奇跡的な場面を忘れないようにとのお話でした。備えあれば愁い無しですね。