勘で正解の問題もあるのです。

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、正しい知識が無くても勘や想像で正解出来る問題も含まれていました。

番組のキャッチフレーズ「知力、体力、時の運」がキャッチコピーの番組だけに、運が良ければ正解出来る事もあるのです。

勘を働かせ想像力が強ければ、正解を知らなくても勝ち進む場合がありました。

第16回のレイクパウエルで、次の問題が出されましたが、挑戦者は競って早押しボタンを押しました。

多分、全員が正解を思い付いたのでしょう。

問・栄養価が高く、しかも消化の良いところから「海のミルク」と呼ばれているものは何?

答・牡蠣(かき)

解説 牡蠣の体が白いのと、牛乳と栄養のバランスが似ているところから、西洋では「海のミルク」と呼ばれています。

「海のミルク」の言葉で、いち早く牡蠣を想像したようで挑戦者は一斉に早押しボタンを押しました。

牛乳と栄養のバランスが似ている、との理由などはお構いなしにボタンを押した事でしょう。

港町に限らず、何処の街でも生の牡蠣を食べさせるオイスター・バーがあり繁盛しています。

しかも、値段が安価なので老若男女夕方になると店は一杯になってビールやワインと共に楽しんでいます。

その点、日本では生の牡蠣は当たると腹痛になる、と警戒する人が結構います。

また、一度当たると癖になるとの噂もあって、生の牡蠣を食べない人も多いようです。

その分、油で揚げて「牡蠣フライ」で食べている人もいますね。そこで、牡蠣に関する情報です。

牡蠣に当たる人は、生でも加熱しても当たる事があります。この原因は牡蠣アレルギーに由来するそうです。

そのような人はキッパリやめるのに限ります。あの痛さは二度と御免蒙りたい筈です。

一方、生牡蠣で当たるのは、細菌による中毒で食後即、又は翌日になって腹痛になるなど体調によって異なります。

ハッキリしているのは、体調の悪い時には牡蠣は避けた方が安全だ!、とお医者さんが言ってました。

牡蠣は食べたし、当たるのは怖し。思案の分岐点ですね~。牡蠣の旬は夏に限らず、年末年始も美味しいそうですよ。

「あ~、食べたい!」そんな時こそ自分には旬かもね~。

五本の指の持つ意味って何?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は日本人として知っているべき常識を問うクイズが中心です。

でも、一般に知っていると思いながらも意味を誤解したり勘違いする事も時には起こります。

特に、名物のバラマキ・クイズのように走って問題を拾い、時間に追われている時は簡単な問題も解らなくなるものです。

そのように慌てた時に、思考が及ばなくなる典型的な例をご紹介しましょう。

第15回のモハーベ砂漠で行われた、バラマキ・クイズでの問題でした。

問・物を欲しがる時の「食指が動く」。この「食指」って何指のこと?

答・人指し指

解説 手の五本の指には、それぞれ名前が付いていて意味もあり、それを示すだけで意思が通じる場合もあります。

親指は、母子(ぼし)と呼ばれ印鑑の代わりに印として母印を押すという言葉がありますね。

人指し指は食指(しょくし)で、物を欲しがる時に動くとされています。また、食指を曲げると盗むとの意味もあります。

中指は五本の中では一番長い指なので、正式名は長指(ちょうし)と呼ばれています。

四番目の薬指は、何故か昔から軟膏などを塗る時にこの指の先につけて患部に塗っていましたね。

だから、自然発生的に日本人はこの指を薬指と呼ぶようになったのでしょう。

最後の五番めは、見ての通り小さい指なので小指(こゆび)であり、これを立てると恋人、愛人との意味にとられています。

この小指で苦労の絶えない男性も、結構いるのではないですか?もっとも他人に相談出来ない悩みなのでご勝手に!

さて、指で会話をする「手話」では、それぞれの指に意味があるのか、無いのかは解らないので詳しい人に聞いてください。

本日の裏話は、手の五本の指に関する日本人独特の意味についてのお話でした。

指の世界共通の認識では、犯罪捜査の「指紋」がありますね。地球上に同じ指紋の人が二人といないとの現実です。

これで犯罪が減少するかと思えば、そうもいかないのが世の中の流れですね。

捜査陣が科学的になる一方、犯罪者も負けずに知恵を絞るのでイタチごっこ状態といえます。

そうなると石川五右衛門の辞世の言葉が思い浮かびますね。「石川や、浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」

五右衛門さんは人間の本質を見抜いた凄い奴だったのですね~。

ペットの人気は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本国内は勿論世界に関しても深く広く知識を蓄えた人が有利なのは当然です。

世界中どの国にも、伝説や言い伝えがあり国民感情になっています。その代表的な問題をご紹介しましょう。

第13回のゴールドコーストで、次のような問題が出されていましたが、皆さんお解りになるでしょうか?

問・古代エジプトで、「守護神」として最も多くの人々に崇拝されていた動物は?

答・猫

解説 「守護神」となると多くの動物が想像され、迷ってしまうのは挑戦者の心理でしょう。

エジプトで役に立つ動物は、第一に「ラクダ」が思い浮かぶ事でしょう。また「犬」も番犬として昔から役立っています。

しかし、現実は「猫」で猫に危害を加えると祟りがあると信じられていました。

そう言えば日本でも「化け猫」の言葉があるように、猫の祟りの伝説やお芝居は数多くありましたね。

戦後の映画界でも、その類の映画がシリーズで作られ入江たか子さんが化け猫女優と呼ばれていました。

因みに入江たか子さんは、戦前戦後を通じた人気女優で長谷川一夫、佐分利信など有名俳優と共演したトップ女優でした。

時代は変わって現代では、猫は数あるペットの中で群を抜いた人気で、コマーシャルでも数多く登場しています。

動物に対する印象も、時代によって「天と地」ほども変わる代表かも知れませんね。

本日の裏話は、崇拝される動物のクイズ問題として、猫の印象と人気に関しての時代の移り変わりのお話でした。

猫に関しては「猫なで声」「猫っ可愛がり」などの日本語があり「猫の目のように」変化の激しい表現もありました。

そのように考えると猫は「日本語に与えた動物」のチャンピオンとも言えそうですニャー~。蛇足でした。

食欲の秋です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には日本語として一般に知られている言葉、聞き慣れない言葉が混在して出されています。

知られている言葉の場合は、その解釈の正誤を問うというのがクイズ問題の定番ですね。

一方、聞き慣れない言葉の場合は、その意味を問うか? その言葉の真偽を問うことになります。

第12回のグアム「突撃○×泥んこクイズ」で言葉に関する次の問題が出されていました。

問・ご飯に魚を混ぜたものを、魚の飯と書いて「魚飯」(ぎょはん)という。〇か✖か?

答・〇

解説 日本語に「魚飯」との言葉があるか無いか? が問題の核心です。

魚を混ぜて炊くご飯は誰でも知っています。一般には「焚き込みご飯」と呼ばれていますね。

日本語の辞書には、ハッキリと「魚飯」との言葉が載っています。意味は、白身の魚を焚き込んだ飯と記されています。

でも最近では、白身に限らず「アジ」「サンマ」を焼かずに生のまま炊き込む料理もあるので驚きます。

料理は食べる人の好みなので、何をどのように食べようと個人の自由。法律で罰せられるような問題ではありません。

とは言え、飲食店の場合は細かな法律で客の安全が守られています。特に河豚(ふぐ)などは免許制なのは知られていますね。

飲食店でなくても、河豚を素人が食べたり、山菜採りでキノコを採って来て食べる時には十分な配慮が必要です。

今頃の季節になると、毎年「毒キノコ」を食べて中毒になるニュースがありますので、お気を付け下さい。

本日の裏話は、味覚の秋に因んで食べ物の常識に関するクイズのお話でした。

そう言えば、秋の代表的な味「秋刀魚」が空前の不漁なのだそうですね。

中国や韓国の漁船が、日本近海へ来る前のサンマを大量に捕ってしまうため近海では不漁なのだそうです。

値段も例年の2倍3倍に上がってしまい、庶民の魚が高級魚並みになったという笑えない話になりました。

そこで一句。天高くサンマ恋しい秋の海。なーんちゃって~。

自然災害の恐ろしさ!

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、旬の事象の中から創られる事が多く、今年の話題としてピッタリの問題がありました。

今から28年前、丁度今年と似た時代だったのでしょう。第14回のグアム「台風直下の○×クイズ」での事です。

問・「大波」より大きいのが「高波」。「高波」より更に大きいのを「津波」という。〇か✖か?

答・✖

解説 「津波」とは地震の発生に伴って押し寄せる波の事であって、高さの制限はありません。

それに対して「大波」も「高波」も高さで呼び名が変わる訳ではなく、大きいか高いか? 印象で呼び方が異なるようです。

特に今年は台風の当たり年で、10月だけでも大型台風が2度も日本列島を襲いました。

その台風の風が、海水を引き上げる力で大波が発生し東海地方の沿岸から関東にかけて10mもの高波が襲うと予想されたのです。

実際には12日の土曜日に上陸。各沿岸と河口を襲いました。被害は報道された通りで、現代人には初とも言える経験でした。

特に千葉県の方に取っては、10月に2度も台風に襲われるという大変な災害でした。

恐らく一生消える事のない嫌な思い出でしょうし、自然災害とはいえ現代科学では防ぎようが無いのが残念です。

今年は、沖縄、九州、四国、中国地方、東海地方、関東地方に至るまで日本列島の各地で台風の災害にあいました。

本日の裏話は、台風に関する忘れられない情報の確認と、その恐ろしさのお話でした。

台風は普通、北へ進むにつれて温帯低気圧に変わりやがて消滅します。しかし、中には衰えたようで再度発達する例もあります。

こんな例外もあるのが、台風の恐ろしさと記憶する事も大切です。もう台風はこれっきりにして~、絶叫の悲鳴でーす。