日本料理の基本的な素材

アメリカ横断ウルトラクイズの問題についての裏話を書いていますが、今年最後の投稿になりました。

年末に相応しい問題を振り返ったら、第14回のグアムで行われた「台風直下の〇クイズ」で本日に相応しい問題がありました。

間もなく新年を迎える準備で「おせち料理」を作っているご家庭も多い事でしょう。

おせち料理に欠かせない食材の「昆布」に関するクイズ問題でした。

問・「コンブ」は、環境の悪い場所で育つと「ワカメ」になる。〇か×か?

答・×

解説 昆布は身体の組織を作ったり、調子を整えるのに必要なミネラルの宝庫です。

他の食品、例えば栄養豊富な「牛乳」に較べるとミネラルは23倍。カルシウムは7倍含まれています。

これだけでも昆布が料理の素材として、如何に優れているかが解りますね。

問題の「コンブ」と「ワカメ」の違いですが、共に褐藻植物(かっそう)なのですが、その総称が昆布です。

ワカメは、更なる分類でチガイソ科の海藻となり、似て非なる海藻となるのだそうです。

という事は、ワカメが成長するとコンブになるという訳ではありません。

共に、昔から日本料理には欠かせない重要な役割を果たしていた食材であるという事です。

本日の裏話は、おせち料理には欠かせない和食の必需品「コンブ」と「ワカメ」についての蘊蓄でした。

♬・もう一つ寝るとお正月。昔の子供は凧を上げたり、羽を突いたりで遊びました。

現代の子供は、勿論スマホでゲームに興じる。普段と変わらないですね。お正月の過ごし方考えた方が良いようですよ~。

動物の種類は複雑

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、現代では使われる事の少ない、古い日本語の問題がありました。

勿論、日本語ですから現代人の中でも生きている言葉ですが、意味となると判然としません。

我々は、そのような曖昧な言葉を探し、その真の意味をクイズ問題として取り上げていました。

第13回のブルーマウンテンで、次の問題が出されていました。

問・「同じ穴のムジナ」。この言葉の由来である二種類の動物は?

答・タヌキとアナグマ

解説 昔の人はタヌキとアナグマを混同していたようで、総称して「ムジナ」と呼んでいたようです。

ムジナは漢字で貉・狢と書きアナグマの事です。タヌキはご存知のように「狸」であり、昔話に登場する悪役の動物ですね。

狸も狢も同じ穴に棲んでいる動物と勘違いし「同じ穴のムジナ」の言葉で通用していたのです。

ムジナは穴熊ですから、動物図鑑で見ると以下の姿です。

一方の狸は、昔話に登場する頃から姿もハッキリと知られるようになり、知恵が有るところから悪役の動物にされたようです。

キツネも人を騙すイメージで「女狐」の言葉で、嫌われる女性の代名詞となっていますね。

処が、何故かキツネは稲荷神社を守る動物として、全国の稲荷神社に石像として飾られています。

世界中で、動物は「童話」に登場し様々な役割を演じていますが、何故か狸や穴熊は良い役では扱われていません。

本日の裏話は、昔の人はタヌキとアナグマの区別が付かず、混同してムジナと呼んでいたとのお話でした。

動物のイメージを、人間が勝手に作ってしまうのですから動物からすれば「人間って勝手だニャーん」と思うでしょう。

でも、物語を創るのは人間サマですから、素直に従った方が幸せですよ。動物愛護協会も人間が組織したのですからね~。

 

暦のお話です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、日本の古い仕来たりや習慣を問う事が多々ありました。

これらは、日本人として生活して行く上で大切な知識なので、クイズ問題の定番と言えます。

最近の若い家庭では、習慣や仕来たりは「単なる迷信」として、忘れ去られた言葉かもしれません。

そんな、古い日本の仕来たりの問題が第6回のダラスで出されていました。現代人は答えられるでしょうか?

問・三隣亡(さんりんぼう)とは、何を始めるのに悪いとされている日?

答・建築

解説 三隣亡の日に建築をすると、隣まで滅びてしまうと言い伝えられていました。

文字を読むと、三つの隣が滅びると理解する言葉なので、このような迷信が出来たように推理するのが普通でしょう。

処で、この三隣亡とは? 旧暦の暦で決められた日で、毎月必ず回って来る日の事です。

暦とは一年の流れを、月日・七曜・干支(えと)・月齢・日の吉凶などを記したカレンダーの事でした。

現代では、科学的な根拠の無いものは、単なる迷信として片付けられてしまいます。

人間の知恵は日進月歩で進んでいます。とは言え、日本人の古い習慣や仕来たりで大切に伝承されているものも多いですね。

本日の裏話は、日本人の古い習慣を問うクイズ問題から、昔のカレンダーである「暦」のお話でした。

来年は新しい「令和」のカレンダーになりますが、主な行事として「東京オリンピック」が目玉です。

今年も余すところ一週間です。来年の話でも「鬼は笑わない」でしょう。夢は日本の金メダル沢山取って欲しいで~す。

日本の代表的な建造物の話

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、知っているようで実は詳しく知らない、盲点を突いた問題が時々ありました。

盲点は「見ているようでしっかり見ていない」との意味ですから、誰でもが陥る知識の落とし穴と言えるでしょう。

日本人なら誰でも知っている建造物で、実は詳しくは見逃しそうな盲点がありました。

第8回のフィラデルフィアの準決勝で、次の問題が出されていました。

問・京都の金閣寺は何階だて?

答・三階

解説 金閣寺は歴史的にも日本を代表する建造物。直接に実物を見学、或は写真でその姿を見ている人が大多数です。

大抵の人が二階だて? いや三階だて?と迷うような曖昧な記憶になるようです。

二者択一ですから、「金閣寺は三階だてである。〇か✖か」の問題でも良かった素材と言えるでしょう。

金閣寺は1,420年、足利義満の遺言によって、禅寺として建てられました。

義満の法号に因んで「鹿苑寺」と名を付けられ、金箔で建物を覆ったために「金閣寺」の別名で呼ばれています。

足利義満の別邸と勘違いされそうですが、彼の死後に建てられたので、義満自身は生前に金閣寺は見ていなかったのです。

金閣寺は純金で建てられた「豪華絢爛な寺」と誤解され、マルコポーロの東方見聞録で、西洋に伝えられました。

日本は黄金の国、ジパングと紹介されたので、ジャパン(Japan)の語源となっています。

因みにマルコポーロは日本に来ておらず、中国で噂を聞いただけの話を大袈裟に伝えたのでした。

本日の裏話は、金閣寺のクイズ問題に端を発し、ジャパンの語源へと進んでしまいました。

という事は日本の国名は、マルコポーロの無責任な噂話から付けられたのですね。

若し、マルコポーロの話が真実だったら、、日本人は石油成金にも負けないお金持ちとして楽が出来たのにね、残念でした~。

 

今日の話?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題に関して、裏話を書いて来ましたが、本日はこの一年の最終回となりました。

間もなく新年を迎える準備で、本日は「おせち料理」を作っているご家庭も多い事でしょう。

そこで、おせち料理には絶対に欠かす事の出来ない素材に関するクイズ問題を取り上げたいと思います。

第14回のグアムで行われた「台風直下の○×クイズ」で出題された問題です。

問・「コンブ」は、環境の悪い場所で育つと「ワカメ」になる。〇かか?

答・

解説 昆布もワカメも、昔から日本人の食卓には欠かせない重要な食材でした。

昆布は体の組織を作ったり、調子を整えるのに必要なミネラルの宝庫と言われています。

他の食品に較べると、ミネラルは牛乳の二十三倍、カルシウムは七倍も多く含まれているそうです。