台風の知識を知ろう

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、世の中の多岐に亘る事象から出されるために、あらゆる分野の知識が必要です。

学校の教科書で習った知識に限らず、新聞や雑誌、テレビのニュースにも目を向けなければなりません。

近頃は、異常気象が話題になり天気予報を始め「台風」に付いての情報も盛んに報じられ、人々の知識も豊富になりました。

でも、番組が放送されていた20年~30年前には、一般には難問の部類だった気象関連の問題がありました。

第12回は北極圏から南極圏まで、南北アメリカ大陸を縦断した特大番組でしたが、イグアスで次の問題がありました。

問・「大型で弱い台風」と「小型で猛烈な台風」。風が強いのはどっち?

答・「小型で猛烈な台風」

解説 「台風」とは熱帯の海上で発生した低気圧のうち、最大風速が17.2m以上となったものを台風と呼びます。

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台風の定義には大きさが2種類。「大型=半径500㎞~800㎞未満」「超大型=800km以上」この二つです。

また、強さの階級は3種類あります。①「強い=風速33m~44m未満」②「非常に強い=44m~54m未満」

③「猛烈な=54m以上」

従って、クイズの正解は「小型でも猛烈な台風」の方が恐ろしいという事になるのです。

因みに、過去我が国に上陸した猛烈な台風のベスト三をご紹介しましょう。

台風の名称を揚げるならば、いずれも「宮古島」と呼ばれた台風でした。

昭和三十四年の「宮古島台風」は風速では第六位。昭和四十一年の「第二宮古島台風」は風速で一位。

昭和四十三年の「第三宮古島台風」は風速は四位で、毎年のように宮古島に限らず、沖縄の島々は被害に遇っています。

南の海で発生して進路を北に向かう性質なので、台風の通り道なので、南の県から順次被害を被る事になるのですね。

台風は、夏から秋がシーズンとの印象がありますが、今年はすでに幾つも発生しているので全国的にビクビクの年のようです。

本日の裏話は、台風に付いてのクイズ問題から台風の種類、階級など自然災害のお話でした。

連日の「コロナ騒動」もようやく鎮まりかけたと思ったら、次は台風の心配ときた。現代人には心の休まる時がありませんね~。

国会議員の秘書とは?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、学校の教科書で習う問題だけではなく、新聞やテレビ等で話題の社会問題もあります。

我々は「旬の話題」を重要視していたので、この種のニュースから得た問題は毎回出題されていました。

特に、国会や政治家が関係したスキャンダルなどは、国民の興味を引くので毎年問題として使われていたように記憶しています。

また、政治家のスキャンダルではありませんが、一般常識として政治家の身分に対する設問もありました。

第14回のツインレークスで出されたのが、次の問題です。

問・国会議員の秘書。国から給与をもらえるのは何人まで?

答・二人

解説 この問題は平成二年の放送なので、当時は二人でしたが、一九九三年の国会法の改正で九四年からは三人になりました。

第一秘書、第二秘書に加えて、政策担当秘書として政治に詳しい国家試験に合格した有資格者を加えた訳です。

この三名は「公設秘書」と呼ばれ、国家公務員特別職として国から給与が支給されます。

でも、議員秘書は良い事ばかりではなく、時には思わぬ災難に遭遇する事もあります。

国会議員に何らかの疑惑が発生すると「秘書に任せていた」というのが定番の逃げ口上でした。

その責任を取る形で、逮捕され送検された秘書も枚挙に暇がないほど記憶にありますね。

尤も、虎の威を借りる狐のように、主人の陰に隠れて好き放題の悪事を重ねた秘書もいる事はいました。

国会議員の歳費、秘書の歳費共に時々問題になる位高額な事は確かです。

今回の「コロナ騒動」では、日本に限らず世界中が経済的な大被害を受けたので、議員の歳費も削られる案が出されています。

本日の裏話は、国会議員の秘書に関するクイズ問題から、議員や秘書の歳費が高すぎるとの話題に行き付きました。

この際、議員歳費の削減は期限を定めず、一気に大幅に落とすというのは如何でしょう?

日本の故事ことわざ辞典には、現代にぴったりな良い言葉がありました。「禍(わざわい)を転じて福となす」

コロナ騒動の「禍」VS 議員歳費削「福」。         実に良い組み合わせですね。万歳ばんざーいと行きたいで~す。

 

 

科学の発展に大貢献した学者

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、森羅万象の知識を競うため数多くの知識を持つ挑戦者が優勝していました。

森羅万象の知識は、幅も深さも広いので学校で習う知識だけでは収まらず、中には専門家の知識まで幅を広げる人までいました。

そんな難易度の高い問題でも、競って早押しボタンを押す挑戦者が多数いました。

第16回のレイクパウエルで出された、難問をご紹介しましょう。

問・今年、没後三五〇周年を迎え、太陽の黒点の発見でも知られるイタリアの科学者は誰?

答・ガリレオ・ガリレイ

解説 一六〇九年にオランダで発明された望遠鏡を改良し、これを天体望遠鏡とし太陽の黒点を発見しました。

その他、月面の凹凸を発見、そこは海との考えを示した他、木星の衛星を三つ発見。天文学の父と称されています。

この事によって、コペルニクスの地動説を認めたため、一六三三年に宗教裁判にかけられたのです。

学者の考えも、時の権力に逆らえば裁判にかけられ有罪になってしまいます。

ガリレオ・ガリレイは「それでも地球は回っている」との自説を変えず「名言」となって後世に伝えられました。

一方のコペルニクスは「天動説」に代わって、地球が太陽の周りを回っているという「地動説」を唱えた天文学者です。

宗教上の教えから、これは神の考えに反するとし1616年にローマ教皇庁は「地動説」を禁じました。

コペルニクスのように、従来の考え方を完全にひっくり返す画期的な考えを「コペルニクス的発想」といいます。

現代の文明、文化の世界ではこの「コペルニクス的発想」が重要視され、産業界でもそうした人材が求められていますね。

そう言えば、地球が丸いとの発見があったからこそ、大航海時代がやって来てコロンブスのアメリカ新大陸発見があったのです。

その結果、アメリカ合衆国が誕生黒船が下田にやって来て日本の歴史も大きく変化しました。

という事は、ガリレオ・ガリレイとコペルニクスは世界の運命を大きく変えた大科学者という事が解りました。

本日の裏話は、天文学者のクイズ問題に端を発し、世界の運命は進化・発展しているとのお話でした。

「コペルニクス的発想」実に素晴らしい言葉ですね。この発想で世界が抱えている「コロナ騒動」を解決出来ないでしょうか?

本日も又、同じ問題に辿り着いてしまい、困った時代で~す。

 

 

家族の記念日の意味

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人なら当然知っているべき常識を中心に作られていました。

「知っているべき」とは言え、出題と同時に思い出せる人と、一瞬考えた後に思い付く人が居てクイズはこの両者の戦いです。

良く考えれば、誰でも思い付く問題は「易しい」と我々は分類し各チェック・ポイントに配分していました。

その代表的な問題が、第10回のモニュメントバレーで出されていました。

問・父の日、母の日、子供の日。一番最初に来るのはどれ?

答・子供の日。

解説 子供の日(五月五日)。母の日(五月の第二日曜日)父の日(六月の第三日曜日)。

今年の「子供の日」と「母の日」は既に済んでいますね。残るは来月の「父の日」だけ。

でも、一家の大黒柱である「父の日」が何故一番最後なのでしょう? 納得出来ないお父さんもいるのではないでしょうか?

それに対しては、重要な人は「トリを取る」との寄席や会合での挨拶の日本の習慣だ、と考えると納得がいくように思います。

例えば、結婚式の挨拶でもトリを取るのは「主賓」である一番大切な人、と日本の仕来たりでは決まっていました。

この順番を間違えると、昔は怒って帰ってしまう人が居たくらいで、式の幹事さんは大変気を配ったくらいです。

最近の若い人は、この様な日本の古い習慣を知らずに、適当に挨拶の順番を決めたりしているようです。

とは言え、結婚式ともなると両家の長老的な年配者も参加しますので、挨拶の順番は仕来たりを守った方が良いと思いますよ。

もっとも、その様な苦言をいう年配者は少ないのが現実です。何故なら「年寄りの冷や水」との諺があるからです。

余計な事をべらべら喋るお年寄りは、昔から嫌われる条件でしたからねえ。

本日の裏話は、家族の記念日のクイズ問題に関連して「父の日」が一番後になる理由のお話でした。

日本には「余計な事は言わない」との文化があります。平和に暮らすには「他人の事は気にしない」のが一番。

結論として、会社でも学校でも「他人の噂話はしないこと」。これは面白いけれど仲間に嫌われる最高の要素ですからね~。

 

熱戦の難問は面白い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、チェックポイントを重ねる毎に難しい問題になるように配分していました。

特に、決勝戦や準決勝ともなると、強い挑戦者の戦いになるのでテレビの視聴者も分からない難問が結構ありました。

そこまで進んだ挑戦者には、優勝は誰?の興味も有り、ファンも付いている人も多くいました。

「映画」「スポーツ」「文学」など得意分野を持っている場合もあり、細部の知識も豊富で正解には驚きの声が上がりました。

第13回の準決勝は、番組史上一番の接戦で当時話題になりましたが、映画の難問に答えた強者がいました。

問・映画「ミクロの決死圏」で、体内に入った乗組員が出てきたのはどこから?

答・目

解説 この映画は1,966年に制作されたアメリカのSF映画で、世界的な大ヒット作品でした。

体内には頸動脈から入り、涙腺から脱出しました。

映画の内容は以下の通り。物質をミクロ化する技術が研究されミクロ化は成功。但し一時間を超えると元に戻ってしまいます。

この限界を克服した科学者が東側にいました。彼をアメリカに亡命させますが、敵側の襲撃を受け意識不明になります。

当時の世界は米ソ両国に2分され、東側と言えばソ連で、事ある毎に競い争っていました。

科学者の生命を救うには、医療チームを乗せた潜航艇をミクロ化し体内に注入。脳の内部で治療するしかありません。

果たして、一時間のタイムリミット内にチームは任務を遂行し体内から脱出出来るのか?

奇想天外なアイディアに加え、人間の体内を移動する潜航艇の特殊撮影。更にスリルとサスペンスで映画ファンを沸かせました。

本日の裏話は、番組史上一番の準決勝と言われた第13回のボルチモアで出された、映画問題の超難問のご紹介でした。

一般に「SF作品」は、宇宙人やUFOと思いがちですがサイエンス・フィクションなので、この種のアイディアも面白いですね。

昔はSF小説と思っていた事柄が、次々と実現し人々の夢が実現しているのが現代です。だから…

現代の医学では、実際に心臓や脳までステントを運び、傷んだ血管を補修するのですから、これもSFの世界かも知れませんね~。