一般常識の今昔の差です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は、学校で勉強して知識となる事が多いのですが、しかしその他、生活習慣などは家庭で受け継がれる知識もあります。

また、新聞や雑誌、映画や芝居など社会生活の中で観たり聞いたり体験して、蓄える知識もありますね。

そんな幅が広い日本人の常識の中から、昔の人ならほとんど正解出来る問題が有りましたのでご紹介しましょう。

第5回のテオティワカンで出された次のクイズです。

問・「風が吹けば桶屋がもうかる」の論法に登場する二匹の動物は何と何?

答・猫とネズミ

解説 大風が吹き、砂ぼこりで盲目の人が増え、盲目の人は三味線を習うため猫の皮が必要になり、猫が殺される。

猫が減ればその結果ネズミが増え、桶をかじりこわすので桶屋が繁盛するという笑い話が昔から有りました。

現代でも、落語の中では良く引用される笑い話の一つで、落語ファンなら知っているお話でしょう。

これは、江戸時代から伝わる事で三味線の皮は猫、ネズミは桶をかじる困った動物という事が一般常識だったのです。

このクイズ問題は、昭和十年~二十代生まれの方ならほとんど正解出来る問題でしたが、それ以降では難問かも知れません。

クイズ問題は一般常識でも、年代によっては易しいけれど若い人にとっては難問という問題もあり、その辺が歳の功でしょうね。

本日の裏話は、昔から日本に伝わる笑い話のクイズ問題を取り上げ、年代によって問題の難易度が異なるとのお話でした。

そう言えば、最近はネズミが天井裏で騒いでうるさいという話をあまり聞きませんね。

しかし都会の飲食店にはまだネズミも多いようで、駆逐業者が頑張って退治してるとの話も聞きます。

今回の「コロナ騒動」も、元を辿れば中国の武漢市でネズミを食べたのが元凶との話もありました。

そこで結論です。ネズミやハエ・蚊など害獣・害虫は根絶以外有りません。明日からは秋、味覚の愉しさが懐かしいですね~。

 

 

日本が原産の野菜です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一口に一般常識と言っても、挑戦者の戦いが進むに従って難易度は高くなっていきます。

特に決勝戦ともなると、毎回難しい問題の戦いになるので、高い知識が無いと敗れる事になってしまいます。

そこで高い常識の中でも、中程度の問題をご紹介しましょう。第16回のニューヨーク決勝戦で出された次の問題です。

問・「今日切り取っても、明日には再生している」という意味を持つ、セリ科の大形多年草は何?

答・明日葉(あしたば・はちじょうそうも可)

解説 暖かい海辺に繁殖する強壮な多年草で、若葉を食用とする野菜です。

植物の分類では、セリ科に属し日本が原産地です。

房総半島から、三浦半島・伊豆半島・紀伊半島・伊豆諸島の太平洋岸に自生する野菜で昔から珍重されていました。

特に、八丈島の明日葉は有名で「八丈草」との別名でも知られていました。

独特のほろ苦い風味がクセになると言われ、明日葉の胡麻和え、ベーコンとの炒め物がお勧めのようです。

チジミ、ナムルなど、韓国料理でも良く使われるようで、いずれにしても強壮力が高いので人気の食材と言えます。

茹でてから水にさらすとえぐみが抑えられ、ひと手間かけると様々なレシピが思い付く事でしょう。

語源が「今日切り取っても、明日には再生している」との生命力の強さ。この辺が素晴らしいですね。

本日の裏話は、昔から多くの人々に愛されていた、日本独特の植物のクイズ問題から、グルメの話に及んでしまいました。

それにしても、人々が健康食品に関心を寄せている現代、日本独特のこの様な野菜があったとは驚きです。

しかも、栽培されているのが太平洋側だけとは、日本海側の皆さんに取っては不利な問題だったかも知れません。

という事は、日本人の常識って幅が広くて難しいですね~。

 

 

昔から愛された乾物のお話

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一口に一般常識と言っても、人々の生活、習慣、言葉、歴史など範疇は広いので、記憶する知識は膨大になります。

クイズ好きの皆さんは、自分の興味が持てる分野を出来るだけ多く頭の引き出しに入れて記憶するようです。

番組を見ている視聴者は、○○さんは✖✖問題が得意などと覚え優勝者を予想し、これも楽しみの一つでした。

第6回のワシントンの準決勝で、日本人の生活習慣に関する問題が出され、全員が早押しボタンを押しました。

問・干瓢(かんぴょう)は、何の果実を乾燥させたもの?

答・ユウガオ

解説 干瓢は甘辛く煮て、寿司の具にするなど昔から日本人に愛された食材ですね。

干瓢の有名な産地は、栃木県の南東部及びこれに接する茨城県の一部が有名です。

市販されている製品とは別に、本日は干瓢の作り方を解説しましょう。

皮をはいだ夕顔の実を薄くひも状に剥きます。剥き方はそれぞれが工夫してください。

剥いたひも状の実は、晴れた日なら一日~二日乾燥させれば、自家製の干瓢が完成します。

スーパーマーケットや乾物屋さんで買えば簡単ですが、現在は自家製の食材を使うのも流行なので試してみては如何でしょう。

本日の裏話は、最近流行の家庭菜園で採れる食材の一つ、夕顔の実から干瓢の作り方の情報でした。

甘辛く煮たカンピョウは、古い時代から日本人に愛された食材でした。素朴な味ですが飽きることなく伝えられました。

自家製の干瓢を使って海苔巻のお弁当を作る。正に素朴な贅沢とはこうした家庭の味かも知れませんね~。

 

法律の抜け穴にご注意

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の常識を基本に創られていました。

常識ですから、日本の法律に関しても主な決まりは知っていないと普通の生活は出来ませんね。

交通に関する決まり事、税金の知識など細かい法律が沢山ありますが、善良な市民はこれらの法律を守らなければなりません。

そんな法律に関する、基本的なクイズ問題が第14回のグアムで行われた「台風直下の○×クイズ」で出されていました。

問・他人に貸していた物を無断で持ち帰ると罪になる。正しいか、正しくないか?

答・正しい

解説 「えっ、そんな馬鹿な」と思える問題ですが、知らないと困る事が多いのが法律です。

刑法二四二条に「自己の財物と言えども、他人の占有に属し他人の看守している物は、他人の財物とみなす」とあります。

従って、自分の物でも無断で持ち帰るのは、法律的には「窃盗罪」に当たってしまうのです。

仮に、裁判になった場合には情状酌量で無罪放免か、或は何らかの罪状になるかは裁判官次第でしょうね。

一般の人が、六法全書を読んで勉強をする事は無いでしょうが、時には私生活で法律に触れるか否かを調べる事も必要です。

特に現代は、社会全体が複雑なので、法の抜け穴を利用して他人を騙す悪徳商法が横行しているので気を付けましょう。

本日の裏話は、法律のクイズ問題からうっかりすると犯罪者にされてしまう刑法の落とし穴のお話でした。

諺に「油断大敵火がぼうぼう」とありますが、犯罪者は常に悪知恵をしぼって新手の詐欺を考えています。

しかも、インターネット時代なので、外国経由で騙す訳ですから要注意! 警戒は新型コロナだけでは有りません。

ウイルスにも悪人にも気を配る 現代人は苦労が多いなぁ~。

バッテラは大阪生まれですって

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識には、風俗、習慣、言葉、歴史など幅広い分野が含まれるため、易しい問題から難問まで有ります。

易しい中でも小中学生向き、それより多少高学年なら答えられるクラスなど幾つかに分かれていました。

その様な多少難しい問題が、第5回のアカプルコで出されていましたのでご紹介しましょう。

問・バッテラといったら何の押し寿司?

答・鯖(さば)

解説 バッテラは、酢で締めた塩サバの押し寿司で関西地方、特に大阪の家庭で作って食べられた大阪発祥の料理です。

鯖は魚の中でも傷み易い事で知られ、それを防ぐために酢で締める方法が昔から知られていました。

その典型的な食品がバッテラと言えるでしょう。

作り方は、酢飯の上に薄くそいだ酢じめの鯖の身と、甘酢で煮た白板昆布を重ねて型抜きをする寿司の事を言います。

昆布の旨味が酢締めの鯖の身とマッチして、まろやかな風味が出て人々に愛され人気の食品となっています。

特に、運動会や遠足などの弁当として食べる人も多いようですね。酢で締めているので安全な食品とも言えるでしょう。

因みに「バッテラ」の語源は、ポルトガル語の小舟の事だそうです。当時、大阪湾では小舟の漁が盛んでした。

大阪の人は、この小舟をバッテラと呼んでいたそうです。

明治時代に、酢飯に乗せて作った押し寿司の形が、中央が太くて尾が上がり小舟に似ているので、バッテラの名が付いたとか。

本日の裏話は、多くの人に親しまれている押し寿司「バッテラ」のクイズ問題から、バッテラに関する雑学でした。

暑い日が続き、食欲も減退気味の方も多い事でしょうね。こんな時にはサッパリとしたバッテラを弁当に出かけたいものです。

実りの秋も、もうすぐ目の前に来ています。こんな時には旅に出て虫の声でも聴きながら、秋の夜長を楽しみたいものですね~。