日本の半島数々あれど…

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は初級とも言える簡単な知識は、義務教育の小中学校で勉強します。

更に中級以上の知識は、高校・大学と上に行く従って増えて行きますし、雑誌や新聞などメディアを通して蓄積するでしょう。

日本人として知っているべき中級の知識が、第5回のアカプルコで出されていました。社会科の問題です。

問・日本で一番大きい半島は何半島?

答・紀伊半島

解説 日本地図を頭に思い浮かべて下さい。大きい半島と言えば伊豆・紀伊・能登・房総・三浦半島などが思い浮かぶでしょう。

自分の住む地方、或は旅をした事のある思い出の地など、人それぞれに異なるのは当然です。

「半島とは?」辞書によれば、三方位が水(海、川、湖)に接している陸地の事をいます。

日本で一番大きな半島は紀伊半島で、三重県・奈良県・和歌山県が含まれています。

この三県知事が紀伊半島県知事会を構成しているので、自治体としてはその範囲を紀伊半島と呼ぶのでしょうね。

但し、半島の中での境界線はないので、何処の都市までが含まれるのか厳密な線引きは有りません。

旅行社が観光パンフレットで、紀伊半島との名称を使うのは三つの県の印象が良いからでしょう。

日本の半島と呼ばれる地名は、いずれも古い伝統行事や産物が有るからで、観光客誘致に熱心なのは理解出来ます。

本日の裏話は、日本で一番を問うクイズ問題から、紀伊半島の簡単な説明をしました。

今は「GO TOトラベルで、各地とも誘致合戦の最中ですが魅力ある対応が、人気の決め手になる事でしょう。

体験者のSNSでの感想が、次々に広がって人気ランキングが造られますから旅人には親切に接するのが一番です。

例えば、これからの季節としては、秋田県、男鹿半島の「なまはげ」が有名ですね。

恐い仮面をつけたなまはげが、家々を巡り厄払いをしたり、怠け者を諭したりする行事です。

小さな子供達が、怖くて泣き叫ぶ映像がニュースとして流され、一度は実物を見たいという方も多い事でしょう。

これは、国の重要無形民俗文化財に指定されたため、知名度と人気が高まり秋田県に貢献しています。

これから年末にかけて、旅を計画しているご家族も多いと思いますが、魅力ある半島への旅も、良いかも知れませんね~。

 

 

憧れの観光ポイントです

アメリカ横断ウルトラクイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

これと同じように、世界の一般常識も知識として記憶していなければ、クイズ・マニアの中で勝ち残る事は困難です。

世界にも日本と同じように、歴史、文学、社会常識などがありクイズ好きの皆さんは、これ等を良く勉強しています。

例えば社会科で「地図」を勉強する場合、県庁所在地をはじめ日本中の都道府県の位置を記憶するのは定番ですね。

同じように、世界の「地図」でも国や大陸、海、山といった場所は頭に記憶すれば難問にも正解出来るチャンスがあるでしょう。

第7回のレイクパウエルで、地図に関する知識を問う問題が出されていました。

問・ヨーロッパ、アジア、アフリカの三大陸に、囲まれた海を何と言う?

答・地中海

解説 地中海を頭に思い浮かべて下さい。ヨーロッパの南岸、アフリカの北岸、アジアの西岸にはさまれた海です。

長さは約三五三〇Kmあり、広さは日本海の約三倍あり、風光明美で世界中の観光客が訪れる憧れの観光地が揃っています。

それだけに、小説や映画の舞台として地中海が扱われる事も多くアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」でもお馴染ですね。

日本では作家・画家など数多くの顔を持つ池田満寿夫氏が「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞を受賞。自ら映画監督をしました。

これを機に老若男女問わず「エーゲ海」という素敵な海を知る事になりました。

エーゲ海は、地中海の東北部に有り特に景色が素晴らしく、エーゲ海クルーズも世界のセレブの人気となっていますね。

何れにしても、誰でも一度は行ってみたい観光地であり「退職金で行きたい旅」の人気第一位を誇っています。

本日の裏話は、答えが「地中海」とのクイズ問題から、地中海の魅力に関するお話でした。

美しい海「地中海」は結構ですが、そのすぐ近くに目を移すとイラン、イラク、サウジアラビアなどがありますね。

ご存知の中東戦争の舞台で、昔から紛争の絶えない地域でもあります。天国と地獄が隣り合わせとは皮肉な事です。

それにも増して、今年はコロナ騒動で世界中が一丸となって戦っています。これを機に紛争などは忘れて欲しいものですね。

災い転じて福と成す世界の皆さんに伝えたい良い格言で~す。

 

 

 

夏目漱石の小説です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は、小中学校で学習しますがこれは初期の知識であり、その後は高校、大学と上に進む毎に知識の幅が増えます。

クイズは知識を競うゲームなので、知識の幅と深さがあるほど勝ち進むチャンスが増えるのは当然と言えるでしょう。

知識の幅が有る人こそ、先へ勝ち進む事が可能な典型的な問題が第7回のオルバニーで出題されました。

問・夏目漱石の「三四郎」。三四郎の苗字は何?

答・小川

解説 漱石の「三四郎」は1,908年(明治41年)から朝日新聞に連載された長編小説です。

九州の田舎町から上京した三四郎が、都会の人々との交流から得る体験や、恋愛模様が描かれた作品です。

漱石の作品としては「それから」「門」へと続く前記三部作の一つと言えます。

一方、同じ「三四郎」と呼ばれるヒット作品が有りました。それは富田常雄の柔道の物語です。

こちらの主人公は姿三四郎であり、正義感の強いスーパー・ヒーローで、両方の作品とも映画化やドラマ化されています。

従って、勘違いした挑戦者は三四郎の苗字を「姿」と答える可能性も有り、これも我々の狙いの一つでした。

作中、三四郎と美彌子が出会った東大構内の心字池は、この作品に因んで「三四郎池」と呼ばれ東大の名所の一つです。

本日の裏話は、夏目漱石の小説「三四郎」に関するクイズ問題から、同名のヒット小説との関連のお話でした。

漱石の「三四郎」と富田常雄の「姿三四郎」は共に、人気の小説だったので映画やドラマ化されています。

昭和生まれの皆さんなら、多分どちらの映像もご覧になった方が多いと思いますが、恰好良いのはどちらの三四郎さんでした?

何れも青春時代の理想像で判定は難しい~って、ところかな?

名月の季節です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は、小中学校の義務教育で習いますが、更に高校へ進学すれば詳しい知識が身に付きます。

また、日常の新聞、雑誌などから得る知識もありますが、更に両親や祖父母から伝えられる生活習慣の常識もあるでしょう。

こうした積み重ねが、一般常識となりクイズに参加する皆さんは知識の豊富さに自信があるようです。

本日は第5回のニューヨーク決勝戦で出題された、季節的には丁度今頃の生活習慣の問題をご紹介しましょう。

問・中秋の名月は「芋名月」。では、十三夜は何名月と言われる?

答・栗名月

解説 十三夜は旧暦の9月13日~14日の夜の事をいいます。十五夜は中国伝来の風習ですが、十三夜は日本で始まった風習です。

十五夜は月の神様に豊作を願います。だから団子や秋の実りの果物とススキを飾り、満月を鑑賞するのです。

これに対し、十三夜は秋の収穫に感謝しながら美しい月を愛でるのです。飾るのは栗名月の名の通り「栗」です。

十三夜は、新月から数えて13日目なので、満月には少し欠ける月ですがこれも又風情があって美しさには変わりが有りません。

昭和の時代までは、日本中の家庭で秋といえば「十五夜」と「十三夜」を楽しみにしたものですが、平成以降は減ったようです。

お月見の風習は、平安時代から貴族階級の間で行われ、和歌にも良く読まれていますね。

この習慣が一般庶民に浸透したのは、江戸時代からでそれまでは武士階級の「風習」だったようです。

こうした、日本の古くから伝わる「風習」が、忘れ去られて行くのは年配者にとっては寂しい話と言えるかも知れません。

本日の裏話は、秋になると思い出す「十五夜」のクイズ問題から「十三夜」との違いについてのご紹介でした。

月には「うさぎさん」が居て、かぐや姫は故郷の月に帰って行った。日本人は子供の頃、このような話を聞かされていました。

月を眺めると幼い頃を思い出す。月って不思議な天体ですね~。

でも、アポロ11号が月へ着陸。あの時から急に現実的な天体になり、月にロマンを求める人は減ったのかも知れませんね~。

 

 

 

第13回超難問に挑む挑戦者達

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

日本の歴史、文化、社会生活、風俗習慣があるように、世界の森羅万象には同じような分野が存在します。

クイズは、知識を競うゲームなので日本の一般常識と同じように世界の一般常識も記憶しなければ勝ち抜いて行けません。

そのために挑戦者は様々な知識を吸収して、この番組に挑戦して来ました。

中でも、番組史上強烈なクイズバトルが行われたのは第13回のボルチモアの準決勝でした。

我々は、クイズの中でも超難問と思われる問題を出していたのですが、四名の挑戦者は競って早押しボタンを押したのです。

その問題とは次のクイズでした。

問・名作「フランダースの犬」で、主人公のネルロが最後に見たのは誰の絵?

答・ルーベンス

解説 この問題は本をシッカリと読んでいれば正解出来るでしょう。でも、筋書きに目を通した程度では正解出来ません。

ネルロは、ルーベンスのような画家になる事を夢に描いて生きていた少年だったのです。

という事は、準決勝の四名は全員名作を読んでおり、記憶していた証拠と言えるでしょう。

因みに、画家のルーベンスという人はどのような人物だったのかご紹介しましょう。

ピーテル・パウル・ルーベンスはベルギー国籍で1,577年に現在のドイツで誕生しています。

若い頃から画家になる事を夢見ていました。修行を兼ねてイタリアへ渡り、古代、近代の巨匠の作品に接し影響を受けました。

イタリアで数々の作品を発表、その活躍に対し政府は外交官に任命したのです。

やがて、スペイン王室への贈答品を届ける外交官としての役を勤め、この地で王室の収集した膨大な名画に接します。

イタリアへ帰国後は、名画の影響を受けながら数々の作品を世に送り出します。

彼の作品は、ヨーロッパの貴族階級や収集家に高く評価され世界の画壇に認められたのです。

彼は画家の他、七ヵ国語を話す外交官、人文主義学者としても有名になりました。

世界には数多くの偉人がいますが、中でもルーベンスはスーパー偉人と呼ぶに相応しい人物と言えるでしょう。

彼は、母国のベルギーで62歳で生涯を閉じています。

本日の裏話は、第13回の準決勝で出題された超難問クイズから、あまり知られていないルーベンス物語でした。

この様な事実が解る「ウルトラクイズ」って楽しい番組でした。自慢高慢馬鹿の内、知っているけれど書いてしまったので~す。