時間厳守の偉人は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

日本人の常識と同じくらい、世界の常識も或る程度知っていないと、知識を競うゲームのクイズでは勝ち抜く事は出来ません。

歴史、社会常識、流行の他有名な偉人などの生涯を勉強していれば鬼に金棒と言えるでしょう。

第6回のルイビルで、世界の偉人に関する問題が出されていました。偉人の生涯を勉強していれば正解出来る難問です。

問・「これで良し」という意味の言葉を最後に、一生を終えた哲学者は誰?

答・イマヌエル・カント

解説 哲学者のカントは日常生活も規則正しく、自分で決めた行動パターンを守り生活をしていました。

これを知った詩人のハイネは「町の寺院の大時計でも、カントほど規則正しく務めを果たせないであろう」と評しています。

事実、決まった時間に決まった場所を散歩するカントを見て、町の人は時計を合わせていたという話も残っています。

イマヌエル・カント(1,724~1,804)は、ドイツ哲学者の父と評される人物で「コペルニクス的転回」の言葉を遺しています。

哲学を学んだ人であれば、カントの思想を必ず学ぶほど哲学者の先駆者でも有ります。

哲学は難解な学問とのイメージがありますね。日本では西田幾多郎が弟子達と会話した「哲学の道」が京都の名所になってます。

難しい話も、散歩しながら聞くと記憶に残り易いという学説があり、これを実践した例と言えるようです。

本日の裏話は、難解な学問の代表的な哲学者のクイズ問題から世界の偉人の規則正しい生活ぶりをご紹介しました。

時間と言えば、ロンドンのグリニッジ天文台で計測した時間が基礎になっていると学習しましたね。

ここのシンボル・マークは知りませんが、若しかするとカントの肖像画が最適のような気がしますね~。

何れにしても、時間は正確が良いに決まっています。日本の電車やバスは正確で外人観光客も驚いています。

結論は、日本人は真面目で特に時間厳守の民族なので~す。

 

世界の幽霊の事情は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

クイズは知識を競うゲームですから、日本の知識に加えて世界に関する知識も備えなければ勝ち進む事は困難です。

歴史、生活習慣、有名な人物なども日本に限らず世界の出来事も記憶し、即座に思い出す能力が必要です。

そんな世界的な知識を競う問題をご紹介しましょう。第9回のラスベガスで出された次の問題です。

問・スピルバーグの映画の題名にもなった、勝手に物が動いたり、ゴトゴト音のする心霊現象は何?

答・ポルターガイスト

解説 これはドイツ語で「騒々しい幽霊」を意味します。日本の幽霊は昔から丑三つ時に、静かに現れると決まっていました。

しかも、静かな声で「恨めしや~」と現れるので「キャーッ」と悲鳴を上げるのが日本のパターンでした。

幽霊が居るか、居ないかは別にして人間は誰でも幽霊を怖がるのが一般的ですね。

従って、江戸時代から見世物小屋として「幽霊屋敷」が有り、夏になると繁盛しています。

そう言えば幽霊は薄着の浴衣姿が多く、冬の寒い時は休業しているのかも知れません。

冗談は兎も角、人間には「怖いもの見たさ」との心理があるようで、全国各地に心霊スポットが点在します。

特に若い中高生が休みになると、各地の心霊スポットに見学の旅をするとの話も聞いた事が有ります。

昨年から今年に掛けては「コロナ騒動」で、県境を超える旅は禁止状態なので、幽霊達も寂しがっているかも知れません。

本日の裏話は、心霊現象のクイズ問題から、外国と日本の幽霊事情について考えて見ました。

若しあの世が存在し幽霊が居るならば、その皆さんにお願いしたい事があります。

現在恨めしい奴は「コロナの野郎」です。全世界の幽霊が協力して、コロナ・ウイルスを食い殺して下さーい!お願いです。

佐渡は良いとこ、一度はおいで

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識ですから、小学生からお爺ちゃんお婆ちゃんでも答えられる易しい問題です。

我々の番組は、家族で楽しめるテレビが目的だったので易しい問題は数多く用意して各チェック・ポイントで出題しました。

特に、出だしで易しい問題を出すのが定石で、挑戦者は競って早押しボタンを押すので番組に勢いが出るのです。

第7回のレイクパウエルで出された、易しい問題を覗いて見ましょう。

問・童謡「砂山」で海の向こうに見える島とは?

答・佐渡ヶ島

解説 「砂山」は作詞・北原白秋、作曲・山田耕筰の日本を代表する童謡です。

♬海は荒海、向こうは佐渡よ~。誰でも子供の頃に歌った懐かしい歌ですね。

一早く思い出した人が勝つという、超が付くほど易しい問題と言えるでしょう。

この歌は、白秋が新潟で行われた童謡音楽祭に招かれ、小学生達の熱烈な歓迎を受けたそうです。

その時に小学生から、新潟に因んだ童謡を作って欲しいと頼まれました。彼は市街地の高台に立って日本海を眺めたそうです。

遠くに荒涼とした物淋しい景色が広がり、この光景から着想して一気に詞を書きあげました。

その詞に中山晋平に曲を以来し、雑誌「小学女性」の大正十一年九月号に発表、大ヒットしました。

という事は、大正時代から昭和にかけて子供達に歌われた童謡だったのです。

昭和の時代の子供達は、童謡を良く歌ったものですが、平成に入ってからはゲーム機が登場し童謡は? デスね~。

この歌から、佐渡は寂しい島との印象が有りますが、江戸時代はは金山で栄え更に日本では数少ないトキの繁殖地でも有名です。

また、佐渡は流刑の地としても知られています。高貴な人物としては順徳上皇、日蓮上人などが居ます。

更に、能楽を大成させた世阿弥も佐渡に流され、その影響で能楽も佐渡では盛んで、能舞台も多数存在するそうです。

本日の裏話は、童謡のクイズ問題に端を発して、佐渡の印象は暗い話ばかりではない、との情報でした。

そう言えば、北朝鮮に拉致された曽我ひとみさんも平成一四年に帰国しましたね。

家族に遅れて、夫のジェンキンズさんも佐渡に来て観光施設の土産物店で働き、人気者だったという話もありました。

しかし、残念な事に四年前に病で亡くなったそうです。曽我さんと二人のお嬢さんは元気だそうですよ。

北朝鮮の拉致問題は、総理大臣が変わっても全く進展しません。コロナ騒動と一緒で、現代の二大悪ですね~、ホントに!

日用品もクイズ問題になる

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は、誰でもが知っている知識なので、番組を見ている大多数、小学生から老人まで誰でも知っている知識です。

従って、挑戦者は早い者勝ちで早押しボタンを押す事になり、問題の途中で先を読んで押すフライングも時々起ります。

問題の全部を聞けば、ほとんど正解出来る易しい問題をご紹介しましょう。

第16回のフィラデルフィアの準決勝で出された問題です。

問・薬を煮るのに用いられたことから、その名がついた日用品といえば何?

答・薬缶

解説 実に易しい問題で素直な人は正解出来ます。ただ、深読みをする人は「ホーロー鍋」を思い起こすかもしれません。

銀杏などをゆっくり焼くのが「ホーロー鍋」。若しかすると薬草を煮るのに、この鍋を使っていたかも知れないとの深読みです。

このような単純な問題は、深読みする事象があるのが理想的な問題としていました。引掛け問題ですね。

薬缶は文字道理「薬を煮る缶」と書くので、最初からその目的で作られていた器です。

歴史的には、湯を沸かすのは土を焼いて作った「土瓶」でした。それが1,600年代に入り、鉄や銅が登場したのです。

これには「茶の湯」が関係し、茶の湯釜につぎ口と弦をつけ「鉄やかん」となり、お馴染みの「鉄瓶」となったのです。

薬缶は一般の家庭には必需品ですが、最近は電気でお湯を沸かす電気ポットの普及で、薬缶の無いご家庭もある事でしょう。

とは言え、寒い地方ではストーブの上に薬缶を置き、湯気を立てる事によって湿度を保つのが、冬の家庭の姿になっています。

本日の裏話は、家庭の日用品のクイズ問題から、薬缶の歴史を覗いて見ました。

お湯を沸かすだけの薬缶も、次第に高級品を求める方もいますね。趣味の世界への変化かも知れません。

歴史的には「南部鉄瓶」のように骨董品としての価値もあり、単にお湯を沸かすだけでなく、飾り物に進化する事もあります。

百人百様、単なる日用品も価値あるに「宝物に化ける」事がありそうで、人間というのは面白い生きものでした。

 

 

美人薄命とはホント?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一口に一般常識と表現しますが、その幅は広く歴史、経済、社会習慣など広範囲に広がります。

映画、演劇、文学なども含め知識の量は膨大になるので、知識人或はインテリと呼ばれる人が含まれます。

そんな知識の豊富な人はクイズに勝ち残り、毎回決勝戦に近くなると難解な問題が多数出題されます。

第11回のニューヨーク決勝戦の問題を見て見ましょう。世界の演劇、日本の文学を併せ持った問題が出されていました。

問・喜劇「十二夜」を書いたのはシェークスピア。では「十三夜」を書いた明治の女流作家は誰?

答・樋口一葉

解説 樋口一葉(1,872~1,896)は、東京で生まれた明治時代を代表する女流作家です。

「たけくらべ」「にごりえ」等の秀作を発表し、文壇から絶賛されました。

わずか一年半でこれらの作品を世に送り出した後、わずか二四歳六ヵ月で肺結核のため世を去ってしまったのです。

昔から肺結核は「不治の病」と評された恐ろしい病気で、生まれた時代が早過ぎた「運命」としか言えません。

もし、現代に生まれていたならば、まだまだ多くの素晴らしい作品を書けたであろうと想像出来ますね。

「十三夜」は「にごりえ」「たけくらべ」と並んで一葉三部作の一つとして知られています。

処で、現代は長寿社会で長生きする人が多くなりました。八十歳はまだはなたれ小僧、九十歳、百歳で元気なお年寄りもいます。

昔は「美人薄命」、長生きは「憎まれっ子世にはばかる」との言葉があり惜しまれる人は短命、逆に長生きは憎まれ役でした。

でも、現代は長寿社会です。長生きが憎まれ役だと日本中、そんな人が溢れてしまいます。

という事は「憎まれっ子世にはばかる」は、日本語の中で「死語」にした方が良いようです。

本日の裏話は、近代日初の女流作家のクイズ問題から、短命と長寿社会の話に発展してしまいました。

結論として、長寿社会はこれからも続きます。問題はどのような生き方をしたか? 胸に手を当て考えましょう。

善人だったのか? 否・悪人だったのか? 自己採点が必要かも知れません。「えっ、気が付くのが遅すぎたトホホ……」。