スタッフ達の食事はどうなっているの?

年70人近い大勢のスタッフが、1ヶ月程一緒に旅をするわけですから、3度の食事はどうなっているの?
と興味を持たれる方もいるかも知れません。
そこで10数年にわたって決められていたルールをご紹介してみたいと思います。
ず、出発前に全員に1人30ドル×日数分の食費が支給されます。
(金額は年によって多少の差があったかもしれませんが)
そして、何人かでレストランに入った場合は、身分、年齢に関係なく全員が割り勘という鉄則があります。
何故なら普通の仕事仲間で飲み食いをすれば、先輩が後輩に奢るというのが当たり前ですが、これだと先輩や上司が破産しかねません。
従って全員が公平というこのルールは、支払いの時、実に爽やかです。
メリカでは、オーダーを取る時に「お支払いはどうしますか?」と店員が聞いてくれます。
そんな時には迷わず
「セパレート!(分けてね)」という事に、全員が慣れています。 
は、全員が毎食毎に外食をするのかと言えば、そうではありません。
演出班、技術班、美術班など、仕事の分類ごとにチームが分かれていますが、各班に料理自慢という人間がいるものです。
の属するクイズ問題担当の作家チームにも、学生時代に板前の修業をしたと言う料理職人の半プロがいて、彼はロケの度に銘入りのマイ包丁を持参する腕自慢でした。
ある年から、我々はジュラルミンのケースに、炊飯器、まな板を始め、割れない食器などを詰め込んで旅をしたものです。
メリカの都市部は別として、ロケ地は広々とした自然の中が多かったので、泊まるホテルもドライブインと呼ばれる低層ホテルが多く、これらの部屋ではキッチンが付いています。
ですから、各班がスーパーに買出しに走り、我が班は「今夜はすき焼き」とか「焼肉パーティー」と情報交換をして、互いの部屋を訪ねて、食べ比べなどをしたものです。
↓スタッフの食事風景

スタッフ食事風景1

尤も、これはクイズの本番が終った日のことです。
クイズの前日には、そんな悠長な余裕はありません。
体会議が終った後には、深夜まで各担当部署に分かれた細部の詰めが、話し合われます。
全体会議の最後に、明日のスケジュールが確認され、プロデューサーから食事の割り振りが告げられます。
例えばこんな風です。
「朝食はまだ、レストランが開いていないので、パンとフルーツとコーヒーを用意しました。荷物の積み込みが終った順に食べてください」
「昼食はロケ現場に、ケータリングを用意しました。(大体周囲には人家が無い場所が多いので、街のレストランが食事を運んでくれる)」
「夜は山羊さんでお願いします」
ムムッ? ヤギさんって一体何のこと?
これはウルトラクイズのスタッフだけに通ずる隠語なのです。
山羊さんはメエメエと鳴きます。
だから銘々で、即ち各人でというダジャレから来た言葉で、飽きもせず毎回使われていました。
↓スタッフの食事風景 

スタッフ食事風景3

ついでに、ウルトラクイズ関係者にしか理解できない隠語をもう一つ。

「今日は挑戦者が同じホテルです。メアリーさんでお願いします」
というのがありました。
この意味は、
「何事も用心深く、不注意な会話をしないこと」
という警告です。
実は或る年、アメリカ人のスタッフにメアリーさんという若いお嬢さんがいました。
彼女に因んで誰かが言った言葉が定着したものです。
諺の
「壁に耳有り、障子に目有り」。
この「目有り」だけを取ってメアリーさんとなりました。
即ち、挑戦者が同宿なので、クイズの形式、問題など秘密が挑戦者にばれないように、会話は慎重にという事です。
ーテルの部屋で自炊をするのが定着したある時、マイアミの高層ホテルに宿泊しました。
しかし、我々はいつものように部屋で焼肉を始めました。
すると、匂いが廊下まで漏れ、それにつられて隣やその隣のスタッフが覗きにやってきて、人数がどんどん増えてしまったのです。
が付いたら見知らぬ外国人までが、ワインのボトルを片手に入ってきて「楽しそうだね」と仲間に加わっているではありませんか。
「これは不味い。ホテルに知れたら問題になる」
と心配したのは当然です。
ところが、その外人さんが言いました。
「僕はこの階を担当するホテルマン。今はOFFだけれど、後で消臭剤で匂いは消すから、心配ない。ジャパン、バンザーイ!」

だって。

アメリカ人って、本当に明るくて、フレンドリーな人が多いなあ、と感心しました。

↓スタッフの食事風景 

スタッフ食事風景2

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