アメリカ横断ウルトラクイズはテレビの良き時代に誕生し、夢を叶えてくれる番組として一時代を築いてきました。
今のテレビ界では、とても実現出来ないようなアイディアでも、それが面白いとなれば、たっぷりとお金を掛けて実現させてしまったのでした。
そのため一番組で予算を掛けるテレビ番組として、ギネスブックにも登録された事があったという話を聞いた事があります。
テレビ局の担当プロデューサーは、毎年予算を大幅に超えてしまうので、放送が終ると、始末書を書くのが毎年の恒例行事になっている、と笑って話していました。
そんな中で、番組は大当たりをしていたので、皆さん出世街道を駆け上って行ったのは、業界ではよく知られたお話です。
それでも予算は縮小されるどころか、膨らむ一方だったので、世の中が不況になった途端、打ち切りという運命をたどったことになります。
さて、全盛期にどのくらいの派手なロケを行なっていたのか、その一端を示すエピソードをご紹介します。
第8回でノースダコタ州を訪れた時の事です。
この辺りは360度見渡す限りが大草原です。
その昔、アメリカの開拓者達はこの草原を幌馬車に揺られながら、西へ西へと向かったと資料に残されていました。
ならば、我々も開拓者達の体験を味わいながら、クイズをやりたいと言う意見が出されました。
そこで用意されたのが、8台の幌馬車と本物のカウボーイ達です。
勿論、そうした状況を俯瞰で撮影するためにはヘリコプターが上空に待機しています。
幌馬車でも、現実に動くものを全国から探し出して用意するのですから、その費用も莫大にかかったはずです。
ロケハンでは、近郊で動く幌馬車を見つけて、それを確認する作業もしたり、忙しく走り回らなければなりません。
ここでは挑戦者8人が8台の幌馬車に分乗して、早押しクイズで知力を競ったのでした。
思い返せば、確かに大規模で視聴者の想像を超えるような試みを平然とやってしまう、それが「アメリカ横断ウルトラクイズ」だったのです。
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>おがわさん
コメント有難うございました。
番組を永い事続けていると、それぞれに思い出があります。だから時には或る回に集中してしまうのかもしれません。
8回の話しが続いたという意識は無かったのですが、また思い出を探して、書いてみたいと思います。
同窓会の皆さんに宜しくお伝え下さい。
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第8回ネタが連続して嬉しいっす。今でもグアム上陸以降の人は連絡取り合ってますよ。酒の席で昔話始めるといくら時間あっても足りませぬ。また8回ネタ期待してます!