スタッフへの罰ゲーム?

メリカ横断ウルトラクイズでは、17年に亘ってアメリカ大陸を横断しました。
良く訊ねられる質問で、「最も大変だった旅は何時だったか?」と聞かれることがあります。
このブログでも何度か触れていますが、スタッフと挑戦者の体力的な負担では、第14回だったように思います。
動距離から考えれば、別にこの回がずば抜けて長かったというわけではありません。
むしろ第9回のイギリス、フランスへ行った時も距離は大変なものでした。
また、第13回のオーストラリア、ニュージランドを経由した時も長距離でした。
更に第12回の北極圏のバローから南極圏のフェゴ島まで、南北アメリカ大陸を縦断した時も、それは気の遠くなるような長旅をしたものです。
も、距離が長いといっても、移動は飛行機でひとっ飛びなのですから、楽と言えばラクなものです。
その点14回は飛行機を使わずに、陸路でアメリカの西海岸から東海岸までを横断してしまおうと言う意見に、同意してしまったのです。
京の会議室でこの案が出された時には、初めての試みで面白そう、と賛成多数で決まってしまいました。
事前のロケハンで実際に走ってみると、大陸の広さに仰天させられました。
だからと言って一度決まった事は、易々と変更出来るものではありません。
総てのロケ地が決まったわけですから、そのコース通りに車を走らせてたどる事になります。
々は西海岸のポートランドから、オレゴン街道に乗り、東海岸を目指して大陸横断の旅をスタートさせました。
挑戦者が16名、スタッフは倍以上の人数です。
この一団は、長さ24メートルのトレーラに撮影機材を詰め込み、この車を先頭に大型バスが3台続いたのです。
内訳は挑戦者が一台のバスを専用に乗ります。
スタッフは余裕を持たせて二台のバスに分乗しました。

一本道

して車に乗る前、全員に大きな枕が配られました。
つまり横一列を一人で独占出来る配分で、「移動中は寝て過ごしても良いぞ」という配慮でした。
寝ている内に目的地まで行けるのですから、普段の移動と比べると楽なもの、と誰もが思いました。
段は空港の乗り降りで、沢山の荷物を運ばなければなりません。
ホテルでも同じような作業が繰り返し行われます。
それが全て省かれるのですから、嬉しいはずでした。
ところが実際にバスで一日中走って移動していると、枕はあっても眠れるなんてものではありません。
動と言えば、車の振動だけで、身体はジッとしているわけですから極度の運動不足になります。
時間を持て余したスタッフは、本を読んだり、レコードを聴いたり、中にはカードゲームに熱中する者もいました。
時々食事のため、ドライブインに停車すると、店に入る前に自然と駐車場で体操が始まってしまうのでした。
そのくらい身体がなまってしまうのです。
石に、バスの中で宿泊をした事は無かったのですが、ホテルの部屋でベッドに入っても、体はまだガタガタと振動しているような錯覚に陥ってしまいます。
スタッフ会議で、「明日は本番の終了後、700km移動します」などと告げられると、とんでもない罰ゲームを受けているような気分になってしまいます。
の回に参加した挑戦者も大変でしたが、思い返せば、第14回のウルトラクイズは、スタッフに対する罰ゲームだったような過酷なスケジュールでした。
そして、走った距離が9,000km。
普通の自家用車なら一年半かかって走る距離をわずか3週間で走破したという、正に常識を超えたクレイジーな番組でした。

アメリカ大陸

「スタッフへの罰ゲーム?」への14件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    >かとけんさん
    ご質問にお答えします。
    ロケで使われたトラックやバスは、現地の会社と契約で運行したわけですから、現地でさようならをしました。でも、3週間も一緒に旅をしたのですから、慰労の食事会をしたように記憶しています。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >月舟さん
    コメント有難うございました。
    八代亜紀とトラック運転手のご意見は正に仰る通りで、私も同じような体験をしました。
    近くこのブログで、歌謡曲のお話しを書いて見たいと思いますので、お楽しみに。

  3. SECRET: 0
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    そういえば、ずっと気になっていることがあります。
    横断で使用されたトレーラーやバスって
    その後、どうなったかご存じでしょうか?

  4. SECRET: 0
    PASS:
    八代亜紀さんはトラックドライバーのマドンナだとか。
    八代さんの歌声、歌詞、メロディがまだ夜が明けやらぬ寝静まった街を走り抜けるドライバーの孤独を慰めてくれるのだと思います。
    アメリカのだだっ広い荒野のなかをポツンと走っていると、ふとトラックドライバーみたいな孤独感を感じてしまうのかもしれませんね。
    tsutomuさん、お話の続きをぜひお聞かせください!

  5. SECRET: 0
    PASS:
    >まちゃぞうさん
    コメント有難うございました。
    ご質問ですが、スケジュールが厳しいと言う理由で、落ちこぼれたスタッフは1人も居ませんでした。でも気に入らない上司に反発して、帰国後にやめた人間は複数居たはずです。
    この業界では厳しいのが当たり前、という事を理解して入ってくるのですから、2、3日の徹夜くらいで、泣き言をいう人は務まらないのです。
    徹夜するほど忙しいと言うのは、有り難い事なのかも知れません。
    いまは、暇になっているので、このような事が言えるんですがね。

  6. SECRET: 0
    PASS:
    >マリック山北さん
    確かに運転手さんは大変だったと思います。
    でも、バス会社はスペアのドライバーをつけていたので、彼らなりにローティションを組んで、居眠り運転はなかったようですよ。

  7. SECRET: 0
    PASS:
    >年齢制限で参加できずさん
    コメント有難うございました。
    確かにグアム、タヒチと苦労の多い回でした。
    タヒチでは、水に長い時間浸かりすぎて、体調を崩したスタッフもいましたし、でも、苦労が多い分だけ懐かしさもあります。
    又のコメントお待ちします。

  8. SECRET: 0
    PASS:
    >月舟さん
    コメント有難うございました。
    この大陸移動で面白いことを見つけました。それは何もない広い大陸の風景に、日本の演歌がピッタリと来るということです。八代亜紀の歌とか内容を聞いていると、涙が出そうな歌詞が多いのです。
    実はこれがスタッフに伝染して、日頃演歌なんて、とバカにしていた若いスタッフが、すっかり演歌ファンになったのでした。
    広い荒野をじっと眺めていると、郷愁が沸いてくるのでしょうね。
    今度ブログで、この話も書いて見ましょうかね。

  9. SECRET: 0
    PASS:
    >かとけんさん
    14回は私にとっても印象の強い回でした。ロケハンで走った距離はもっと長かったですから、本当の意味のアメリカを沢山見る機会があり、とても懐かしいです。
    又のコメントをお待ちします。

  10. SECRET: 0
    PASS:
    13回のロサンゼルスでは、クイズ前に福留さんをはじめ、スタッフの方々の仕事を紹介されていました。
    全体会議の後に、福留さんとtsutomuさんが朝3時まで問題の選別と出題順を話し合っていたのを覚えています。そこでスタッフの方々の過酷さを初めて知りました。
    スタッフの方々もあまりの過酷さに倒れたり、離脱したりする人はいたのでしょうか?
    それとも、大変なりに仕事を楽しんでいた方が多かったのでしょうか?
    その時に感じたことを、blogを読んで思い出しました。教えていただけたら、ありがたいです。

  11. SECRET: 0
    PASS:
    第14回って本土上陸前からスタッフの皆様は罰ゲームを受けていたような気がします。
    グァムでは台風直撃にあい、
    タヒチではゲリラクイズで夜通し・・・
    ※留さんの「誰の罰ゲームだ?」は名言(迷言???)だと思います。
    本当にお疲れ様でした。

  12. SECRET: 0
    PASS:
    1日700㎞の移動。日本縦断ウルトラクイズなら色んな所に行けますね。
    なのに次の目的地への移動だけでこれだけ掛かるとは!! ウルトラのチェックポイントはド田舎もありますから未舗装の道路があったら寝ていられませんね。荒野なら同じ景色がずーっと続いて飽きそうです(笑)
    そんなご苦労も知らずに『Go east!』ひたすら東へ一路爆走する我らがウルトラキャラバンにロマンを感じていました。

  13. SECRET: 0
    PASS:
    14回は横断という意味合いでも
    壮大な計画でしたから、自分でも
    一番好きな回でしたね。
    挑戦者の方々もクイズ慣れしていない
    普通の人が多かったですから、
    原点に立ち返った気がしました。
    でも三週間、バスの中で寝泊まりというのは
    どれだけ大変か想像がつきません…
    余談ですが14回の数年後、
    同じように車でアメリカを横断した
    地方のローカル番組がありました。
    彼らは7日間ぐらいで横断しきったそうです

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