外国の旅で知った歌謡曲の魅力

リカ横断ウルトラクイズでは、世界の各地をロケで回りました。

外国旅行を経験した方は多分、私達と同じような経験をしているのだと思いますが、食べ物で困る事があります。
折角他所の国へ来ているのだから、せめて旅の間は、その国の食事を食べるべきという意見の方は居ます。
でも、2、3日の旅ならそれも良いでしょうが、これが一週間、二週間と続けば話は変わってきます。

日ステーキやハンバーグ、或いはフランス料理のような豪華な食事が出されたとしても、普通の人はやがて飽きてしまいます。

「お茶漬けが食べたいなー」

お茶漬け

「味噌汁が飲みたい」

味噌汁

といったように、普段口にしている食べ物が恋しくなるのは、人として当然の欲求といえましょう。

いな事に、今や世界中の街に日本食を食べさせるお店はあります。
もっとも看板は日本食レストランと出ていても、中味は怪しいお店も結構ありますが、それはインターネットで調べれば、かなり正確に情報が取れます。
正にインターネットというのは、現代人はに欠かせない神器と言えますね。

話を日本食のレストランに戻します。
アメリカでもそうですが、ブラジルやアルゼンチン、メキシコなどの日本食の店を見つけると、我々は必ず寄ってみる事にしたのです。
これ等のお店は、共通の印象として、10年から20年くらい、時代が遡った感じがするのです。
お店の女将さんは勿論日本人で、はるばるやって来た我々を歓迎してくるのはいつものパターンです。
これが嬉しくて寄るのですがね。

ルゼンチンでは、カマスの一夜干しを出されて感激した事もありました。
また、このようなお店では、豆腐納豆なども当たり前のように揃っています。
このようなお店に入ると、小さな音量で日本の懐かしい歌謡曲が流れていたりします。
昭和30年代、40年代に大流行した歌となれば、どうしても演歌が中心になってしまいます。
遠く淋しい異国の町で、微かに聞こえてくる古賀メロディは琴線をゆさぶる効果は抜群です。
思えば演歌は、悲しい別れや恋を歌ったものが多いですね。
舞台は夜汽車の中、北の国、淋しい海峡、といったように遠く日本を離れている我が身にピッタリ来るような状況なのです。

かも、カウンターでチビリチビリと日本酒など飲んでいたら、まるで自分が歌の世界の主人公になったような錯覚さえ起しかねません。
そのような効果を狙っているのか、どのお店でも懐かしの歌謡曲が流れていたような気がします。

私自身、その昔は音楽番組を多数手掛けていたので、個人的には好きな歌もありましたが、といってそれまでロケやロケハンで歌謡曲のテープやCDを持ち歩いた事はなかったのです。
ところが、最果てのお店で歌謡曲に接し、その魅力を再発見したのでした。

の結果、第14回大陸横断バスの旅をする際に、何枚かのCDを持っていって聞いてみたのです。
すると、何も見えない荒野のドライブで聞く演歌は、これほど心に沁みこむ歌詞であったか、と驚きました。

荒涼としたハイウェイ

早速、若い放送作家に勧めたところ、
「ええっ、八代亜紀ですか!」
と最初は馬鹿にした様子でしたが、いざ、それを聞いているうちに、
「もっと他のCDはないのですか?」
とすっかり演歌の虜になってしまったのでした。
そう言えば、八代亜紀はトラック運転手のアイドルという話を聞いた事がありましたが、深夜一人でハンドルを握っている彼らの心情に響くものがあるのでしょうね。

矢代亜紀

その後、日本に帰ってきてから彼らの音楽の趣向が変わったと言う話は聞いていませんが、しかし、
「歌謡曲は淋しい旅先で聞くに限る」
というのが本日の結論です。

「外国の旅で知った歌謡曲の魅力」への1件のフィードバック

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    以前、ウルトラで繰り広げられるドラマに心引かれるといったことをコメントしたことがありました。
    考えてみると『演歌・歌謡曲』も大変ドラマの要素が強いですよね。出会いと別れ、地名も詠み込まれて風景描写もあります。七五調や独特の音階なども、日本から遠く離れ景色が変われば変わるほど日本人としての情緒に強く訴えてくるのでしょうね。

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