アメリカ横断ウルトラクイズでは、いろんな形のクイズ形式を考えましたが、挑戦者に取って、一番答え難かった形式は多分、我々が「ですがクイズ」と呼んでいた形式だったのではないかと思います。
これは早押しクイズでの、フライングを防止する目的で考えられた形式です。
即ち、問題を読み上げている途中で、早押しボタンを押してしまうせっかちな人が居ますよね。
これは、じっくりと問題を聞いてから答えようとしてる慎重な人にとっては、迷惑極まりない行為です。
これを防ぐために、司会の福留さんが時々
「問題を良く聞いて!」
と注意をするのですが、それでもせっかちな人は、早まって早押しボタンを押してしまいます。
「ですがクイズ」は、そのような人へのペナルティの意味で考えられた形式で、これが始まると挑戦者の皆さんはイヤでも慎重にならざるを得ません。
クイズの現場では、時々この「ですがクイズ」を出題して、挑戦者の逸る気持ちを調整しました。
これが、オンエアで使われたケースを思い出すと、第6回の成田空港での敗者復活戦で使われています。
この時は51人の敗者による早押しクイズでした。
51人も居ると、誰もが一番早くボタンを押そうと待構えている訳ですから、この気持ちを抑えるのは、忍耐が要ります。
あなただったら、どのタイミングでボタンを押すでしょうか?
因みに、その時の問題は以下のクイズでした。
出題は、敗者担当の徳光さんでした。
問
よく聞いてください。
日本国、東京都千代田区千代田1-1は/皇居ですが/この皇居を室町時代に築城したのは/太田道灌ですが、この皇居よりもやや狭い、世界一小さな国といえば/バチカン市国ですが、では反対に世界一広い国は/ソビエトですが、そのソビエトの文豪で「戦争と平和」を書いたのは/トルストイですが、さてそのトルストイの作品でアンナを主人公にした小説は/「アンナ・カレーニナ」ですが、さて青年貴族ネフリュードフが、お手伝いさん、カチューシャを社会に更生させた小説は何?
答 復活
※この時は徳光アナが「よーく聞いてください」と何度も念を押したにも関わらず、早とちりで失格した人が3名も居たのです。
それにしても、「ですがクイズ」は1問で沢山の問題を消費するのと同じなので、問題担当の私としては、本当にもったいないクイズ形式でした。
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>吸血侯主さん
負けた人はいつでも怨み言を絶叫するものです。ですがクイズは、面白かったでしょ?
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ひっかかって落とされた人の怨念こもった一言が今でも耳に残っています…
「これのどこが早押しなんだよ!(泣)」
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アニキと見ていて爆笑していた記憶があります。
問題を読み終えると、「最初の皇居の件は何やったんや!」ってツッコミを交えながら(笑
14回・アラスカ鉄道の時は…あれはあの瞬間に取っておいた問題ですね。列車は走り出してしまって停める訳にもいきませんから…ですが、読み終えて「チキチキ…ブー!」「残念だったねぇ~!」にまたバカ笑いしながら「もう見えへんやん!」って(笑
ですが、あれでウルトラの引き出しがまた増えて、より楽しいクイズになったのは間違いないでしょうね。
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>月舟さん
ウルトラクイズの本質をご理解いただいて、有難うございます。
挑戦者も視聴者も、みんなが遊びの気持ちを忘れずに楽しんだのが、あの番組だったと思います。
今の時代では、とても実現出来そうもありません。良い時代だったのでしょうね。
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>ひろゆきさん
コメント有難うございました。
クイズにただ強いだけでは優勝出来ない、その遊び精神がウルトラクイズでした。
だから、その意味では「ですがクイズ」は最もウルトラらしい形式といっても良かったかもしれませんね。
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>シャングリラさん
コメント有難うございました。
七輪で問題を燃やすという表現は実に良いですね。
私達問題担当者にとっては、本当にそのような気持ちだったのです。
でも、あの形式は面白かったでしょう。そのように評価いただければ幸いです。
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確かに現場ではクレームは付かないでしょう。
でも今はネット社会ですからそちらでは色々ありそうですね。
クイズでしか勝てる見込みがなくて、ジャンケン等の『運』の要素を否定するようになってしまった方もいますしね。
ウルトラに憧れてクイズを始めてクイズに強くなったらウルトラで優勝したいのは解りますが、ウルトラをウルトラでなくしてしまったら本末転倒ですよね。
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この回の敗者復活の「ですがクイズ」、まだ参加資格がない頃でしたが、純粋に楽しんでました。
答えが「復活」なのも、素晴らしいセンスですね。
tsutomuさんは、「クイズ研からクレームが来る」とご心配されていますが、出題側こそルールブックであり、挑戦者側はそれを克服してこその「勝者」ですから、ご心配なさらなくても…、と思います。
クイズ研の方が引っ掛かったとしても、案外「やられた!」となるんではないでしょうか。それがウルトラクイズでしょうから。
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こんばんは。
ですがクイズ、聞いてるだけで面白いです。
でも確かにもったいないですよね。
何だか七輪で問題を焼いている光景が目に浮かんできました(笑)
本放送であったですがクイズといえば、第12回のアラスカ鉄道置き去りクイズもありましたね。
あの時は置いていかれる挑戦者の必死さと福留さんの意地悪な返しに大笑いしたのを覚えています。
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>かとけんさん
コメント有難うございました。
クイズの強い人は確かに頭の回転が速いようです。私自身は、他のクイズ番組を観ていても、あのスピードにはとても付いていけない感じがします。
でも、最後まで聞けば解っている問題だったりして、そのような視聴者が、大多数のクイズ・ファンなのではないかと思っています。
そのような人にとって、ですがクイズは楽しめた形式だったと思います。
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>月舟さん
いつも的確なコメントを有難うございます。仰る通り、クイズ研の人達からはクレームが来る感じがしますね。
でも、ウルトラクイズは、視聴者を楽しませる番組ですから、形式になんら問題はありませんでした。
いつでもスタッフと挑戦者は、知恵比べで戦っていたから、面白い番組が出来たのだと思っています。
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>ういんちゃんさん
コメント有難うございました。「ですがクイズ」を評価いただき、感謝です。
ご質問ですが、ジャンケンの敗者復活の人数は、キャンセルの数とは関係ありません。実は全員の搭乗券を用意し、負けた人をキャンセルしていたので、飛行機には全員が乗れるだけのスペースがあったからです。
それだけ費用を掛けた番組だった訳で、今では夢のような話なのです。
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>hmzkさん
コメント有難うございました。
ですがクイズは、テレビ番組の楽しみを狙った形式で、視聴者には受けました。挑戦者にはアンフェアと感じた方は多かったと思います。でも、ウルトラは楽しい番組を狙っていたので、大成功の形式だったと思います。
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第15回高校生クイズの全国大会でも、「フライング地獄」という名前で同様のクイズが出されました。
この時の出題は笑福亭笑瓶さんでしたが、間違えて失格チームが出るたびに宝田明さんと笑瓶さんが
喜ぶ様子が憎たらしくも面白かったですね。この形式、私もすごくよかったと思いますよ。
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私は最高の問題だと思っています。
見ていて面白かったです!
徳光さんの「早とちりクイズじゃないんだから」という名言も良かったと思います。
ご質問なんですが、成田のジャンケンの敗者復活者って、毎回人数が違っていたんですが、これは飛行機のキャンセル待ちの数なのでしょうか?
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この問題は敗者復活戦でトクさんが読むからこそ面白い、実にウルトラらしい問題だと思います。
当時はクイズ研究会は皆無だったので制作側主導で押し通せましたが、今はクイズ研究会やサークルが幅を利かせてますから、自分たちの問題様式から外れた(つまり自分たちが勝てない)ものはクイズとしておかしい、これはクイズの文法として間違っている! とクレームが付きそうですね。
でもこの問題で失格した人、「そりゃないよォ~!」といいたかったでしょうね。その気持ち、正直よ~く分かります(笑) お気の毒さまです。これが『ウルトラクイズ』なのですね…(泣)
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自分もかつてはクイズを多少やった経験があるのですが、
個人的には「ですが」はありがたい形式すね。
早押しクイズが得意で頭の回転が早い人は
すぐに押したりすることが出来るでしょうが、
自分の様に頭の回転が悪い人間とっては
じっくり考えないと押せなかったですからね…