勝てば天国、負ければ地獄

メリカ横断ウルトラクイズが放送された1970年代には、まだテレビで世界を旅するような番組はあまりありませんでした。
ですからアメリカに限らず、世界の風景を紹介するのも、この番組の狙いであったのです。
そのため、アラスカの氷河極圏のバロー世界一のイグアスの滝など、観光の名所を訪ねる様な事も多かったのです。

そのような中で、景色が最も美しかったのはどこか? 
と聞かれるような事があります。
勿論、個人の趣味も好みもありますので、これを一言でいえるような問題ではありませんが、私の印象では、第13回で訪れたニュージランドクイーンズタウンは外せない場所だったと思います。

クイーンズタウン2

の前にニュージランドについて、簡単な豆知識をご紹介しておきましょう。
この国は、幾つかの島で形成されていて、広さは北海道を除いた日本とほぼ同じくらいの国です。
イギリスをはじめヨーロッパから移り住んだ白人が多く、西洋文化をそのまま持ち込んだ、といった雰囲気です。

人間が棲む以前は野鳥の楽園で、何故か牛、馬、犬、ネコ、狸、狐に至るまで、哺乳動物は1種類も生息していなかったといいます。
ニュージランドといえば現在では羊を中心とした、毛織物が特産ですが、以前はこの国に羊が1匹もいなかったなんて、信じられないような話ですね。
また、今でも野生のへびは1匹も居ないのだそうですから、へびが苦手な方は安心して森の中を歩く事が出来るわけです。

のニュージランドの中でも、お伽の国と呼ばれているのが、クイーンズタウンです。
その昔、ゴールドラッシュでヨーロッパから渡って来た先人達が、山や川、湖など、あまりの美しい風景に「女王様に住んでもらいたい場所だ」という願いを込めて、この名が付けられたのだそうです。

湖の畔には、その頃20,000頭の羊が放牧されている牧場があり、ここが我々のクイズ会場になりました。
我々は、この御伽噺の舞台のような美しい景色の中でクイズを行なったのですが、目を湖に向けると、そこには、南半球にただ1隻しかないという優雅な姿の蒸気船が、煙を吐いて湖面を滑るように移動しています。
その優雅な姿は、アーンスロー号(湖上の貴婦人)と、いう名前でした。

クイーンズタウン

ケハンで、この船に乗ったところ、
「2時間の遊覧に、1トンの石炭を燃やさなければならないのだ。 こいつは疲れる仕事だよ」
と、釜炊きのおじさんが額の汗を拭きながら、炭ですすけた顔をほころばせて言いました。

々は「これだ!」とその場で罰ゲームにその釜炊きの仕事を採用したのです。
この地で敗者になったのは、紅一点の若き女性でした。
普段は屈強な男が3人でやる仕事を、たった1人で、しかも御伽噺のような美しい世界で、釜炊きの重労働とは……。
ウルトラクイズはやっぱり勝てば天国負ければ地獄なのでした。

「勝てば天国、負ければ地獄」への3件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    『どろんこクイズ』の問題は、普通に考えば間違えるはずないのにウルトラだからもしかして…と惑わされる、いわゆる『バカなこというな~!』問題が最高に面白かったです。
    挑戦者が走り出した時、スタッフのみなさんは挑戦者にその後訪れる悲劇を知った上で挑戦者を見届けてる訳ですよね。
    『引っ掛った!』と笑いをこらえるのが大変だったでしょうね。イジワル!!

  2. SECRET: 0
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    >月舟さん
    コメント有難うございました。
    罰ゲームの全てを集約したのが、泥んこクイズなのは、ご指摘の通りです。
    あのゲームの誕生秘話?
    残念ながら、記憶に余り残っていないのですよ。ただ、国内でシュミレーションをしたと言う事は無かったので、最初は冒険でしたが、それがバカ受けしたのが、レギュラーコーナーになったのでした。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    『勝てば天国、負ければ地獄』といえば、やっぱり『どろんこクイズ』です! 誤答即罰ゲーム、分かり易いなぁ(笑)
    あんな悲惨な目に遭うのに、ライトな視聴者でもやってみたいという方が非常に多い人気形式です。
    こんなヒドイ、いえ面白い形式の誕生秘話などお聞かせ願えればと思います。

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