泥んこクイズの裏話

メリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式の中には、名物となっている物が幾つかありました。
その中でも、毎回爆笑を呼んだのは、グアムの浜辺で繰り返し行われた○×泥んこクイズでしょうね。

泥んこクイズ4

の形式が初めて番組で紹介されたのは、1980年の第4回大会でした。
この形式が、どのような経過で誕生したのか、その辺の事情を書いて欲しい、とのリクエストのコメントがありましたので、昔のアイディア会議を思い起こして見ました。
確か、誰かが子供の頃、泥んこ遊びをしてよく親に叱られた、という話をしたのが、きっかけだったと思います。
確かに親としてみれば、幾ら注意をしても泥んこまみれで子供が衣服を汚してくるのには、腹が立って叱るのは当然です。
このような日常生活の中から、ヒントを得て、クイズ形式は生まれていたのです。

これをきっかけに泥んこだらけのプールに飛び込ませて、全身が泥まみれになれば 「観ている人間は笑えるよね」という話で会議は盛り上がったと思います。
そこで、どうせなら美しい海辺で、全く逆な泥んこまみれの人間を作りあげよう。
そのためのアイディアを出せ、といった宿題が出されました。

こで、泥んこのプール内で、「カルタ取り」とか、正解を書いた札を奪い合う「泥んこプロレス」など、好き勝手なアイディアが沢山出されました。
その中で、○×のボードに飛び込む、というあのアイディアが、採用されたのでした。
普通、このクラスの形式が出されたら、事前にテストをして、問題が無ければ採用、というのが番組作りの流れでした。
でも、当時国内でそのようなシュミレーションをした記憶がありません。
ですから、これはぶっつけ本番で行われていたのですね。

っとも、グアムの浜辺でリハーサルを行い、これで十分に成立する、と確信をもって本番に臨んだのは当然です。
実は、簡単に見えるかも知れませんが、事前の準備としてウレタンで出来た○×のボードを沢山制作し、これを現地に送らなければなりません。
また、正解者が飛び込んだパネルの先には、泥んこプールを覆いかぶす大きなマットが必要です。
逆に、不正解者の泥んこプールには、そのようなマットがないので、泥の中に頭から飛び込むという仕掛けなのです。

○×のウレタンボードや、大型のマットなど、このような装置があって、挑戦者は○か×のパネルに飛び込んで行く訳です。
このような仕掛けは現地では調達できませんので、全て東京で制作し、空輸されて使われるのですから、この番組の費用が膨大にかかったと言うのはご理解戴けると思います。

戦者が、ボードを突き破って飛び込んで来る瞬間を、カメラで捕らえるために、カメラマンは不正解者の飛び込んでくるパネルを事前に知っていなければなりません。
ですから、泥んこのプールの上にカメラを構え、パネルを突き破って、頭から飛び込む瞬間をアップで捉え、それが爆笑を呼んでいたのでした。

泥んこクイズ1

この形式の特徴は、誤答の罰ゲームが即、泥んこのプールに突っ込む、という一目瞭然の形式であり、人気を呼びました。

泥んこクイズ3

いでに、最初のアイディア会議で出された「泥んこカルタ取りクイズ」と言う案も捨てがたく、第7回のグアムの敗者復活戦で採用されました。
このように、ウルトラクイズのアイディア会議で検討された面白い形式は、その年に実行されなくても、別の年に復活するような事が良くありました。
これも、永年同じメンバーのスタッフが参加した番組ならでの事でしょうね。

人形のように、泥まみれになった敗者は、そのまま海に入りたいところですが、それは海が汚れるので許されませんでした。
ですから、シャワーで洗い流していましたが、ここで使われた土は、粘りが強く、中々洗い流せないという特徴があり、皆さん苦労をしていたようですよ。
泥んこの敗者は、古墳から出土する埴輪状態で、良い記念写真が撮れたのではないでしょうか。

「泥んこクイズの裏話」への19件のフィードバック

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    >tsutomuさん
    ご指摘ありがとうございます。
    確かに、グアムに上陸できた時点で、トップ通過もワースト1位通過でも、十分、クイズの実力ありますよね。実際、後に他局でクイズ王になった人が、日本へ強制送還されてるぐらいのレベルですから。
    さて、話は泥んこQに。
    前回と違った角度から見てみると、実力者になればなる程、答えられて当然というプレッシャーで、何人ものクイズ王やペーパー上位通過者が、泥んこの犠牲になっている。逆にワースト1位の人や人生経験豊富な最年長挑戦者は、冷静に勝ち抜けている。
    さらに、実力者の重圧を実証したのが、今世紀最後の決勝。
    生中継で、まさかの泥んことあって、5万人から勝ち残った、2人の真の実力者にとっては、平常心でいられる状態ではない!
    結果、トータルで9問中正解は3問だけで終わってしまった。問題自体も始めから難しかったのかな?
    この様に、クイズの真の実力者であっても、泥んこQの魔物には随分苦しめられていた様ですね。

  2. SECRET: 0
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    >マル51さん
    泥んこから復活した人の活躍を良くウオッチングしていますね。グアムまで到達した方は、実は皆さんクイズに強いという事ではないでしょうか?
    やっぱり東京ドームと機内ペーパークイズをくぐり抜けるというのは、大した実力なのです。

  3. SECRET: 0
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    振り返ってみると、泥んこQの敗者復活者、および、一度落ちるも別の回でリベンジして勝ち抜けた方々って、結構、好成績を残してますよね?
    復活した誰か1人は、決勝まで行ってるケースがほとんどですし…。
    11回では途中から、泥んこ経験者が半数以上いる状況に。
    大激戦だった13回の準決勝のメンバーも、1人を除けば泥んこ経験者だったのです。
    一度泥んこに落ちたら、人はこんなにまで、しぶとくなるのでしょうか?

  4. SECRET: 0
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    >マル51さん
    問題集単行本全16巻は、私が著作したもので、著作者名は私の所属していた会社名になっています。ですから、この本の内容に関しては、全責任が私に有ります。
    その他のウルトラ関連本は、私の預り知らない場所で作られたもので、私にはお答えのしようがございませんので、ご了承下さい。

  5. SECRET: 0
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    >tsutomuさん
    番組のすべてに関わった方だから、日テレが出版した問題集(単行本全16巻+大型本や5000問虎の巻にウルトラクイズ伝説など)は、当然、所持しているものだと思い込んでコメントしてしまいました。

  6. SECRET: 0
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    >マル51さん
    ご指摘の補足問題集を私は所持しておりません。
    また、そのような本が出ていたことさえ、私には知らせが来ておりませんので、ご返事のしようがありません。ごめんなさい。

  7. SECRET: 0
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    >マル51さん
    細かなご指摘をありがとうございます。あなたも当然ご理解いただいているように、クイズ問題は出題された時を基準に正誤を決めています。従って、時代が変われば正解も変化する事も出てきますね。
    昔の問題を調査すれば、逆転の問題も結構あるでしょうね。その辺に目を向けるのも面白いかもしれません。

  8. SECRET: 0
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    >tsutomuさん
    シミュレーションのご返事ありがとうございます。
    テレビで見てた方から、ちょっとした指摘にも答えていただき、なにか不思議な気持ちです。
    どろんこQで当時出題されたものには、今では答えが逆になったものも少なくないですよね。
    時事問題(北海道の甲子園優勝など)はもちろんですが、11回の「40歳の学生は馬券を買えない。」は、2005年に競馬法が変わって○から×に、かと思えば、15回のズボンの語源はそんな訳ない理由が諸説あって○になった。(DEROで出題された。)
    今後もこのような変化があるだけに、過去の問題集を注意深くチェックし続けます。

  9. SECRET: 0
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    >MOOさん
    コメント有難うございます。
    「誰でもやってみたい泥んこクイズ」こんなキャッチコピーが、似合いそうですね。

  10. SECRET: 0
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    僕らの時は台風の影響が泥んこができませんでしたが、当時も、そして20年経った今も、「やってみたかった」でも、「やってたらそこで負けてたかも・・・」というジレンマがぬぐえません(笑)

  11. SECRET: 0
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    >月舟さん
    コメント有難うございます。
    勿論、荷物も大変で、Pはその辺のやりくりで苦労をしていたと思いますよ。

  12. SECRET: 0
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    >まーくんさん
    コメント有難うございました。
    確かに泥んこで海に入った映像がありました。でもこれがかなり問題になって、以後そのような事が無いように、スタッフが注意していたと思います。

  13. SECRET: 0
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    初めて感想を書かせていただきます。
    泥んこクイズは、○×形式で、不正解者のみ泥まみれになる仕掛けだったから視聴者にウケたのでしょうね。今でもウルトラのクイズ形式で一番の支持があるのも分かるよう気がします。その影響で他の番組でもこの形式を取り入れた企画をやっているのを見ましたがやはり本家本元が一番面白いですね。
    僕も小さいときにこの番組を見ましたが、泥まみれになった敗者の顔がユーモラスでさらにグアムの女性にバケツの水でぶっかけられてテレビの前でゲラゲラ笑っていた記憶があります。泥んこクイズの敗者になった方も泥を落とすのは丸一日かかって大変だったかもしれませんが、(特に女性の方)泥の中に入ると気持ちいいと聞いたことがあるのでいい記念になったのではないかとこのブログを読んでうらやましいと思いました。僕も泥んこクイズ一回やってみたいです。
    ウルトラの復活が無理でもこのクイズだけでもいいから復活してほしいのですが、以前にも書かれたようにケガをする可能性があり、今の世の中ケガをした人がいると、ニュースになって、面倒なことになるので復活はほぼ無理だと思いますが・・・。
    ツッコミで申し訳ないのですが僕が見た回ではクイズが終わった後敗者が海に飛び込んで泥を落としたり、泳いでいたシーンをはっきり覚えているのですが・・・。

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