アメリカ横断ウルトラ・クイズで、アメリカ中を旅していると、アメリカの歴史や文化に触れる事が有ります。
本日は、その様な中から「自由の鐘」のお話をしたいと思います。
アメリカが独立戦争で戦って、イギリスから独立した事はよく知られた話です。
1,776年7月4日、アメリカは独立宣言を行いました。
場所はフィラデルフィアです。
我々は何度もこの地を訪れていましたが、最後は第16回でした。
ここは建国の地、独立宣言書起草の地として知られています。
アメリカの象徴「自由の鐘」 (リバティーベル)の実物が展示されているのが、このフィラデルフィア市なのです。
アメリカが独立宣言を行った時、高らかに鳴り響いたのがこの自由の鐘でした。
現在は市の中央に展示されていて、手で直接触る事もできます。
ところで、この鐘には大きなひび割れが出来ています。
あのように大きな鐘が、何故ひび割れてしまったのか?
何度も繰り返し衝かれている内に、金属疲労で割れてしまったのだろう、と考えられないこともありません。
しかし、その様な事では面白くありません。
このひび割れには諸説あって、実は最初から割れていたという話が、もっともらしく伝えられています。
この鐘は、当時としては莫大な300ドルという大金で、イギリスの業者に発注されたのだそうです。
そして、品物が現地に届いた時には、すでに割れていたという話が伝えられているのです。
今の世の中なら、その様な不良品は即刻航空便で送り返し、新品に取り換えさせるのが常識でしょう。
でも、当時はその様な手段も無かったし、作り直したら何年先になるか分かったものでは有りません。
仕方なく、関係者は秘密裏に割れた傷を補修し、事無きを得たらしいというのです。
しかし、不良品は何時までも隠し通せる事はできません。
77年後の1,853年に、遂にどうしようもなく割れてしまったのだそうです。
アメリカの象徴である「自由の鐘」が割れているとは、何ともおかしな話ですが、現実なのです。
日本のお寺には、大きな鐘が沢山有りますが、ひび割れが出来たなどという話は聞いた事が有りません。
どうせなら日本に注文すれば良かったのにねえ。
でも、まだ黒船が来るだいぶ前の事なので、メイドイン・ジャパンの良さが解っていない時代だったのでした。
現代は何でもブランドが幅を利かせる時代です。
アメリカの象徴、「自由の鐘」を制作した会社なら、あれはわが社の作品と大いに自慢したいところでしょうが、これも高言出来ず、残念な話ですね。
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>北川さん
こんにちわ。北川さんがこのブログを読んでいたとは感謝です。あなたはウルトラクイズの初期の大スターでしたから。もし、誤った記憶で記事を書いたりしたら、責められそうで緊張しますよ。どうかお手柔らかに、コメント有難うございました。
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萩原さん、お世話になりました。
第2回クイズ王の北川です。
毎回楽しみに拝読しています。
ウルトラクイズとは別に自腹でフィラデルフィアに行き、この鐘をみていますが、確かに割れてますね。
当時はモニュメントとしてわざとこうなっているかと思ってましたが、割れた鐘ってヘンですよね。そういうわけでしたか。
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>まささん
勿論、日本製なら今もバリバリの現役でしょう。
日本にある大きな鐘はみんな何百年経っても、ガンガンと鳴り響いているじゃないですか。
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>月舟さん
番組を良くご理解頂き感謝します。
面白いだけではなく、感動を与えるというのも我々の狙いでした。
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同じ鐘ではないでしょうが、8回大会フィラデルフィアの、
鐘がなってクイズ開始を思い出します。
もし、鐘が日本製なら今でも現役だったかな?
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準決勝の地はアメリカの歴史上、重要な所が多かったですね。
放送ではその地の歴史を再現映像・BGMとトメさんのナレーションで格調高くまとめ、準決勝の緊張感をひときわ高めてくれました。
これも楽しく愉快だけではないウルトラらしい素晴らしい演出でした。