闇夜に生きる動物のお話

メリカ横断ウルトラ・クイズでは、北極圏から南極圏まで、世界各地を回りました。
30年近い昔の事で、その頃はテレビ番組でも世界を旅するような番組は少なかったので、世界を紹介する役目も果たしていたように思います。
その中でも第12回は北極圏から南極圏まで、南北アメリカ大陸を縦断しましたので、私たちも数々の新しい発見をしました。
今日はその様な中で、北極圏のバローで耳にした、珍しい情報をご紹介します。

Barrow,_Alaska

バローは北極圏ですから夏の間は白夜で、1日中、暗くなる事が有りません。
以前にも書きましたが、1日中昼間だと時間の感覚が鈍くなり、ロケハンの時など気が付いたら夜の11時だったという事もありました。
働き蜂のような日本人には、過労働になってしまいそうな環境ですね。
現地の人は6時か7時に起床し、夜は10時、11時頃に就寝するように気を配っているという事を聞きました。

ロケハンで私たちは3日間バローに居りましたが、1番困ったのは食事です。
この地では、当地で獲れるアザラシやセイウチ、カリブー、などの肉を良く食べるのですが、私にはこれらの肉が口に合いませんでした。
特にこれらの肉を使ったスープは、油がぎらぎら浮いていて、味も匂いも苦手な部類でした。
だから他の物を求めて、1軒だけあったイタリアンに毎食通い、パスタやピザを食べた思い出があります。
挑戦者の皆さんはどのような物を食べたのか、聞きませんでしたが、中には私のように閉口した人もいたのではないでしょうか。

の白夜の反対に、冬は「闇黒夜」といって、1日中太陽が昇ってきません。
それでも、現地の人の生活は夏と同じように、起床と就寝の時間はあまり変えずに、生活をするのだそうです。
彼らはいろんな仕事をしますが、昔から狩りで動物を捕えるのを本職にしている人も沢山いました。
私たちが食べていた肉もみんな地元の猟師さんが射止めた肉に違いありません。
そこで、彼らに北極圏に棲む動物について聞きました。
冬は62日間も闇黒夜が続くので、さぞや動物の種類も少ないと思ったのですが、意外と種類が多いのに驚きました。

先ず筆頭はアザラシでしょうね。
イヌイットの人々にとっては格好の獲物で、肉は食用にされます。
革は1頭分が当時の金額で150$~200$で売買されていたそうです。

次にセイウチです。
アザラシと同じように肉は食用にされます。
その他、アザラシよりも利用価値が高いのは、皮と牙です。
先ず、革はボートを作る素材になるそうです。
セイウチは普段、水の中で生活しているので水に強く、ボートの素材にぴったりだったのでしょう。
また、は価値が1番高いのですが、工芸品に加工しないと持ち出しが禁止されていました。
工芸品になった場合は1本3,500$~4,000$と高値が付きハンター達の目標になっていたようです。

た、北極圏で名高い動物は白熊ですが、ハンターはこれをあまり熱心に追いません。
何故なら、白熊の肉は食用にしますが、毛皮は政府が売買を禁止していたのです。
だから、折角射止めても価値が低いという事で人気が無かったようです。

その他、カリブー、白キツネ、オオカミなどが居て、禁漁期は無いそうで、闇黒夜でも彼らはせっせと狩には出かけるのだそうです。
イヌイットは顔も日本人に似ていますが、働き者という点でもそっくりですね。
もっとも、毎年春頃は動物達が妊娠の時期なので、この頃は猟を控えるように、政府が指導しているという話も聞きました。
1日中真っ暗な世界で、猟師達が食料となる獲物を求めて探し回る姿。
何百年も前から続くイヌイット達の生活、この様な情景を想像すると、人が生きて行くというのは、昔から大変だったのが解ります。
その点、我々の住む日本は四季があって、本当に恵まれていると思います。

「闇夜に生きる動物のお話」への8件のフィードバック

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    >すーささん
    その夢は大切に、いつか実現してください。バローは辺境で行くのは飛行機便だけですが、アンカレッジからフェアバンクスまで、アラスカ鉄道は素晴らしい旅になりますよ。秋の紅葉の時期にいかれるのがお勧めです。いつか実現してください。

  2. SECRET: 0
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    バローからアンカレッジを旅してみたいのですが、いまだに夢のままです。忘れていた夢をひとつ思い出しました。

  3. SECRET: 0
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    >城明日華@TeNYさん
    確かに過酷極まっていますが、そこに住む人にとっては天国なのかもしれません。だって、みんな平和な顔をしていましたから。

  4. SECRET: 0
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    >まささん
    確かに日本は衣、食、住、共に恵まれた素晴らしい国ですね。この様な国に生まれた事を感謝するべきでしょうね。

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    >月舟さん
    確かに人体の神秘かもしれません。世界中には考えられない環境で生活している人が沢山いるものですね。

  6. SECRET: 0
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    極寒の環境で生活する動物ですから、脂肪たっぷりなんでしょうか?
    たまたまヒグマの肉を頂いたことがあり、料理をしてみたのですが、臭いがキツかった覚えがあります。
    日本は肉、季節の魚介類、季節の農作物があります。素晴らしい国ですね。

  7. SECRET: 0
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    健康番組等では『人間の体内時計は25時間で、朝日を浴びることによってリセットされる』なんていわれてますが、この人たちはどうなってるんでしょ?
    北極圏から赤道直下、南極圏まで、海洋民族から山岳民族まで、人類は広い地球の至るところに進出しています。人間の適応能力は凄いですね。

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