即席で作ったクイズ問題

メリカ横断ウルトラ・クイズでは、クイズ問題を大勢のクイズ問題作家が作っていました。
数多く作られた問題の中から厳選された問題だけに、放送された中には面白い問題が沢山あったと思います。
ところが、たった1回だけ問題を事前に用意せずに、ロケ現場でご当地問題を作って出題するという、きわどい実験をした事がありました。
それは第14回のアーチーズで、実行されました。

Arches

ロケ現場に立ち会っている作家は私と若い放送作家の2人だけです。
それに司会の福留さんが加わって3人で、このチェックポイントの問題を全部作らなければなりません。
「そんなの危険すぎる!」
とアイディア会議の段階で私は反対しました。
でも、多勢に無勢、結局この案が通ってしまったのです。

ーチーズは当時日本人観光客にはあまり知られていない場所ですが、真っ赤な岩石が天に向かって数多くそびえ立ち、奇怪な景色を作り上げている場所なのです。
風や雨、雪などの自然現象が何万年もかけて作り上げた不思議な光景が延々と続きます。
中には岩が風化されて、大きな穴をあけ「アーチ」をつくりあげ、これが地名になったと言われる大きなアーチがありました。

Delicate_Arch

この様な景色の中を320km、一日掛かりでクイズをしながら走ろうというものでした。
私達クイズ問題作制班は、挑戦者を乗せたバスよりも30分早くジープで先発しました。
そして、道行く人や住民を取材しながら、聞いた話の中からクイズ問題を作るという無謀とも思える実験を始めたのです。
場所柄、街が有ったり、沢山の住民が住んでいるという気配は有りません。
その様な環境の中で、キャンプ中の旅行者や農家へ立ち寄り、話を聞きながらクイズ問題を作って本番に備えたのでした。

まに街道脇に店があるかと思えば、ゴーストタウンとなったガソリンスタンドだったりします。
勿論、人の気配はないので取材は出来ません。
このような時は、通りかかった地元のオジサンのトラックを止め、話を聞いて問題を作りました。
さらにキャンプ場を見つけては、そこでキャンプ中の人達を取材。
畑が有れば農夫を取材、このような少ない材料でクイズ問題を作り続けたのです。

今思い返すと、冷や汗をかきそうな実験でしたが、ご当地問題としては、少しは面白い情報も入れ込んで、3択問題を作り、無事に乗り越える事ができました。
普通一つのチェックポイントで、早押しクイズならば150問から200問用意します。
それを省略して、現場で問題を作る、などという危険な賭けが出来たのも、ウルトラのスタッフが怖いもの知らずだったからかも知れません。
事前に調査してあったのは、次の問題だけでした。

・ここアーチーズでロケをした映画はどれ?

1、猿の惑星
2、駅馬車
3、インディー・ジョーンズ

・3
この地が映画インディー・ジョーンズのロケ地だったという事だけでした。
因みに「猿の惑星」は第7回で行ったデス・バレー。
駅馬車は6回のモニュメント・バレーで、ロケが行われていました。

「即席で作ったクイズ問題」への26件のフィードバック

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    >ゆうのすけさん
    ウルトラは何時も緊張感を持って参加していましたし、今振り返れば良い番組に巡り合えた「運」に感謝しています。それでまた、ブログで楽しめるのですから、2度美味しい、そんな思い出です。

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    tsutomuさん、こんばんは。
    アーチーズの即席クイズ、この内容を知ったのはつい2~3か月前に動画サイトで拝見しました。何しろ第14回放送当時は高校3年生でしたから、リアルタイムで見ている場合ではありませんでした。
    問題作成にはただでさえ手間がかかるものだとは思いますが、このアーチーズに関してはなおさらのことだったと思います。それでもクイズが無事に成立した時、作家をやっててよかったとお思いになったことでしょう。

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    >まーくんさん
    tsutomuさんは、13回のオーストラリア・ゴールドコーストで、挑戦者のビデオレターを観て、ここで行う団体戦のチームを決めている時に、福留さんの隣りにいて名前の字幕付きで画面に映ってましたよ。

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    >>まーくん 様
    tsutomu様ですが、第13回ゴールドコーストのチーム分けを検討しているシーンでも登場していますよ。

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    >マル51さん
    ウルトラクイズの音効さんは優秀な人でしたから、印象深い曲が沢山出てきました。

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    >とどさん
    初めてのコメント、歓迎です。
    古い話なので思い出す限り記事にしますが、忘れている事も多いのでその点はお許しを!

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    >第2回クイズ王さん
    あの場所は一見の価値がありますね。良い体験をなさって、幸せでしたね。
    日本なら確かに制限が多くて難しい問題が起きそうです。

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    >まささん
    14回はスケジュール的に厳しいロケでしたが、全てが懐かしく一箇所を特定できませんね。アメリカは広く、すごい国というのが感想です。

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    >まーくんさん
    良い質問です。走ってもネタが無かったっらどうするか?
    実は、私たちは生放送も手掛けていますので、ネタが無くても番組は進行する。その様な仕事のプロですので、切り抜ける自信はありました。でも不安は何時でも付いて回るものです。
    それがテレビの緊張感につながるのでしょうね。

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    >昔虎徹今清麿さん
    14回は車でアメリカ中を走ったので、スタッフにはきつい回でしたが、それだけに思い出も多く、今考えると楽しい苦労の回と言えます。
    今年もご愛読ください。

  11. SECRET: 0
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    >cyanさん
    長く記憶して頂き有難うございました。あの回は番組の裏側を見せる目的もあり、それが印象的だったのでしょう。

  12. SECRET: 0
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    >月舟さん
    ウルトラクイズはマニアだけの番組ではありませんので即席の誰でも答えられる問題も必要だったのです。それがこのクイズに現れていたのでしょう。

  13. SECRET: 0
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    アーチーズのパートで流れたBGMも印象的でしたね。
    奇しくも、その後に日テレの番組でも使われていました。
    まず「第8チェックポイント・アーチーズ…」の所で流れた曲は、現在でも続いている「ぐるナイ・ゴチになります!」の結果発表(初期の頃)で使われてました。
    また、アーチーズ国立公園に到着する時に流れた曲は「たべごろマンマ!」のエンディングに使われてました。
    どちらの番組も、それぞれの曲が流れた時は、アーチーズのBGMだと思って聴いてましたね。

  14. SECRET: 0
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     最近このブログを発見して、過去の記事もゆっくりながら閲覧させていただいております。初コメントですが、よろしくお願いします。なお、ウルトラクイズは第8回から、小学生のときから視聴してました。
     さて、アーチーズ(当時はサブタイトルがルートQuizにちなんで「地獄のクイズ道」となってましたが)は斬新なチェックポイントだったと当時感じていました。ただ、アーチ状の岩の前での最終三択クイズのときも即席だったのでしょうか(細かいことかもしれませんが…)。もし、その問題も即席でとなれば、やっぱりすごいなぁ~と。
     それはさておき、第8回以前の回で、過去出版されたウルトラ関連書籍の中で、問題数が不足して日本から取り寄せた…的なクイズが、おそらく本土上陸前にあったと思うのですが、そのチェックポイントではどうだったのでしょうか?もし、そのときのエピソードがあれば、また、記事と異なるのであれば教えていただければ幸いです。

  15. SECRET: 0
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    即席Q企画という斬新さもさることながら、驚いたのは、アメリカ西部にルートQUIZというのがあったこと。
    スタッフもよく見つけ出しましたね!
    一体誰が名付けたのでしょうか?
    由来とか知りたいですね。
    他にもユニークな名前のルートがありそうですね!

  16. SECRET: 0
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    この番組でアーチーズに憧れ、実際に行けたのは2011年でした。神々しい光景に目を奪われました。
    しかしあの落ちそうで落ちない岩は日本では危険だからと立ち入り禁止になるのでは?

  17. SECRET: 0
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    アーチーズでの三択はどれもありそうな選択肢でした。
    14回大会はバスで横断、アーチーズでの択、バック・トゥ・ザ・フューチャークイズ等まだまだウルトラの可能性を教えてくれた大会だったと思います。
    14回大会で印象に残っているチェックポイントはどこでしたか?

  18. SECRET: 0
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    僕も中2の時に観ました。挑戦者とスタッフが朝食を食べている時にこのクイズ形式が発表され、福留さんから「問題担当のtsutomuさんどうぞ。」と紹介されてtsutomuさんがこの番組で画面に登場したのはこのときだけでしょうね。そして、即席で三択問題作って、間違ったりする挑戦者も結構いたり、テレビを観ていた僕も、アメリカの人の生活の様子や、年収に関する問題や、(出て下さった方は日本人の平均年収よりも高かったのを覚えています。)日本のことをどう思っているかを題材にしたクイズが出てとても興味深く観たのを覚えています。このクイズ形式はtsitomuさんにとってクイズ構成作家生命を賭けた形式だったでしょうね。正解率が高すぎたり低すぎたりすると面白くなくなりますからね。僕としては、このクイズ形式は大成功だったと思います。でも走っても問題のネタがなかったらこのチェックポイントはどうなっていたんでしょうか?

  19. SECRET: 0
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    私も3が日中に誕生日を迎えました。
    さてこの14回は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」という題目の下、名作映画のオマージュをしながら秘境を(以前の大会でのCPも1箇所ありましたが)西から東へバス横断でしたが、印象に残っているのが「シェーン」のグランドティートン,センターポイントのレバノン,そして「ルート・クイズ」を起点にしての即興三択だったこのアーチーズでした。
    こういった形式が上手くいったのも、回を重ねた経験があったからなのではと感じました。

  20. SECRET: 0
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    いつも楽しく拝見させていただいております。
    14回は小学生のときに見たのですが、個人的にとても印象深い回でした。アーチーズでの三択クイズもとても記憶に残っています。
    福留さんがとても楽しそうに問題を作られていたように思えたのですが、裏側ではこんなご苦労をされていたのですね。

  21. SECRET: 0
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    ご当地即席クイズとなるとクイズマニアもお手上げです。こういうみんなが同じスタートラインで考え答えられる問題があるのがウルトラクイズのいいところですね。
    でも問題がローカル過ぎて超難問(笑)になりかねないので三択にせざるを得ないでしょうね。
    こういう時こそどんな材料を仕入れ、どんな問題に料理し、どんな選択肢のスパイスを効かせるか作家さんの腕の見せどころですね!

  22. SECRET: 0
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    >マル51さん
    確かにレイクパウエルです。資料を確認しないで書いてしまったのです。自分の記憶が当てにならない年代になってる自覚が足りないのをお詫びします。

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