生き残りを賭けた究極の戦い

メリカ横断ウルトラクイズでは、数多くのクイズ形式を考えました。
知力、体力、時の運を賭けて、クイズに勝ち残った人がチャンピオンになる番組ですから、勝ち残るのには大変な才能と運がなければなりません。
そのような条件の中で挑戦者にとって一番きつかったのはどのようなクイズ形式だったのかを振り返ってみました。
大変と言えばどの形式も楽なものはありませんが、厳しいという点では第10回の地獄コースの準決勝を忘れる事が出来ません。
この回は変則的なコースで、途中から「天国編」と「地獄篇」の2つのコースに分かれて旅をする事になりました。

それを選ぶのは南部の都市アトランタでした。
ここまで勝ち残った11名が、勝ち抜けた順に自由選択で好きなコースを選ぶ権利が与えられたのです。
Aコースはアンデスチチカカ湖と言った神々の伝説の地を巡る南米のコースです。

ボリビア

チチカカ湖

一方のBコースは、マイアミ半島ディズニーワールドカリブ海、バハマといった明るい観光地を巡ってニューヨークを目指すというものでした。
神秘の世界へ足を向けるべきか、片や明るい観光地巡りに進むべきか、挑戦者達は悩ましい選択を迫られました。
まさか、これが天国と地獄の分かれ道とは知る由もありません。

今回は、この地獄コースのお話です。

地獄を選んだ5名が、ラパス、チチカカ湖と進んでブラジルの首都リオデジャネイロに辿り着いたのは3名でした。
ここで行われたのが準決勝、勝ち残ればいよいよニューヨークという夢の舞台へ駒を進める事が出来ます。
ここでのクイズは、生き残りを賭けた究極の形式、弱肉強食の世界を味わってもらおうというものでした。
名付けて「弱肉強食ポイント略奪クイズ」です。
今までの旅で生まれた友情や信頼、そんなものは捨て去りましょう。
自分が生き残るためには仲間を犠牲に食い潰すしかない、という動物の本能をむき出しにしたクイズ形式でした。

ルールは全員に4ポイントの持ち点が与えられます。クイズに正解すると残る2人の好きな方を指名して、1ポイント奪い取る事が出来るのです。
自分より実力がありそうな仲間を早く食い潰すという訳ですね。
そうはさせまいと、焦って答えようとすると、そこにも罠が仕掛けられていたのです。
早とちりや誤答をすると司会者に1ポイント取り上げられてしまうという罰則です。
こうしてポイント数が0になると失格で消えてもらいます。
最後に残った1人が勝ち抜け者としてニューヨークへ行けるというルールでした。
地獄コースの締めくくりだけに、閻魔さまも驚くほど厳しいルールでした。

この様な難関を勝ち抜けたのは機内ペーパークイズ2位の実力者Mさん(当時26歳)。
ウルトラクイズのチャンピオンはクイズの世界では有名人が多かったのですが、このMさんも、他のクイズ番組で8回も優勝を重ねた実力者で9回目の勝利を挙げたのでした。
チャンピオンは運だけではない! これが結論です。

「生き残りを賭けた究極の戦い」への26件のフィードバック

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    >まささん
    あの様な形式はドラマの筋立てとして、良く使われる手法です。真剣勝負を盛り上げるためのアイディアでした。

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    >KAYZさん
    挑戦者と縁が有るのですね。視聴者参加番組の楽しみかも知れません。首都の件、不用意でした。

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    >月舟さん
    あの流れの中で、この形式を実現させたスタッフは正に鬼でした。
    赤鬼、青鬼、鬼が多かったのですよ、ホント。

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    >ヒロキーズさん
    台本に無いドラマが進行する。これがクイズ番組の面白さですね。
    ストーリーを仕込んだのではこの様な展開は出来ないと思います。

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    >ノリさん
    番組の実況中継のようなコメント有難うございました。記憶力が凄いので、クイズも強いのでしょうね。

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    >倉敷BOYさん
    挑戦者の皆さんには、どこのクイズも熾烈という意味では同じかもしれません。視聴者が飽きないように、次々苦難の形式を考えるのが我々の仕事でした。

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    >茨城のどうでしょうふぁんさん
    優勝者は力が有るのが条件ですが、運もツキも無いと勝てない、その様な形式を考えるのが私達番組構成者の仕事でした。結構、大変な仕事なのですよ。

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    >ヨッシーさん
    そうですね。13回もこの形式だったら結果が変わったかも知れません。
    スポーツの試合と同じで、買ったり負けたり、それがサバイバルゲームの宿命です。

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    >アーチェ=ファンタジアさん
    人の信頼、友情、仲間意識、そのような物を裏切らせる形式は本当に意地悪な発想でしょう。でも、それを平気でやってしまうのが我々の姿勢で、それが視聴者に支えられた、正にドライな番組だったのです。
    実は、現場では我々も心が痛んでいたのですよ。

  10. SECRET: 0
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    リオデジャネイロの罰ゲームは、3つある中でクジ引きをした結果、工事用のゴンドラに乗って帰っていきましたが、もし、残りの2つ(内容はよく覚えてません)のどちらかを選んでも、その罰ゲームを決行したのでしょうか?

  11. SECRET: 0
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    10回大会は南米コースや決勝戦の激戦が印象的でした。
    リオデジャネイロでの決戦は絆が深まり、お互いの実力を知っていていたからこそ手加減をしない侍どうしの激戦が出来たんでしょうか?

  12. SECRET: 0
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    こんにちは。
    久々の投稿です。
    第10回は森田さんのここぞというところに出た強さが印象的です。
    モハベ砂漠ではラスト抜けなんですよね。
    ちなみに私(というより父)は大道さんを応援していました。
    父は大道さんと面識があったので…。
    私は息子さんと仲良くさせていただきました。
    あ、リオデジャネイロは前首都ですね。
    現在の首都はブラジリアです。

  13. SECRET: 0
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    スタジオ収録の普通のクイズ番組なら収録日に初対面で、勝つために出場しているんだからと割りきって、結構エグいルールであっても躊躇なく戦えると思います。
    しかしウルトラはクイズ以外も一緒の旅。しかも『地獄』の南米ルートを共に乗りきり、さらにMさんは南米では体調を崩し、他の南米組の挑戦者のみなさんに助けられ、本当にウルトラの仲間はかけがえのないありがたい存在だと心底思っていたと思います。
    そこにきて南米決勝をサバイバル形式にするとはスタッフは本当に……鬼!!

  14. SECRET: 0
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    当然通せんぼクイズとしたいところですが、そこはウルトラクイズのスタッフ。ルールも秀逸でしたねぇ。勝ったのも南米上陸以降高山病にかかり、それこそ周りの人に助けられながら見事チャンピオンになったMさんというのも、感慨深いものがあります。

  15. SECRET: 0
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    こんばんは、ノリです。
    第10回の南米コースで最も印象に残ったのは、リオデジャネイロの「弱肉強食ポイント略奪クイズ」です。
    言い換えますと、「サバイバルクイズ」でまさに「昨日の友は今日の敵」と言えそうな戦いでもありますね。
    ここで残った3人は、薬屋の大道さん、クイズ実力者の森田さん、そして機内ペーパークイズ1位の院長山本さんです。
    最初は森田さんが正解して、山本さんから1ポイント略奪しました。山本さんは誤答を含め残り1ポイントになったが、森田さんも2回ミスと大道さんから2ポイント取られ2ポイントになりました。そのあと「シンプソン夫人」と正解した森田さんが山本さんを蹴落とし、森田さんと大道さんの一騎打ちになりました。
    森田さんがふたたび2回ミスして残り1ポイントになったその時、巻き返しが始まったのです。
    森田さんが4連続正解し、大道さんが残り1ポイントになり、最後「右回り」で森田さんが見事南米チャンピオンになりました。
    クイズが終わって山本さんは「3人ではおかしいのですが、やじきた道中みたいな感じで旅してきました。森田さんには絶対優勝します。」と言っていた。そしてその通り森田さんは見事クイズ王になったのです。
    まさに究極のサバイバルクイズでしたね。

  16. SECRET: 0
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    実力者であっても,他からの集中砲火により,一気にポイントが減らされる可能性がありますね。
    だからこそ「真の実力者」は「あらゆるクイズ形式でも勝ち抜けられる」のかな?
    たしかに地獄コースの勝者決定戦にピッタリな形式でしたよ。

  17. SECRET: 0
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    Mさんだけでなく、敗れた二人(Yさん・Dさん)も実力あったので厳しい戦いだったと思います。
    確か、Mさんも誤答が多くてあわやというところまで追い込まれていたので改めてルールの厳しさを感じたチェックポイントでした。
    個人的にはもし、このルールで13回の準決勝やったらどうだっただろうなぁと思ってしまいますね。

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