易しい問題の出る形式

メリカ横断ウルトラクイズでは、どこで、どのような問題を出すのか、クイズ問題の配分に神経を使いました。
難しい問題が続くと、家庭で見ているお茶の間の皆さんが参加出来なくなってしまいます。
お茶の間の年齢層もバラバラですから、老若男女皆さんが参加できる配分を考えて配列しなければなりません。
小中学生の年少者でも参加できる易しい問題も必要です。
また、お爺ちゃん、お婆ちゃんなら常識になっている問題も、若者にとっては超難問に聞こえるかもしれません。
この様な問題を、程よくカクテルして問題の出題順を決めて行くのが、クイズ本番前夜の私たちスタッフの重要な作業でした。

その様な中で、特例がありました。
それは、ウルトラクイズの恒例となった「ばら撒きクイズ」です。

リハーサル_バラマキクイズ

砂漠のような広い場所に、ばら撒かれた問題の入った封筒を、挑戦者が走って拾ってくるあの形式です。
一生懸命に走って、折角拾ってきても、中に問題が入っていない「ハズレ!」という意地の悪い仕掛けが、「挑戦者イジメ」と非難の声を浴びながらも、人気の形式でした。

ハズレ

封筒の中身のクイズ問題は、拾ってきた順番に紹介されるので配列の必要はありません。
だからといって、そこにある問題を無造作に封筒に入れている訳では有りません。

我々は、出題される問題を一枚の用紙にアイウエオ順に書き出し、答えも一覧表にします。
アトランダムに読み上げられた問題の正誤を判定して、審査の音をピンポーン!」あるいはブー!」と鳴らさなければなりません。
この問題の一覧表はディレクター、カメラマン、審査員がそれぞれ手元に置いて、本番に備えます。
これは咄嗟の判断なので、私は現場で慌てないように問題も答も全て記憶するように努めていました。
また、このバラマキ問題には、もう一つの特徴がありました。
それは、全ての問題を仕分けする時に、比較的簡単で易しい問題を選んで、ばら撒きに当てたのです。
何故か? 理由は次のようなことでした。

クイズ形式は全て事前にシミュレーションを行いますが、全力で走った後は、脳の働きが鈍るという事が解ったのです。
普段なら簡単に思い出せるような記憶も、中々思い出す事が出来難いという事です。
勿論、個人差はありますが、平均して思考力が鈍るという事のようです。
だから、昔の問題集を読み返すと、ばら撒きクイズは易しい問題が沢山並んでいました。
あの時代、「なんであんな易しい問題を誤答するの?」と不思議に思われた人も多いとおもいます。
でも、ばら撒きは思考力が鈍っている状態で、答えていたという事情があったのです。
審査員として、私は問題も答もすべて記憶したと書きましたが、ネタを明かせば易しい問題だったから、それが可能だったのです。
これって、真実の告白です。

「易しい問題の出る形式」への20件のフィードバック

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    >ゆうきさん
    ばら撒きクイズには、多くの要素が含まれていて、正にウルトラらしい形式の代表かも知れません。

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     歴代のクイズ王の皆さんも苦戦していましたね。いつも後の方(残り4~5人辺り)で勝ち抜けていましたし。瀬間さんもオンエア上何度もハズレを引いて四苦八苦していましたし)真木さん、横田さん、金子さんのお三方はラスト抜けだったところを見るとクイズ王の皆さんにとって鬼門だったのでしょう。
     バラマキクイズは、普通の早押し形式だったらボタンを押した者勝ちになる問題が出題された事も見受けられましたね。
     第12回・第9CPモハーベ砂漠では過去に出題された問題とまったく同じ、言わば過去問が二問出題されたのがオンエアで確認出来ますが、その問題が入った封筒を引き当てたのは、大江さんと武井さん。
     自信を持って即答して勝ち抜けた大江さんと過去問を引き当てたのに答えられずに結局敗者になった武井さんの明暗がくっきり分かれてしまいましたね。
     他にもバラマキクイズが痛快なのは、正解しなくてもペナルティーが科せられないので、出題されたら解らなくても何でもいいから答えてしまう方もおられて、思い切り珍答を答えた事もありましたね(笑)
     多くのクイズ形式の中でバラマキクイズが素晴らしいヒューマンドキュメンタリーだと思っています。ハズレを引き当てた時の挑戦者の方のリアクションを始め、多くの人間模様が見られましたね。
     
     

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    >KAYZさん
    そのような意地の悪い仕掛けもありましたね。番組を面白くするために、非人道的な事もあったりして。テレビマンは猟犬のようで、視聴率を取る為には、情け容赦のない企画を考えたものでした。

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    そういえばありました…。
    第8回のフェニックスで、回答する人の真横で氷入りの水が入ったジョッキを見せて…。
    1ポイントと引き換えだったので誰も飲みませんでしたが(笑)

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    >まささん
    そうです。問題回収がスタッフの大変な作業でもありました。懐かしい苦しみ? であったのでしょうね。

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    >月舟さん
    番組はあらゆる可能性を検討しながら作りますので、その一環として問題の配分に気を付けたのです。

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    >アーチェ=ファンタジアさん
    思考回路がショート! 良い表現ですね。確かにその様な場面も多々見られましたね。

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    >80年代日テレ番組大好き!さん
    体力を消耗した後は、思考が鈍りますから、自然と易しい問題になったのです。

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    >ずきんさん
    裏話は聞いてしまえば、なるほど、と納得が行くものもあるでしょうが、面白い話は中々思い出せないのですよ。年は食いたくないですねえ。

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    >とどさん
    そうです。ばら撒いた問題の回収も大変な作業だったのを思い出します。熱い、空気が薄い、など過酷な場所が多かったので、スタッフ泣かせの形式でした。

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    >Kon-Konさん
    択一系とは限りませんが、易しい問題が多かったので、視聴者の皆さんも参加し易かったという反応はありました。

  12. SECRET: 0
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    バラマキでの裏側には一覧表の仕掛けがあったから正誤判定が早かったんですね。
    流石です。
    思考力が鈍るのは、走っただけではなく、灼熱の暑さも影響があるんでしょうね。
    クイズ終了後の問題用紙の回収作業も大変だったんではないでしょうか?

  13. SECRET: 0
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    早押しクイズではあまり出ない『マンガ』の問題もバラマキには多かった気がしますが、そういう理由があったのですね。なかなか深謀遠慮なことで(笑)

  14. SECRET: 0
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    YouTubeなどで見るとこの人は何往復目何だろうか、かなり辛そうだなとか、どれくらいばらまかれているのだろうかとか色々考えちゃう形式ですね。
    個人的には15回の時が体力限界で思考回路がショート寸前になっていると感じた回ですね。

  15. SECRET: 0
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    もちろん『バラまき』もそうですが、『大声』『マラソン』『綱引き』『対決ドボン』みたいに視聴者が観ていて「あっ!このクイズ型式面白そうだからやってみたいな」と思うクイズ型式に易しめの問題が使われていた傾向が多かった気がしますね。

  16. SECRET: 0
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    挑戦者の方は大変だったでしょうが、バラ撒きクイズは、大好きなクイズの1つでした。
    バラ撒きクイズには、その様な裏側があったのですね。当時、ウルトラクイズは家族揃って見ていましたが、バラ撒きクイズの答えは全員当たる事が多く、テレビの前で盛り上がった思い出があります。
    また、挑戦者の方がハズレを持って来てしまった時、福留さんの「これを何と読む!」のセリフと効果音は今でも記憶に残っています。
    今回も貴重な裏側話を有難うございました。
    次回も楽しみにしています。

  17. SECRET: 0
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     「ばらまきクイズ」ですが、体力を使うので、体力を使いすぎると誰でも答えられる問題が答えられないということを実証したクイズだったと思います。特に、優勝者、優勝候補者と呼ばれていた挑戦者たちがほとんど後半で勝ち抜けしていったように思います。もしかすると、簡単な問題だから解けない…ということもあるのかもしれませんが…。ただ、このクイズ形式は挑戦者も制作側も過酷だったであろうと見ていて感じました。もちろん、問題を「ばらまく」わけですから、収録後の後片付けも大変だったと思います。

  18. SECRET: 0
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    「ばら撒きクイズ」確かに易しい問題が多かったですね。特に2択系統の問題が
    福留さんから近い (例として)赤い封筒は択一系が多かったような記憶があります。
    第4回のソルトレイクでの準優勝者が回答したのも2択でした(問題文は忘れてしましたが、歴史ので「夏の陣、冬の陣どっち?(答・冬の陣)」のようにその分ハズレが多いけど
    択一ものではない簡単なのもあったのももちろんですが、そして福留さんから赤い封筒より離れた青い封筒に行くと難しいけどハズレがない
    体力中心知力は必ずや重要で運も味方にしながら、ばら撒きが定着してから事前に、砂漠をうまく走れるように鳥取砂丘とかで走る練習した方もいそうな方が(いるかな?)
    =============
    復活した際のばら撒きでの易しい問題はこのような感じでしょうか?
    ・ワインを試し飲みする専門職業は?(ソムリエ)
    ・馬に猫や牛 十二支にないのは?(猫・民俗学では、猫は鼠に騙されたとのことです。)

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