求める問題は「旬」

リカ横断ウルトラクイズのクイズ問題を振り返ると、世情が実に良く解ります。
「ああ、あの時代にはこの人が活躍していたのだ」とか「この様な流行だったのだ」と、世の中の動きがクイズ問題として、採用されています。
我々は、この種の問題を総称して「流行」と言う分野で、問題作者に依頼をして作ってもらっていました。
テレビ番組ですから、その時代が感じられないと視聴者が納得してくれない、という事情もありました。

同じ問題でも、時代に即さない問題は問題選考会議で「没」という冷たい声で否定されてしまうのです。
私は、期限内に問題の数を揃えなければならない立場でしたから、何とかこの種の問題を救済するために、問題の振りの文章にその時代と関係付ける言葉を挟んで、問題として成立させる努力をしていました。

えば
「山は動いた」という名文句を残した政治家は誰?
という問題がありました。
しかし、別にその年に話題となった言葉という訳ではありません。勿論、これだけでは問題選考会議は通過しないのは火を見るより明らかです。
そこで私はこの問題作者に、同じ人物の別の言葉をもっと探すように注文しました。
作者は早速調べて「ダメなものはダメ!」 「やるっきゃない!」という同一人物の別の言葉を探し当てました。
しかも、作者に取っては都合良く、その年の6月21日にご当人が辞任を表明したのです。
そこで、この問題は旬の問題として生き返ったのでした。

第15回のハワイで出題された問題です。
・今年6月に辞任を表明した「ダメなものはダメ!」「山は動いた」「やるっきゃない」という名文句を残した政治家は誰?

ハワイ

・土井たか子

解説
元々は憲法学者だった土井たか子さんは、1969年の総選挙で初当選しました。
この時は「おたかさんブーム」という流行語を生み、衆議院議員を12期歴任しています。
その間、1986年日本社会党の第10代委員長に就任し、憲政史上初の女性党首となり、女性議員の旗手的存在になりました。

その後、女性としては初の衆議院議長の座にも付いています。
たまたま問題として取?上げたい人物が、その年に話題になった場合は、「今年」と前文に入れるだけで、採用の可能性が高まるのです。
「何故、今その問題?」という否定的な意見に対して、
「今年の旬の話題だから!」 私の決まり文句でした。

「求める問題は「旬」」への13件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    >マル51さん
    良く分析していますね。前振りで、問題を推理されると、誤答になる確率が高いのです。それを防ぐフレーズが「ところで」だったのです。
    構成者はこの様な事を考えないと、あの種の番組は担当できません。

    1. 皮肉なことに、旬の話題となってしまいました。
      今朝のニュース速報で土井たか子さんが85歳で死去されたと伝えてました。
      今月は特に有名人・著名人の訃報が目立ちますね…

      1. 土井さんの事も最近このブログで取り上げたばかりなのに、残念ですね。訃報は、活躍時を知っているだけに、どの人の場合も淋しいものです。

  2. SECRET: 0
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    >まささん
    クイズ問題は分類して、バランスよく配分しなければなりません。決勝に近付いた時には、難解な知識で競う、これが基本的な配分でした。

  3. SECRET: 0
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    >うえつじラスカルさん
    12回・パシフィカでは「まっぴら君」という毎日新聞夕刊で1988年2月に連載が1万回を超えた四コマ漫画の問題が出てましたよ。
    テレビ局に関しても、NHKの朝ドラをはじめ他の民放に絡んだモノも幾つか出題されてますしね。

  4. SECRET: 0
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    ファミ劇の再放送で観た方は知っていると思いますが、12回・モハーベ砂漠のバラマキで
    「1988年の夏はヒマワリ模様が大流行。」
    という旬の話題を前振りに持ってきた後に
    「ところでヒマワリって何科の植物?」
    正解:キク科
    と、突然ベタな問題を出してきたのがありましたね。
    そう言われてみると、ウルトラは他(草クイズなど)と違って「ところで」を使いますよね。
    こうすれば、例えベタ問がきても、「では」とは違う文脈だから、前振りの時点で正解が読まれるというのが減るのかと思います。
    ベタ問も工夫すれば「旬」の問題に化けるワケですね!

  5. SECRET: 0
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    >浜崎さん
    なるほど、たしかにタブーというわけではないですね。
    例えば、こんな問題もありました。
    問.『ふぞろいの林檎たち』(※TBSで放送されたドラマ)で知られる人気脚本家といえば?
    答.山田太一
    野球の問題でも、読売ジャイアンツ以外のチームに関する問題も出題されていますね。
    まさに、「自由!」なクイズ番組です。

  6. SECRET: 0
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    >うえつじラスカルさん
    第13回チムニーロックの「爆走コンボイリレークイズ」で、
    朝日新聞に関連したこんな問題が出されていますよ。
    問.朝日新聞の広告部でデザインを担当した経歴を持つ、推理作家といえば誰?
    答.松本清張
    正解したほうが最後の勝者となる状況でこの問題が出され
    ましたが、2人とも2巡しても正解は出せませんでした。

  7. SECRET: 0
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    数あるクイズ番組でもウルトラは流行の問題が多かったように思います。
    年に一度のスペシャル番組で、視聴者がテレビの前で答えられ、他のクイズ番組には出ないような問題となると自然にそうなるんでしょうね。
    準決勝以降はかなりの知識が要求されましたが・・・・

  8. SECRET: 0
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    クイズの勉強法に『答えから問題を作る』というのがあります。これをするには答えに対するさまざまなアプローチの仕方ができないといけません。
    難易度などもフリで変えることができますし、ムリヤリ流行に合わせたカタチにすることもできます(笑)
    いずれにしても常に広くアンテナを張って答えに繋がるエピソードをたくさん集めることと、どんなことでも答えにムリなく結びつけることができるセンスを磨く努力が必要ですね。ホントーにご苦労なことです。

  9. SECRET: 0
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    こんにちは。
    旬の(時事)問題というのは、クイズ番組には欠かせませんね。ウルトラクイズのような番組なら、なおのことです。
    と、いうのも、テレビを見ている人たち、老若男女、誰にでも分かるような問題・分からなくても答えを聞けば(ああそうか)と気付ける問題でなければ、つまらなくなってしまいますから…。
    第15回の頃、私は小学6年生でしたが、土井たか子さんの問題、分かりました。小さい自分でも分かる問題が出題されるとうれしかったですねぇ~。
    今だったら、こんな感じの問題でしょうか。
    Q.今年、連載開始100周年を記念して、朝日新聞で再び連載が始まった、夏目漱石の代表作は?
    A. 『こころ』
    あっ、日本テレビで朝日新聞の問題は出さないですね(苦笑)。お後がよろしいようで…。

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