アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識ですから、年齢や男女によって常識的な知識の差がある場合が出て来ます。
特に、第一次予選の○×クイズでは自分の意思で判断し、他人の後に付いて判断すると後悔する事になります。
だから、MCの福留さんが毎回「自分の意思で走れ!」と警告していました。
その一次予選。第4回の後楽園球場で出された問題をご紹介しましょう。
問・”三度笠”とは、本来月に三度東海道を往復した人達がかぶった笠のことである。①正しい ②誤り
答・①正しい
解説 時代劇でお馴染みの「三度笠」は、やくざ者が旅をする時のスタイルですね。でも本来は飛脚が被っていた笠でした。
飛脚とは、大切な手紙や荷物を配達するため日本中を走り回る商売で、現在の郵便局に相当する仕事です。
江戸時代に入り、東海道や中仙道等の五街道が整備されたためにスピードを競うようになったのです。
江戸から京都まで500km近くある距離を60~80時間で走破する強者が出てきたのです。
片道を三日、往復で一週間足らずですから、月に三度行ったり来たりするのは当然というペースだったのです。
現代のマラソン・ランナーも毎日長距離走る練習をしていますが、人間は鍛えれば思わぬ能力を付ける事が出来るのですね。
来年の東京オリンピックを前に、有力選手の練習ぶりが時々テレビで紹介されますが、メダルへの夢は膨らむばかりです。
本日の裏話は、昔の「飛脚の能力」を試すクイズ問題から人間は鍛える事によって能力を伸ばす動物だという事が解りました。
オリンピック選手に限らず、誰でも飽きる事無く練習すれば上達出来るのは確かのようです。
ゴルフ、卓球、マラソンなど何でも三日坊主はいけません。粘り強くしつこく諦めが肝心という言葉はサッパリ忘れましょ~。