アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
クイズは知識を競うゲームなので、日本に限らず世界の常識も必要になります。
日本人の常識と同じ程度、世界の知識も備えていないとクイズに勝ち残る事は中々出来ないのです。
第7回のナイアガラで、日本と世界の知識をミックスした問題が出されていました。
皆さんなら正解出来たでしょうか? 結構面白い問題なので挑戦して下さい。
問・ナイアガラの滝と同じ緯度にある、日本の大都市といったらどこ?
答・札幌市
解説 ナイアガラも札幌市も北緯四三度上にあります。日本にいた人には解り難いでしょうが、現地は結構寒いのです。
従って、当時の挑戦者は北の都市を思い浮かべ、仙台、青森、札幌の中から三択で選んだのでしょうね。
ナイアガラの滝は、北米大陸では一番の観光地と言えます。従って当時のアメリカ人の新婚旅行先の第一位だったのです。
そのせいか、一目で新婚さんと解るような若いカップルが沢山いて、彼らは人の目を気にせず愛情表現をしていたのです。
当時の資料によれば、挑戦者は五人で全員恋人がいないという不遇の若者だったのです。
そんな風景の中で行われたクイズだけに、挑戦者も集中力に掛けた人も居たかも知れませんね。
本日の裏話は、ナイアガラの滝に関する問題だったので、最近のナイアガラ情報をご紹介しましょう。
基本情報ですが、この滝が出来たのは約一万年前です。世界の三大瀑布と呼ばれていますが、世界遺産には登録せれていません。
理由はアメリカ滝とカナダ滝の二の国に属し、手続きが複雑で長年実行に移されていないのだそうです。
一九五〇年代までは、浸食が進み毎年滝が一メートルづつ上流に移動していました。
そこで、浸食を食い止める工事が行われ、現在は年間の三センチまで浸食のスピードを落とす事が出来ました。
という事は、一〇年で三〇センチですから当分は今の姿のナイアガラの滝を眺める事が出来る訳です。
来年はまだ不明ですが、やがて「コロナ騒動」も収まる事でしょう。となれば世界旅行も自由になります。
その時には、まだ見ていない方はナイアガラの滝の観光をお勧めします。
世界三大瀑布なのに世界遺産ではない。これだけでも珍名所です。しかも偉い修行僧でも滝行は出来ません。珍しいで~す。