アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
この常識も、時代によって変化する事があります。要は統計で表す場合は、年によって数字が変化するからです。
例えば、交通事故、火災、犯罪の数などは毎年変わるのは当然であり、それぞれの役所の努力で改善する事が可能です。
そうした数字が変わる「一般常識の典型的な例」が有りましたのでご紹介しましょう。
第11回のロスアンゼルスで出された問題です。昭和六二年ですから今から三四年前の常識でした。
問・日本で温泉地の数が一番多い都道府県は?
答・北海道
解説 当時、北海道には一九二カ所の温泉地がありました。以下は長野県、青森県が続いていました。
温泉地とは、温泉宿の数を表すそうで地名では無く、宿泊設備の事を言います。
この順位は、三四年経った現在は大きく変化しています。現在の一位は大分県で四千四百四十五。二位は鹿児島県で二七五五。
一位、二位と九州が占め、温泉旅行と言えば九州へ、との印象が高まったようです。
三位は静岡県で二二五二。北海道は四位で二一七三という数字になっています。
昨年後半には「ゴートゥトラベル」の言葉が流行し、各地の温泉を訊ねた人も多かったと思います。
一時、景気が回復? と喜んだ温泉地もありましたが、長続きはしませんでした。
「コロナ騒動」は収まらず、今年は緊急事態宣言で、旅行どころではないのが国内事情、否・世界的な事情になっています。
本日の裏話は、温泉地のクイズ問題から、時代の変化で温泉事情も変わってしまったというお話でした。
結論は毎回同じで恐縮ですが、「コロナ騒動」が収まらない限り同じ願いになってしまいます。
テレビのワイドショーも「コロナ一辺倒」で、企画担当者もさぞ頭の痛い事でしょう。もう暫く、ガマン比べをして下さ~い。