アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識は、幼稚園の幼い子供からお爺ちゃんお婆ちゃんまで、広い年齢層の人が知っている知識です。
ウルトラクイズは、家族揃って楽しめる番組を目指していたので当然誰でも参加出来る易しい問題も多く出題していました。
中でも、超が付くほど易しい問題の典型的なクイズをご紹介しましょう。第4回のプエルトリコの準決勝で出された問題です。
問・桃太郎さんから最初に団子をもらった動物は?
答・犬
解説 何でこんな易しい問題? と思う方も多いでしょうね。でも記憶には勘違いという事が度々あります。
若し、解答した人が「猿」或いは「キジ」と勘違いしていれば、クイズ会場とお茶の間でドッと笑いが起こるでしょう。
番組には緩急が必要で、緊張したり笑ったりの効果を狙って、こうした勘違いする可能性のある問題を時々加えていたのです。
さて、本題の桃太郎さんですが、犬、猿、キジの順で団子をもらって、鬼退治に向かいました。
犬は主人に忠実、猿は木登りなど素早い行動、キジは勇気のある鳥との特徴を備えています。
その三人の家来を従えて、鬼が島へ乗り込み「鬼退治」を成功させました、との物語です。
日本中には、我が故郷こそ「鬼が島」のモデルであると名乗り出ている地方が沢山有ります。
これも地方再生の手段としては、面白いですね。さて、鬼とは一体何時頃から日本に出現したのでしょう。
鬼とは、地獄の底に棲む「情け容赦のない怖い奴」と伝えられ、赤鬼、青鬼の他、各種の色をしていると想像されていました。
従って、鬼のような人間の事も「鬼嫁」「鬼隊長」など怖い人の代名詞に使われますね。
節分に「鬼は外、福は内」と豆で鬼を追い払うのは、室町時代からでの行事と伝えられていて六〇〇年の歴史が有ります。
節分に何故「豆」で鬼を追い払うのかと言えば、豆には「邪気を払う力がある」と信じられていました。
「魔目(まめ)」を鬼の目にぶつける事で「魔滅(まめ)」魔を滅する語呂合わせが由来と伝えられています。
何れにしても、風俗習慣というものは、先人達の知恵が集約されて出来上がるようですね。
本日の裏話は、童話「桃太郎さんの鬼退治」のクイズ問題から鬼とは何か?更に節分の「豆まき」にまで進んでしまいました。
そこで結論! コロナウイルスも考えようによっては、情け容赦の無い奴で「鬼その物」と言えるかも知れません。
でも、節分は既に終わってしまいました。今更、豆で追い払う事も出来ず来年か? 来年の事は鬼に笑われますね~、困った!