「神頼み」もいろいろ有ります

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識は幅が広いので、若者と年配者を比較すれば人生経験の長い年配者の方が有利なのは自然の流れと言えるでしょう。

とは言え、若者でも知識欲の旺盛な人は、熟年者も知らないような知識を持っている人も居ます。

熟年者なら大多数が知っていそうな問題をご紹介しましょう。第10回のロサンゼルスで出された問題です。

問・お伊勢参り、お百度参り、丑の刻参りのうち、五寸釘を打つのはどれ?

答・丑の刻参り

解説 人は悩みがあると「神頼み」をしますね。諺にも「困った時の神頼み」の言葉がある位です。

お伊勢参りは日頃の運命が「向上」する事を願ったもので江戸時代から盛んになった習慣で、現代も続いています。

お百度参りは、病気平癒(へいゆ)を願い、社寺に行き境内の一定距離を百回往復して礼拝する事です。

丑の刻参りは、全く逆の願い。即ち自分の運命では無く憎むべき敵の運命を悪くするための行為です。

丑の刻は現代の午前二時であり、真夜中に「呪う相手を藁人形に見立て」五寸釘を打ちこみます。

効果があれば、相手は真夜中に胸を押さえて苦しむ、その結果いつの日か死に至るだろう、との恐ろしい風習です。

芝居や映画では、丑の刻参りで相手を殺すようなシーンんが描かれていますが、オカルト的で怖い話ですよね。

諺には「人を呪えば穴二つ」と言われるように、穴とは墓穴の事で自分にもその覚悟が必要という事でしょう。

本日の裏話は、神頼みの三つの例に関するクイズ問題で、それぞれの本質のご紹介でした。

日本には八百万(やおよろず)の神様が居ると言われています。

神様にお願いも良いですが、でも丑の刻参りは「止めてよ~」と神様の困った声が聞こえそうです幸せな願いにして~、デスね。

 

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