アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識ですから、言葉、生活習慣、歴史、人物など日本人なら当然知っているべき知識の事です。
本来は知っていても、人間の記憶は曖昧で忘れてしまう事もあるでしょう。
我々は、忘れ易い事象を選んで問題を創っていたので、瞬間的に思い出せない事もあるでしょう。
第4回のアルバカーキーで、そんな忘れ易いであろうと思った問題が出されていました。
問・諺でお酒を呑んで顔を赤くしている人を「金時の何」という?
答・火事見舞い
解説 昔の人は赤いものを表現する時、枕言葉に「金時」の名を付けて言葉にする習慣があったようです。
例えば赤い大豆を「金時小豆」「金時鯛」「金時豆」「金時山」などと呼んでいました。
金時とは言うまでも無く、坂田金時さんの事です。足柄山で生まれた彼は ♬熊にまたがりお馬の稽古~で知られた人気者です。
彼の出世は、足柄峠に差し掛かった源頼光との出会いです。彼に力量を認められる出来事があり、家来になったのです。
京に上って活躍し、頼光の四天王と呼ばれました。四天王は金時の他、渡辺綱、卜部季武、碓井貞光の四人です。
当時、丹波の国(京都北部)の大江山に酒呑童子と呼ばれる悪人がいて、時々京都に現れ悪事を重ねていたのです。
これを退治するべく、源頼光とその四天王は山伏に変装し大江山へ。当然強い一団ですから酒呑童子を退治したのです。
この話は「日本昔話」の代表的な話であり、加えて金太郎さんの子供時代も童話として語り継がれていたのです。
本日の裏話は、金太郎さんのクイズ問題から、日本昔話のお話を簡単にご紹介しました。
それにしても「酒呑童子」が悪者で、それを退治したのが金太郎さんの一行だったとは驚きでしたね。
結論として、日本の昔話は面白かったですね。我々も時々子供時代に戻った積りで昔話を読み返すのも良いかも知れませんね~。