童謡の秘話です

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

一般常識と言うからには、日本人なら誰でも知っている常識ですが、中には忘れて咄嗟に思い出せない事もあります。

そんな人でも、日本人の半分は知っているであろう問題は、易しい問題と我々は判定していました。

クイズ地点で、こうした易しい問題は最初の設問として出していました。正解すれば挑戦者に勢いが付くからです。

第15回のハワイで出された、易しい問題をご紹介します。

問・童謡「黄金虫」で、金蔵を建てたお金持ちの黄金虫は、子供のために何を買ってきた?

答・水飴

解説 日本の代表的な童謡「水飴」は、野口雨情・作詞、中山晋平・作曲の作品で大正11年(1922)に発表されました。

一般に「黄金虫」といえば、丸っこい昆虫を思い浮かべるのが普通ですね。

処が、この歌の真実は「ゴキブリ」を歌ったものだと言われていました。何故か?この辺が面白いエピソードです。

作詞家の野口雨情の故郷である茨城県の北関東では、ゴキブリを「コガネムシ」又は「カネムシ」と呼ばれていたそうです。

ゴキブリは産卵前に、腹の下に卵の入った袋を抱えているので、これがガマ口の財布に似ていたのです。

そこで、野口雨情さんは ♬黄金虫は金持ちだ、金蔵建てた蔵建てた、との詞を書いたのだろうとの推察が生まれたのです。

勿論、野口雨情さん本人に聞かなければ真実は解りません。でもあの有名な童謡に、こんな異論があるとは面白いですね。

本日の裏話は、童謡の歌詞を巡るクイズ問題から、驚くべきエピソードのご紹介でした。

あの可愛い「黄金虫」が、何と嫌われ者のゴキブリと間違えられたとは、天と地ほどの逆転ですね。

現代では「ゴキブリほいほい」のCMソングが有りますが、愛唱歌にはなりませんね。嫌われ者は世を忍んで生きましょ~。

 

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