アメリカ横断ウルトラクイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識は誰でも知っている知識なので、忘れていなければ誰もが正解出来る「易しい問題」と言えるでしょう。
でも、中には問題の文章よって、直ぐに思い出せない事もあるようで、我々は設問の言葉には気を配っていたのです。
第11回のパームスプリングスで出された問題をご紹介しましょう。
問・深い恨みはここまでしみ込むと言われる、人間の骨の内部にある柔らかい組織は何?
答・骨髄(髄)
解説 「恨み骨髄に徹す」という言葉がありますね。骨の芯までということで、表現としては「最大級の」との意味になります。
恨みは、最高に大きいとの表現であり、ここまで恨まれるというのは恐ろしい事です。
小説やドラマの復讐劇は、大抵の場合が殺人という手段で恨みを晴らしていますね。
現実では、一般にここまで恨まれるような事は無いでしょうが、でも殺人事件が発生している限り、実話もあるのでしょう。
話を「骨の髄まで」に戻しましょう。
言葉としては「骨の中心まで」の意味で、腐っているのように悪い意味の表現に使われています。
逆に「骨の髄まで反省している」のような使われ方は有りません。この場合は「心の底から」というような言い回しですね。
本日の裏話は「骨の髄まで」のクイズ問題から、日本語の難しい使い方の話になってしまいました。
さて、我々日本人が心の底から願っている良い事はオリンピックの成功でしょうね。
紆余曲折ありましたが、今となっては成功して後世に伝わる素晴らしい大会になって欲しいものです。
反対に骨の髄から願っているのは? 言うまでも無く「コロナ騒動」でしょう。コイツばかりは骨の髄から許せな~い、ですね。