SFの祖は凄い人でした

アメリカ横断ウルトラクイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。

クイズは知識を競うゲームなので、世界の常識も知っていた方が有利なのは言うまでもありません。

そこで、世界の常識問題を見てみましょう。第6回のワシントンで行われた準決勝で出された問題です。

問・SFの祖と呼ばれ、透明人間やタコに似た火星人を制作した作家は?

答・H・G・ウエルズ(1866~1946)

解説 イギリス人で文明批評家であった彼はSF小説のジャンルを確立した人物です。

「透明人間」(1897)、火星人は「宇宙戦争」(1898年)の中で書かれたタコに似た創造物です。

 

処で、この作品はラジオ・ドラマで「宇宙戦争」事件という騒ぎを起こして話題になりました。

舞台はアメリカのニューヨークでパニック騒ぎを起こしたのです。

ウェルズ作『宇宙戦争』のラジオドラマは、1938年10月30日に、アメリカのCBSネットワークで放送されたのです。

俳優オーソン・ウェルズ率いる「マーキュリー劇場」という番組で放送され舞台は実在するアメリカの地名に置き換えたのです。

火星人がアメリカに攻めてきたという内容で、現場からの電話リポートなど実際のニュース番組のような形で放送されました。

多くの市民が火星人の侵略が現実に起きている出来事と思い込み、全米各地でパニックが起きたと長く語られてきました。

このラジオドラマの影響を調査し、「パニック」説を主張したのがメデイア学者のキャントリルらです。

以降、キャントリルらは、「これはフィクションである」という番組冒頭のアナウンサーの説明を多くするべきと主張しました。

我々、放送作家を含むラジオ、テレビに関わる者は現実とフィクションを混同する作品はダメ、と教育されています。

それにしてもアメリカの名優・オーソン・ウエルズは「市民ケーン」等の名作を自作自演するなど、映画史にも残る人でした。

本日の裏話は、SFの祖を問うクイズ問題から、「火星人襲来」のパニック騒動など、多くの問題を残したお話でした。

SFの祖、H・G・ウエルズも凄い人でしたが、アメリカのオーソン・ウエルズも奇才でしたね~。

SFの映画では、その後スティーブン・スピルバーグのような後輩が現れ、世界中の人々を楽しませてくれました。

昔から人類は「宇宙への夢」を追及して来ましたが、でもUFOの噂も多く、宇宙戦争だけは御免蒙りたいですね~。

結論はUFOは、居るのか居ないのか? 夢を追うのが一番の楽しみです。SFはフィクションですから物語を楽しみましょう~。

 

 

 

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