生活用品から生まれる語源

メリカ横断ウルトラクイズで、クイズ問題を作っていると、普段はあまり気が付かないような些細な事に気を配る事が多くなります。
例えば日本語の場合、良く使用する生活道具から派生する言葉や格言が多く、それらがクイズ問題になる要素を含んでいます。

体的な例で説明しましょう。
最近では使用する人も少なくなりましたが、日本人が長い事愛用していた履物に「下駄」があります。

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一昔前までは、日本中どこの商店街へ行っても必ず下駄屋さんがありました。
今の靴屋さんとは違って、もっと庶民的でおじさん、おばさんの家族で経営しているような小規模のお店が主流でした。


現在は下駄や草履は主として和服の愛用者がお客さんで、趣味の世界が顧客の大多数を占めている商売となっていますね。
昭和の時代、下駄が、もっと日本の庶民に愛用されていた頃には、下駄にまつわる日本語が沢山ありました。
思いつくままに挙げるなら「下駄印」 「下駄打ち」 「下駄掛け」 「下駄組」 「下駄飛ばし」 「下駄と焼き味噌」 「下駄直し」 「下駄履き」 「下駄履き住宅」 「下駄箱」 「下駄判」 「下駄目」これらの意味は辞書で引けば出てきます。

また、日本語には下駄を使った格言なども数多くあります。
知られたところを挙げるだけでも
1、下駄も仏も同じ木のきれ
2、下駄を預ける
3、下駄を履かせる
4、下駄を履くまで解らない
上記のような言葉が日本人の日常会話にに使われていました。

我々のウルトラクイズでも、これらの意味を求める問題が幾つか出題されていました。
第8回のグアム、「時差ボケ調整、暁の奇襲作戦、敗者たらい回しクイズ」での問題です。

・ことわざで、相手に全てを一任する時、預ける履物は何?


・下駄

解説
「下駄を預ける」と、当人は何処にも行けなくなってしまうところから、相手を信じて自分が関わっている事柄の処理、責任、処し方などの一切を任せる時に使う言葉です。

でも、今の世の中は世知辛くなったので、うっかり下駄を預けて詐欺にあったりする人が増えているので、現実的には下駄を預ける人は少なくなりました。
それよりも下駄を履かせる人が多いのは困りものです。
最近の地方議員の領収書問題 もそうですね

「生活用品から生まれる語源」への6件のフィードバック

  1. うまい!!座布団二枚!!!!

    先人はよい言葉を残していただきました。
    最近は無理矢理カタカナ文字で表現しがちですが、漢字や仮名で表記の方が老若男女問わずに理解できると思うのですが・・・・

    クイズを漢字表記にしたら、問答になるのかな?

  2.  今回の記事に関連して…。
     まだ「ウルトラクイズ」が放送されていた頃はパソコンや携帯電話が一般的ではなかったので、勉強するときも、何か考えるときも、手書きでしていたものです。現在は、パソコンやスマートフォンなどでワンタッチで文章が書けるようになりました。そのための弊害といいますか、「下駄」と書いて「ゲタ」と読めなかったり(「ゲタ」を漢字で書けなかったり)、格言も出てこなかったり、となっている人が多いのではと思います(人のことは言えませんが私自身も簡単な漢字すら出てこないことがあります…)。状況によっては、学業ではレポートなどをコピー&ペーストする時代にもなりました(政治家さんでもありました)。
     しかし、今回の記事を拝読して、日本語の格言などは「粋」な言葉が多いですし、きれいな表現も多く、大事にしていきたいなと感じました(…若い頃はあまり感じなかったことですが…)。

    1. パソコンの普及で忘れた漢字は皆さんの悩みのようです。変換してもどの漢字が正しいのか、度忘れしてしまいますよね。私も、文字を正しく書けない症候群の1人かも知れません。読む事は出来ますが、あまりに機械に頼りすぎると、脳も退化してしまうようなので、気を付けましょう。

  3. こんにちは。

    まさに、「民、信なくば立たず」ですね。
    孔子が、政治をおこなう上で大切なものとして「軍備・食生活・民衆の信頼」の3つを挙げ、中でも重要なのが「民衆の信頼」であると説いた話が、論語におさめられています。

    下駄を見て、ふと思い出したのですが、ウルトラクイズには、和風の装いで参加された方たちがいましたね。

    第14回の、浴衣を着た込山さん。
    第16回の、紋付袴を着た大西さん。

    いずれも印象深く、お二人の人柄の良さが画面から伝わってきました。
    とりわけ、込山さんがソルトレイクで敗れたときに、勝者に向かって、「みんな、がんばれよー!!!」と笑顔で、また、元気な声でエールを送っていた姿には感動しました。

    因果関係のほどは、いざ知らず、和の装いをされていた方は、内面も日本人らしい穏やかで思いやりのある「和の精神の持ち主」であったようにも思います。

    (生活用品の話題から脱線してしまい、すみません…)

    1. 確かに和服が好みの方は、日本人の心を大切にしているのかも知れませんね。日本の良い伝統、文化はみんなで守りたいものです。日本人に生まれて良かったと思える子孫が増えるのが理想でしょう。

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