対比のテクニックで問題を

アメリカ横断ウルトラクイズでクイズの問題を作っていると、「何処が面白いの?」というのが、常に話題になります。同じ知識、記憶を呼び起こして問題にするわけですから、視聴者が興味を持つような表現をしなければなりません。

クイズ問題の手法の中で、幾つかの事例を挙げ、共通点を探したり異なる点を答えにする対比の問題があります。第8回のグアムで、その様な問題が続けて出題された事がありました。

紫式部と清少納言、植物の名前にあるのはどっち?

・紫式部

解説 共に日本の代表的な歌人であり女流作家で、この名を知らない日本人は居ません。クイズ問題の題材としては、最適な人材でしょうね。但し、この二人の作品名や登場人物を当てるだけでは、面白味がありません。やはり、クイズにするなら新しい発見が欲しい所です。

この様な話をクイズ作家を集めた説明会でしたところ、翌週には新事実を発見した人が問題を作ってきました。 それが、ムラサキシキブと言う名の庭木を見つけ、清少納言と対比させて問題にした訳です。

この樹木は3ミリ程度の小さな実をつけ、色がだった事から紫式部と命名されたとの事でした。 同じ様な対比で、グアムで出された問題です。

首の長ーいキリンと、鼻の長ーい象。長がーく生きするのはどっち?

解説 獣医学的な平均年齢で、キリンは30歳~35歳と言われていました。これに対して象は75歳~80歳で人間の平均寿命に近いと言われていました。 この様に2つの物を対比させ、新しい発見をクイズ問題にする。

クイズ問題作家は常に人々の興味を惹く表現を考えてオリジナリティーを持たせる、それが問題を採用させるコツだったのです。

「対比のテクニックで問題を」への1件のフィードバック

  1. こんばんは。

    紫式部と清少納言の問題の場合でしたら、出題ジャンルを一瞬、文学・歴史かな(?)と思わせて、実は科学・植物の問題だった(!)という、いわば「変化球問題」になりますね。

    変化球は、まさにバッターボックスに立つ打者の意表を突き、惑わせるものであり、クイズの「変化球問題」もやはり、挑戦者を驚かせる問題になり得ます。もちろん、テレビの前の視聴者も「おお、おもしろい問題だなあ!」と唸るはずです。

    ウルトラの歴史を振り返ると、第6回のルイビル(ケンタッキー・ホースパーク)、第1コーナーで出題されたクイズ形式が、まさに「対比の問題」の詰まった出題内容でした。

    「1円玉で1万円、1万円札で1億円。重いのはどっち?」「湯川秀樹博士の名にちなんでつけられた単位・ユカワとは、長さ・体積のどっち?」「モナ・リザが重ねている手は、右と左のどちらが上?」など…。

    クイズの題材になり得るものを、いろんな角度・切り口から出題されていたことがよく分かります。ちょっとした変化をつけることで、クイズのおもしろさがグンと増すんですね。

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