挑戦者を悩ませる動物の分類

アメリカ横断ウルトラクイズで、問題を作る時に注意しなければならない分野に「動物」「植物」に関するものが有りました。

これらの分野には、面白い発見がありますが、専門家によって意見が異なり、学界でも結論が出ないような事柄が含まれています。

例えば、植物の問題で「バナナにも、種のある種類がある」という問題がありました。

バナナ

世界のバナナの中には、その様な品種がありそうで、会議で採用となったのです。

だが調べて見ると、専門家の中に「その様なバナナはあり得ない」という意見と「解釈によってはバナナと呼ばれる植物で種があるものもある」という、2つの説が出てきました。

専門家でも分かれてしまうような、曖昧な問題は混乱を招くだけなのでこの問題は「没」になってしまったのです。

クイズのネタとして面白いのは、誰でもが「どっちかな?」と迷えるような中に新しい発見がある事です。

そのような分野の典型的な問題が第11回の「グアムの○×泥んこクイズ」で出題されました。

地球上にはオッパイのある鳥もいる。○か×か?

これは結構迷ってしまいます。

問題として採用されたからには、その様な鳥がいるはずだ、という考え方があります。

また、常識的には鳥類がオッパイを吸うはずがない。

それなら哺乳類だ。

しかし、哺乳類で空を飛ぶ種類もあるだろうか?

「ウーン、困った!」

大抵の挑戦者ならこの2つの考えで迷ってしまいます。

答・

×

解説

我々は小学校で生物の分類について学んでいます。

それによれば、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の5種類の生物が地球上には棲んでいると習ったはずです。

しかし、この分類に当てはまらない生き物もいますね。

例えば海の中に棲んでいるので魚類かと思ったクジラやイルカ、シャチといった動物が哺乳類だと、教えられました。

動物図鑑で見ると、鯨は哺乳類クジラ目、イルカやシャチもその仲間で子供はオッパイを飲んで育っています。

クイズ問題はこの様な分かれ目を探して問題化するので、楽しいのですね。

問題のようにオッパイで育つ鳥がいれば、楽しい発見だったのでしょうが、その様な鳥類は皆無でした。

嘴でオッパイを飲んだら、面白い図柄が思い浮かびますが、学校で習った事は正しい知識だったのです。

「挑戦者を悩ませる動物の分類」への2件のフィードバック

  1.  久しぶりのコメント投稿で恐縮ですがよろしくお願い致します。
     「動物の分類」の記事を拝見いたしましたが、この分野でのクイズの問題は以前の記事にありました、「時代が変われば正解が変わる」と同じことがあります。もちろん、ガラガラ変わるものではありませんが、たとえば微生物の分類では種類によって年単位で変わっているものがありますし、近年話題になっている「ミドリムシ」は「動物」なのか「植物」なのか…、議論になっているようです(少し古い情報かもしれませんが…)。なので、意外と昔、教科書で学んでいた事柄が変わっていることもあるので、「動物の分類」といえどあなどれません。とはいえ、微生物になるとマニアックかもしれませんね。

    1. そうですね。微生物の問題などは、その年に話題になった事ならタイムリー性でクイズ問題になるでしょうが、一般的な知識とはかけ離れていて、クイズ向きとは言えないでしょうね。その辺の匙加減が結構難しいのです。又のコメントお待ちします。

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