難問にも正解するクイズマニア

アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ問題の中には、普通の人の常識では到底正解の出ないような難問も含まれていました。

何故、その様な難しい問題を出題するのか?

それは、クイズマニアと言われる中には、通常の常識を遥かに超えた知識を蓄えている皆さんが、多勢参加していたのです。

従って彼らの力を競わせる意味で、難問も用意して、真のクイズ王を求めていたからです。

そんな難問の一つをご紹介しましょう。

第15回のハワイで出題されていました。

市民よ、武器をとれ、行進せよ、彼らの血で大地を染めよ  という過激な歌い出しで始まるのは、何処の国の国歌?

フランス革命

答・

フランス

解説

或る国に特別の興味を持っている方は沢山いるでしょう。

だからと言って、その国の国歌まで、そらんじているとなると極端に少なくなるはずです。

勿論、その国の研究者なら当然の知識でしょうが、そうでもない一般人はその様な知識までは無いと思っていました。

ところが、こうした難問にも正解をする人が居るのに、我々も驚きました。

最も、フランスの国歌の歌詞までは知らなくても、国歌は過激な内容である、という事はクイズマニアなら常識になっていたのだそうです。

だから、国家の一節、又は題名を挙げる様な問題だったら、正解は出なかったかもしれません。

因みに国歌は「ラ・マルセイエーズ」と言い、フランス革命の時の革命歌だったのです。

マルセイユの連盟兵が歌って広めたという歴史があります。

1958年の憲法で「ラ・マルセイエーズ」を国歌に定める旨が明記されています。

しかし、歌詞が過激なので、国内でも作り直そうという動きが度々出ていました。

その都度、右派と左派が拮抗するフランスの世論は賛否に分かれ更改に至っていません。

フランス革命2

この様な記事を目ざとく見つけたクイズマニアは、その様な事情を脳にインプットしていたのでしょうね。

縁もゆかりもない他国の国歌の問題に正解してしまう、この様なクイズマニアの知識には、驚かされる事が多い仕事でした。

「難問にも正解するクイズマニア」への1件のフィードバック

  1. クイズおたくと呼ばれた15代Q王・能勢一幸さんが答えたのですから、納得の結果ですよね。

    それにしても、Q番組の初タイトルが、このアメリカ横断ウルトラクイズだったというのは、今の若いQマニアからしたら意外と思っているのではないでしょうか?
    大抵の歴代Q王&NY決勝進出者(Q未経験者を除く)は既に数々の優勝歴がある猛者達が多い中で、珍しいケースですよね。

    それに能勢さんは、同時期に行われた別のQ番組本戦を蹴ってまでウルトラ一本に絞って、あのドミニカ共和国のラスト抜けでの涙がありながらも、NYで一橋対決を制したのですからね。

    因みに、能勢さんが蹴ったQ番組はというと、ここでも一橋の方が優勝、この1991年は一橋勢が全体的に強かったですね。

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