アメリカ横断ウルトラクイズでは、オリンピックに因んだ問題も数多く出題されていました。
その多くは日本人選手の記録が多かったのは当然の成り行きでしょうね。
今では国民的な人気のスポーツにマラソンがあります。
国内で行われるマラソン大会は、毎年増える傾向にあり、参加希望者も抽選で当たらなければ走れないような人気になっています。
これ程人気のスポーツですが、何時の時代に始まったのか、またオリンピックの競技種目には何時から採用されたのかを、クイズ問題になった事がありました。
マラソンの歴史を知る実に良い問題だったので、ご紹介します。
この問題は第16回のフロリダキーズで、出題されました。
ここでは、マイアミからキーウエストまで、島伝いに架かる橋の上を走りながらクイズに答える「マラソン・クイズ」でした。
従って、第一問に関連問題として出題されました。
問・
第一回のオリンピックが開かれた時、フランスの言語学者ミシェル・ブレアルが、ギリシアの或る故事に因んで提唱した競技は何?
答・
マラソン
解説
マラソン・クイズの最初の問題ですから、答えを知らなくても「マラソン」と勘で答えるのは常道です。
また、マラソンが第一回のオリンピックからあったのは、クイズ・マニアなら当然知っていた知識かも知れません。
それにしても、マラソン関連のギリシャの故事とは一体何なのでしょう。
このお話はマラソンの起源になった「マラトンの戦い」を知らなければなりません。
簡略に説明するならば、ペルシャ戦争中の前490年,アテネ北東のマラトン海岸に上陸したペルシャ軍を、アテネ軍が打ち破りました。
この戦勝を伝えるべく、走り続けた戦士が勝利を伝えた後、絶命したという伝承があったのです。
これは「プルタルコスの英雄伝」に伝えられたお話で、オリンピック開催の準備段階で、ギリシャの故事として提唱された訳ですね。
お蔭で、マラソンはオリンピックの人気種目になり、現在のマラソン・ブームにつながったわけです。
それにしても、世界初の元祖マラソン・ランナーは走り終わって、そのまま絶命したというのは、悲劇から始まったスポーツだったのですね。
マラソン愛好家の皆さん、無理をしないで走ってくださいね。