アメリカ横断ウルトラクイズの裏話を書いていますが、前回は「稲荷神社とキツネ」のお話だったので、本日は狸に関するお話です。
日本では昔からキツネとタヌキは、何故か対で語られる動物になっています。
共に人を騙す動物という印象で、その代表的なのはタヌキの「カチカチ山」のお話ではないでしょうか。
また、タヌキ親父という言葉もあって、代表選手は徳川家康を形容する時に使われています。
キツネも他人を騙す印象が強く、特に雌のキツネは「女狐」という言葉で、男を惑わす代名詞にもなっています。
キツネもタヌキも人間に愛される印象が薄いのに対して、対極にあるのは「犬と猫」で、多くの家庭でペットとして家族に愛されています。
この様な人間に関わりの強い動物は、クイズ問題のネタになり易いので、良く問題に登場していました。
第2回の後楽園球場の第一次予選で○×問題に出されています。
問・タヌキはイヌ科の動物である。
答・○
解説 重要な第一次予選で、何故このような単純な問題が採用されたのでしょう? そんな疑問を持たれる方も多いでしょうね。
人間に愛される犬が、嫌われる動物の代表的なタヌキと同じ種族のはずが無い、と否定的な人が半分。
否、これが同じ種族だから面白くて問題になったのだ、と肯定派が半分、我々はその様に計算しました。
当然のことながら○×問題は、答えが半分に分かれる問題が理想的です。まだ、番組も初期の頃で我々の勘も手探り状態でしたが、この問題は予想の通り半々に分かれました。
実はキツネもタヌキも揃ってイヌ科の動物だったのですね。
その他、各種のキツネ、タヌキ、コヨーテ、オオカミなどがみんなイヌ科に属す動物だったのです。
キツネやタヌキが何故人間を騙す動物となったのでしょうか?
多分、古代から人間の住む村の近くに棲んで、作物などを荒らす動物で、対策を練っても上手くかわすので、人間を騙す(化かす)動物となったような気がします。
ペット愛好者が多い現在、この種の知識は一般常識になっていますので、今ではクイズ問題には向かないかも知れません。
クイズは時代の鏡ですので、常に時代に気を配るべきでしょう。
その様な、斬新なクイズ番組がそろそろ誕生して欲しいものです。
昨日28日のニュースで、気になる話題がありました。それに関連する問題が、ウルトラクイズでも出題されています。
今世紀最後・準決勝ニューヨーク
問・今年(1998年)、格安運賃を目玉に35年ぶりに新規参入した、日本の航空会社は?
答・スカイマークエアラインズ(現・スカイマーク)
「スカイマーク、民事再生法適用申請」のニュースには驚きましたが、安さだけではやっていけないだろうことは
私もある程度予想していました。格安航空会社の台頭や、採算の合わない経営が災いしたようですね。しばらくは
運航を続けるようですが、スカイマークがこの先どうなっていくのか、じっくりと見ていかなければと思っています。
こんばんは。
「何科の動物?」「何科の植物?」は、すっかり定番・一般常識問題になりました。
幼稚な話になって恐縮ですが、人気キャラクターの「ドラえもん」はネコ型ロボット。しかし、「タヌキ」によく間違えられるというエピソードがあるので、「タヌキはネコ科の動物である?」という出題もおもしろいかもしれません。
いずれにしても、○と×が半々に分かれるような、鮮やかな問題を作るというのは大変です…。
「クイズは時代の鏡なので、常に時代に気を配るべき」というお言葉には、重みを感じます。クイズを作る人にとって、座右の銘にしたい言葉です。
クイズ問題は常に時代を反映させる問題が理想でしょうね。
知識の競い合いですから、時代に関係ない物も含まれますが、時代に合った新しい知識は視聴者も参加しやすいのです。
視聴者置いてきぼりの番組は長くは続かないでしょう。
キツネとタヌキといえば、11回のグアム・泥んこQで「狐の嫁入り」に対して「狸の婿入り」があるがすぐに思い出しますね!
国内予選を2度敗者復活した女性が、残念ながら散ってしまった問題でした。
「紅一点」の逆で「黒一点」と、日本人は実在しない便利な造語が好きな様で、何かこういう慣用句もありそうかなと、つい思ってしまいますよね!
そして、ついに13回再放送が毎週木曜・5週連続で始まりますね、今回も証言集と一緒に楽しみに視聴&録画します!!
間もなく再放送が始まります。
毎週のお楽しみになさってください。