アメリカ横断ウルトラ・クイズのクイズ問題は放送当時の人々の知識を競うレベルで、易しい、普通、難問、超難問のように、我々は難易度を分けていました。
問題の難易度は、時代によって変わって来る事がありますね。
例えばニュ-ㇲで度々登場するような出来事は、誰でも知る機会が増えるので、その時代の易しい問題になってしまいます。
現代ならば、東日本大震災以降、原子力関連のニュースが度々取り上げられるので、一般の人でも詳しくなっています。
原子力発電所が存在する場所でも、操業停止中は女川、柏崎刈羽、美浜、浜岡、のようにクイズマニアであれば日本地図と共に頭に入っている事でしょう。
しかし、ウルトラクイズの放送当時を振り返って見ると、現代の人には常識となっている知識も、超難問に聞こえたかもしれません。
第8回のバハマで次のような問題が出されていました。
問・日本にはセンダイ市と読む市は二つあります。一つは宮城県、もう一つは何県?
答・鹿児島県
解説 県の北西部にある市で、漢字では「川内市」と書きます。
この市が日本中の脚光を浴びたのは、原子力発電所の再稼働を巡るニュースでした。
あの当時、仙台と言えば小学生でも宮城県の県庁所在地を思い浮かべた事でしょう。
もっと言えば「青葉城」とか「伊達政宗の縁の地」「笹かまぼこ」「牛タン」などの名産品が頭をかすめるかもしれません。
でも、現代のセンダイ(川内)は、原子力発電所を想像する人が多く、言葉のイメージが変わってきています。
時代によってイメージが大きく変化する、典型的なクイズ問題をご紹介しました。
こんばんは。
放送当時では、「川内(せんだい)」の知名度はまだ高くはなかったでしょうから、たしかに難問の部類に入りそうです。
しかし、今ではよみがなを振らずとも、当たり前のように「川内原発」と新聞やテレビで報じられていますから、ほとんどの方が読めるようになっていることでしょう。
時代が変われば、クイズの難易度も変わる。あるいは、クイズ問題がその時代を映す鏡の役割を果たしている。そんなふうに言えるかもしれないですね。
確かにクイズ問題を眺めていると、「時代の鏡」の役割はあるようですね。
だから懐メロを聞くような気分にもなりそうです。
鹿児島県の川内市は平成の市町村合併て「薩摩川内市」となったので、問題文も若干修正しないといけないんでしょうね。
勿論、クイズの問題文は時代で変化しますね。
今出題するなら修正が必要でしょう。