アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中に語源を求める問題が多数出題されていました。
クイズ問題の目的の中には、知って楽しい知識を掘り起こす、という項目がありました。
言葉の基になる「語源」は知っているようで知らずに使っている人が結構多いのです。
元々の意味を知っていて使う言葉と、知らずに使う言葉では意味合いが違います。やはり本来の意味を知って、口から出る方が、言葉に重みがあるように思います。
つい最近のテレビでも、ゴールデンウィークの語源に関する話をクイズの形で放送していました。
ゴールデンウィークと言う言葉が生まれた事に関連する業界は?
と、言う設問で①銭湯 ②デパート ③映画館 の3者択一でした。
答は③で、昭和26年の事、映画が唯一の娯楽だった時代で、この連休を映画館に集客しようという狙いで「黄金週間」と名付けたのが始まりと解説していました。
言葉の語源には「なるほどねえ」という理由が隠されています。
その理由を知るのもクイズ問題の楽しみ、と我々は考えていました。
第4回のニューヨークの決勝戦で次のような問題が出されていました。
問・江戸時代に安い物の代名詞になった物で2足3文で売られていたものは何?
答・わらじ
解説 2足と言うからには履物で、当時は「靴」などありませんから、下駄か雪駄か、草履、わらじ、足袋などが頭に浮かぶでしょうね。
その様な中で一番安いものは、多分「わらじ」と正解に辿り着くのは想定内の易しい問題でした。
しかし、「2足3文」という言葉は、履物から離れて日常的に「安物」と言う意味で世の中に通用しています。
「そんな2足3文みたいな安物、欲しくないね」と言ったように物の価値をけなす時に使われるフレーズです。
でも、わらじをイメージしてこの言葉を使う人は皆無に近いのではないでしょうか。
勿論、言葉としてはそれで良いのでしょうが、言葉は大抵の場合、語源から独立して独り歩きをするので、語源を知ると「へー!」という驚きがあります。
これで解るのは江戸時代、安物の代表はわらじだったという事で、現代人が高価な靴を欲しがるのと、対照的ですね。
今日の話題の締めですが、「面白くないね。2足3文のネタだ」と言わないでください。
こんばんは。
語源ついでに、「わらじ」について掘り下げて調べてみると、おもしろい発見をしました。
高橋 千劔破(たかはし ちはや)さんの『江戸の旅人』という本によると、江戸時代、3 ~ 4 里も歩けば、わらじはすり減ってしまって履けなくなったそうです。
ただ、古くなったわらじはすぐに捨てるのではなく、道中にあるお堂やお地蔵さまにお供えしていたそうです。
これは、旅の無事を祈願するためだけではなく、「これくらいなら、まだ履けそうだ」と思った、新品のわらじを買えない貧しい旅人に、わらじを再利用してもらうためでもあったのです。
そして、いよいよ履けなくなったわらじについては、田畑の肥料に使われたり、家の漆喰に混ぜられたりと、これまた再利用されたそうです。
安物のわらじ、二束三文といえども、当時の人は物を大切に考えていたことがうかがえます。人にも環境にもやさしい旅をしていた「江戸時代」は、いわば「エコ時代」でもあったわけですね。
良いお話を教えて下さり有難うございます。
昔の日本人は、他人への思いやり、物を大切にするという気持ちが心の隅まで行き渡っていたのですね。
そのような民族の子孫に生まれた事を誇りにしたいものです。
本日・5月4日、どんな日なのかを何気なく検索していたら、ウルトラの看板テーマ曲「スター・トレックのテーマ」でお馴染みの、メイナード・ファーガソン生誕の日だったのですね! 全然知りませんでした。
因みに、1年後の同じ日には、12回・イグアスで出題された、あのオードリー・ヘプバーンも生誕されていたのですね。
366通りとはいえ、誕生日・記念日で様々な接点があって、興味津々になります!
今夜は勿論「スター・トレックのテーマ」を繰り返し聴いて就寝に入ります!!
確かに366通りの記念日はありますので、どれかに当たる事でしょう。
お馴染み「スター・トレックのテーマ」は我々にとって忘れられない名曲です。