アメリカ横断ウルトラ・クイズのクイズ問題を振り返って見ると、様々な事象の歴史が問題になっています。
普通の人間は学校での「勉強」という言葉が苦手で、それが勉強は嫌いと結びつく傾向にあります。
でも、勉強と同じ知識の吸収なのに、「クイズ」と言葉を変えただけで、知識をどんどん吸収したくなるというクイズは不思議なゲームなのですね。
例えば「休日の歴史について勉強しましょう」といえばそっぽを向きそうですが「休日のクイズだ」と言葉を変えると子供たちの目の輝きが変わってくるはずです。
第5回のサイパンで次のような○×問題が出されました。
問・江戸時代から日曜日は休みと決められていた。
答・×
解説 江戸時代町人の世界では「一六日」(いちろくび)と呼ばれる習慣があって、一と六の付く日は休日、稽古日、寄合日だったようです。
一方、農民には休日という制度や概念がなく、正月以外は休みなく働いたとの説も残っています。
ところが明治維新後、文明開化の波に乗り、日本も改暦しようとなったようです。
それまでの太陰歴から太陽暦に変わったのが明治5年の事です。
一方、キリスト教の世界では1週七日の内、日曜日は教会でお祈りをする日と決められていて、仕事は休むのが習慣でした。
そこで、明治9年に「一六の休暇を廃す」「一六を日曜に改める」と決められ、日本では日曜日がお休みとなった訳です。
日本人は働き過ぎ、などの批判もあって国民の祝日が増え、今では休日がずいぶん増えています。
意外と知られていない休日の歴史、勉強で習わなかった知識もクイズで出題されると、何となく記憶に残る例をご紹介しました。
こんばんは。
来年、8月11日から「山の日」が新たに祝日に加わりますね。
良いか悪いかは別として、日本人は、日曜日や祝日など、ある意味で強制的にお休みの日を設けなければ、いくらでも働いてしまうきらいがあります。
でも、そんな勤勉で真面目な日本人だからこそ、「いい歳をした大人が、子どものような無邪気な夢を見てもそれが許される舞台」である「ウルトラクイズ」が、多くの人の心を掴んだのだとも思っています。
なるほど。物は解釈の仕方でいろいろ考えられますね。
確かにウルトラは無邪気な夢の1ページでした。