アメリカ横断ウルトラ・クイズのクイズ問題は森羅万象何でも題材になります。
知っているようで知らない事、知っていたのに忘れやすい知識、どのような問題でもクイズになります。
でも答を聞いた人が「初耳」と言う方が面白い問題と言えるでしょうね。
我々はその様な問題は、新聞や雑誌などの資料で探すよりも、自分の思い付いた疑問の中から調べて作るようにクイズ作家に注文していました。
例えば天気や季節などの自然現象でも、学校で習った事実よりも、自分で疑問に感じた現象の方がきっと面白いはずです。
雨上がりの空に架かる「虹」はロマンチックな現象として多くの人に愛されています。
虹で言えば、普通のクイズ問題では「色の配列」が良く問題として採用されています。
でも、ウルトラクイズのクイズ問題会議では、そのようなありきたりの着想は「没」の冷たい声で否定されてしまうでしょうね。
その様な中で、虹に関する傑作問題がありました。
第10回の後楽園の一次予選で出題されました。
問・満月の夜でも「虹」が出る。○か×かという問題でした。
答・○
解説 何故か「虹」を見た人の多くは感動します。虹にはそれだけのインパクトがあるのですね。
でも、夜に虹を見た人となるとそんなに大勢は居ないでしょう。ですから挑戦者も呆気にとられた表情で迷ってしまいます。
科学に強い人ならば、「月光でも虹は出る」と判断するでしょうが、普通の人は夜の虹など、見た事も聞いた事も無い、と大いに迷ってしまいます。
ウルトラクイズの○×問題は、第一次予選とグアムでの泥んこクイズの定番でしたが、優れた問題は一次予選で使われていました。
夜の虹は色は薄くなりますが、それでも出るのだという発見でした。
満月の夜、雨が止んだら空を見上げてください。