アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、興味深い出来事や事件などの中から創られた問題が数多くありました。
昔からテレビ番組では、超常現象を取り上げた番組が多くありましたね。
心霊現象、UFO等がその代表的な例で、夏の定番では「お化け」を見たと言う体験者が出るなど、不思議番組が高視聴率を獲得していました。
このような話は面白いのですが、クイズ問題として取り上げるには、神経を使わなければなりません。
第15回のニューヨークの決勝戦で次のような問題がありました。
問・同一人物が二つの場所に現れる現象を、ドイツ語で何という?
答・ドッペルゲンガー
解説 ドイツ語で「二重に歩む者」を意味する言葉です。
日本語の辞書では、自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種と訳されています。自己像幻視とも言います。
ドイツの民族信仰では、生きている人の霊魂が一時肉体を離れる事があって、同時に異なる場所に同一人物が現れるという伝説です。
もし本人が、自分の姿を見た場合には、間もなく死亡すると信じられ、そのようなお話が沢山作られています。
如何にも、少女達の興味を引く劇画にピッタリ来そうなテーマですね。
我々は、外国の民話を調べていた時に、この言葉に初めて出会い、クイズ問題に取り上げました。
でも20数年経った今では、超常現象愛好家の中では理解された言葉となっているようです。