アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を作っていると、世の中の面白そうな情報が数々入ってきます。
問題の正解を聞いた人達が「そんな訳ないだろう」という意見と「ほんとかよ!」という驚きと、2つに分かれる情報が面白い、と我々は思っていました。
問題としては嘘っぽいけれど、嘘でも本当でも、興味が持てれば最高ですね。
第13回のグアムでの○×問題で、次のような問題が出されています。
問・上野動物園のジャガーの夫婦は「おジャガ」にひっかけて、「ポテト」と「チップ」という。
答・○
解説 オスが「ポテト」メスが「チップ」でなんと○が正解でした。
そんなバカな名前は付けないだろう、という常識的な判断を裏切った理想的な問題でした。
動物園では、動物の名前を付ける時に覚えやすく、愛される名前を考えているようです。
そう言えば今年の5月、大分県・高崎山のサルに「シャーロット」と名を付け話題になりました。
同時期に誕生した英国王女と同名のため「失礼だ」と批判が殺到したのです。
これは一般公募で1位になった名前ですが、賛否両論が出て騒ぎになり、英国王室では「問題ない!」との意見があり、その名前に決着しています。
この騒ぎでは、高崎山の宣伝となり観光客が押し寄せ大きな効果を上げています。
動物園の動物達に、個々の名前を付けるのは、家庭で飼育するペットと同様、愛くるしい名を付けるのは当然の配慮でしょう。
国際的には、たかがサルの名前で大騒ぎとは、「おかしな国」との批判もあったそうです。
日本人はこの猿騒動のように、周囲に気を配りすぎと言われ、これは日本人の美徳となっています。
でも、物事はほどほどがよろしいようで…。
動物園に関する、こんなタイムリーな話題をご存知ですか?
浜松市動物園で産まれたキリンの赤ちゃんの名前が投票で決められました。
何という名前だと思いますか?
正解は「ゴロウマル」
言うまでもなく、ラグビーW杯で一躍にして立役者となった五郎丸歩選手から取りました。
所属するヤマハ発動機ジュビロのホーム・磐田市に近いことも要因でしょうね。
実は、このゴロウマルのお父さんはリョウ、ゴルフ・石川遼選手から名付け、ゴロウマル以外の候補もすべて、活躍の目立つ各種スポーツ選手から名をとっているのです。
思い起こせば、第1回アメリカ横断ウルトラクイズも、記念すべて第1問は自由の女神ではなく「上野動物園のパンダ夫婦の名前はリンリンとランランである。」で始まった訳です。
それから、数々の動物問題が出され、ファミ劇で再放送された「立命館 三部作」でも、11回の後楽園でサル山のボスは「ロン」、同グアムの敗者復活で初の赤ちゃんパンダは「初々(チューチュー)」、翌12回はバローにて名付けられた歴代パンダの多答、そして、記事にもある(13回のグアム泥んこ)「ポテトとチップ」…
「同じ問題は二度と出さない!」がモットーながら、似て非なる上野動物園問題を集中的に採用していましたねぇ。
まだネットなどもない情報源が限られた時代だからこそ通用され、今のQ界を牛耳って…いや失礼、Q界をリードしているアノ東大クイ研(機内2位、かつ、公共放送にも内定)の方が、何度も出しているハズの上野動物園問題の罠に泥んこに“ハマって”しまうぐらいですから、作り手にとって冥利に尽きたでしょう!
こういったジャイアントキリングを、今年の高Qでもあってほしかったなぁ…。
現在でも日テレ「志村どうぶつ園」が10年以上続いているなど、TVで動物の話題はよく取り上げられています。
最近だと、自分の地元・東山動物園のゴリラ「シャバーニ」がイケメンすぎることで有名になった様に、今後もネタをたくさん提供してくれそうですね!
動物のお話は楽しいので、テレビのネタになり易いのですね。
動物園もアイデア勝負ですから、皆さん知恵を絞っていますね。微笑ましい光景と言えます。
初めまして。楽しみに拝見しております。
前の方が書いていらした、『牛の角は耳より下に生えている』を町内会の夏祭りのイベントで小学生の子供たち50人くらいのに出してみました。するとほぼ全員が正解しました。
やはりウルトラクイズの問題は凄いと納得したのでした。
有難うございます。
楽しい発見は口コミで広がりますから、問題が話のタネになるように、我々はいつも心がけていました。
現代ではインターネットで、直ぐに全国的に広がりますね。
時代の変化に戸惑っている人も多い事でしょう。
お返事ありがとうございます!
一言抜けていたので追記させてください。
大人でも子供でも素直に考えればできる問題に一瞬よぎる『もしかしたら?』という落とし穴に誘導する作家さんは流石です!
またコメントや質問をさせてください。
又のコメントを楽しみにお待ちしています。
質問も、どうぞ!
グァムの○×泥んこクイズは不正解なら泥の中というトンデモナイ形式もさることながら,思わず笑ってしまうような問題も多くて楽しかったです。特に「そんなバカなことがあるか!」と思わせながら,いわゆる「バカなこと」の方へ突っ込んで泥んこにハマる問題が最高でした。
私が特に気に入っている問題は次の2問。
・作曲家ヘンデルの妹の名前はグレーテルである。
・牛の角は耳より下に生えている。
「そんなバカなことがあるかもしれない」と思わせてしまうのがウルトラクイズの力だったのかもしれませんね。
泥んこクイズは、問題を創るのが楽しみでもあり、苦しみでもありました。
仰るように、「そんな馬鹿な事があるか!」と思いながらも、そちらの飛び込む、この迷いが面白かったのですね。
でも、半分は正解にならないと、後が続きません。その配分を巡って問題選びが毎回スタッフの頭痛のタネでしたよ。
結果的に楽しんで戴いたので、全て良しの心境です。