問題で解る隔世の感

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返って見ると、世の中の動きが手に取るように解る事があります。

クイズ問題は、その時代の話題を取り上げる事が多いので、「あー、あの時代の出来事だ」と思い返す事が出来ますね。

例えば、良く話題になる救急医療の事を振り返ってみましょう。

救急車が病院をたらい回しされた挙句、患者さんが手遅れになったというニュースが時々ありました。

このような状況を無くす為には、病院や医師を増やさなければ解決しない、と社会問題になりました。

最近では救急医療も大幅に改善され、ドクター救急車やドクター・ヘリの活躍がテレビなどで良く報じられています。

でも、以前は救急車にドクターが乗るなどは、夢のような事だったのです。

第16回のアトランタで、次のような問題が出されていました。

問・今年から活動を開始した、救急車の中で医師からの指示に従って医療行為が出来る人のことを何という?

答・救急救命士

解説 救急救命士は平成4年に初めて誕生した訳ですから、23年の歴史しかありません。

国家資格なので、誰でも簡単になれる職業ではありませんが、この救命士の誕生によって助けられた命も格段に増えた筈です。

救急医療の進歩は年を追って進み、平成19年にはドクター・ヘリが全国的に普及し、僻地の救急患者も都会の医療機関へ搬送されるようになりました。

人の命を救うために、この様な設備に莫大な費用を投じるのは、先進国としての務めと言えるでしょう。

それにしても、今では常識になっている救急車に救急救命士が20数年前には乗って居なかったという事実は驚きです。

正に隔世の感とはこの事でしょうね。

 

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