アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、森羅万象の中から創られていました。
クイズは知識を競い合うゲームですから、あらゆる分野の出来事に目を向け、知識を吸収しなければ優勝は出来ません。
長年番組を続けて驚くのは、何時の年も決勝戦まで残った人達は実に知識が豊富でした。
「何故こんな事まで知っているの?」と頭の中を覗いて見たいほどの達人が揃っていたのです。
12月は1年の締めくくりの時期になりましたが、年末ともなると各業界毎に異なる行事がある事でしょう。
第15回のニューヨーク決勝戦で、次のような問題がありました。
問・証券取引所で開かれる、一年最後の立ち合いと言えば何?
答・大納会
解説 現代は一般の人でも株に興味のある方が増えているので、この問題に正解出来る人は多いかもしれません。
でも、第15回が放送された20年以上前には、状況も現代とは違いました。
しかし、決勝戦に残った2人はこうした難問にも早押しボタンを競って押してきたのです。
証券業界では、1年の締めくくりを大納会と呼び、原則は12月30日と決まっています。
今年も大納会は12月30日(水)で、2016年の最初の取引・大発会は1月4日(月)と決められています。
こうした或る業界の専門用語でも、簡単に正解してしまう強者揃いでした。
どの分野でも強い人の戦いは、迫力があり、興味を盛り上げてくれます。
古くは宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の戦い」。日本人はみんな大好きでした。
大相撲でも野球でも、優勝戦は手に汗握る白熱戦になりますね。
ウルトラクイズもニューヨークの決勝戦はクイズの名人戦と位置付け難しい問題を並べて彼らの博識ぶりを強調したのです。
毎回、何万人の中から勝ち抜いた強者ですから、頂点に立ったのはクイズ名人の名に相応しい実力者ばかりでした。
今年は年末を締めくくるにふさわしく、クイズ界のレジェンドが集い12/26に「マンオフシニア」が開催されました。
拙い一クイズファンである私は、観覧席から出場者の方々の戦いを見守ってましたが、途中でちょっとしたハプニングがあったものの、長丁場でありながら飽きさせることのないスマートな進行でした。
もちろん司会の小倉淳さんの進行も素晴らしかったですが、問題作成など企画全般に関わったスタッフの方々や、会場誘導などホスト役に徹しながら自らもクイズに出場して楽しまれた発起人の方々の御苦労があってこその大成功だったのではないかと思います。
クイズ制作サイドのレジェンドであるTsutomuさんからも、「マンオブシニア」に関わった皆さんにぜひとも「天晴!」のエールを贈っていただければと思います。
ゴメンナサイ。
私はそのイベントを知らなかったので、感想は言えませんが、熱心なクイズマニアの皆さんが満足する出来であれば「あっぱれ」でしょう。
これからもクイズの灯を消さないように、頑張ってください!