アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、難問と易しい問題で強弱をつけて出題されていました。
クイズ回答者の中には、知っているけれども咄嗟に言葉が浮かばない人がいます。
我々はそのような人を助ける意味で、問題の中にヒントになるような言葉を入れ込んで、度忘れを救う事を時々行っていました。
具体的な問題例を挙げてみましょう。
第12回のモハーベ砂漠での問題です。
ジェームズ・デーンの名作「エデンの東」の監督を問う問題でした。
単純に「エデンの東」の監督は誰? と問われても咄嗟に名前が浮かばない事が想像出来ます。
そこで、次のようなヒントを入れ設問になりました。
問・富士山は活火山。では、映画「エデンの東」の監督は誰?
答・エリア・カザン。
解説 問題とは何ら関係のない富士山の活火山を冒頭に読み上げ、カザンという言葉を耳に残す手法です。
挑戦者がカザン? 「ああ、エリア・カザン」と記憶を呼び起こすために振り充てたヒントでした。
特に、この地で行われた「ばら撒きクイズ」のように、走って問題を拾ってきたような状況では、思考力が格段と落ちているのが普通です。
従って、問題には出来る限りヒントになるような文言を加えて、正解者を多く出すように心がけていました。
ウルトラ・クイズは、クイズ形式や罰ゲームで挑戦者をいじめていた、という印象が強いようです。
でも、心優しいスタッフは挑戦者を救う工夫をアチコチにちりばめていたのでした。
「えっ!鬼のようなスタッフの間違いじゃないの?」
そんな挑戦者の声が聞こえてきそうで…。
こんにちは。実は私も6回目のウルトラクイズの「エリア・カザン」の答えを投稿しようと思っていました。やはり同じことを考えたかたがいらっしゃいましたね。当時、33年前、私は中学生でした。家にビデオデッキがなかったので、カセットテープに録音して、何度も聞いていました。番組で高橋さんが駆け落ちの後、結婚したということを観て、子供としてびっくりしていました。
当時、中学生でありながら熱烈なクイズファンだったのですね。
33年も前の番組を細かく記憶して下さりスタッフとしてこれ程嬉しい事はありません。
有難うございます。
同じ答えとなったのが、第6回のニューヨーク決戦で優勝を決めた問題でした。
問・「波止場」ではマーロン・ブランドを、「草原の輝き」ではウォーレン・ビーティを、
「エデンの東」ではジェームス・ディーンを大スターにした、映画監督といったら誰?
答・エリア・カザン
第6回で優勝した高橋直樹さんは、このような映画の問題にとても強かったですね。そういえば
前記事のコメント欄に書かれた浜崎さん、お父様を亡くされたとのことでお悔やみ申し上げます。
この高橋直樹さんも、ブログなどいろいろと調べてみたところ、2013年に癌で亡くなったそうです。
癌の恐ろしさと検診の大切さを、浜崎さんのお父様と高橋さんの闘病の文章を目にしてしみじみ
と感じています。お2人のご冥福を、心よりお祈りいたします。浜崎さん、どうか気を落とさぬよう…
高橋直樹さんの訃報を初めて知りました。チャンピオンとしても印象深い方でした。
時の流れで、様々な事が起きますね。ご冥福をお祈りいたします。
ウルトラ・ファンの見えない糸で結ばれた皆さんの繋がりは凄いな、という感想です。
既に遠い、昔の仕事ですが、私もこの様な番組に関われたことが誇りです。
wacさん、ありがとうございます。旅立ちから1週間が経ち、少しずつですが落ち着いてきました。
前述の通り、父がウルトラクイズのことを教えてくれたのは第5回の最終週でした。今年に入って
からCSファミリー劇場でのウルトラクイズ再放送はまだありませんが、これよりも前にあたる
第1回~第4回、そして最終週しか見られなかった第5回も、ぜひ再放送してほしいものです。
改めてファミリー劇場のホームページから、これらの回のリクエストを送ることにしています。